15:打てば響く 2009年1月6日分 転載 ビートル 01/07 20:01 --------------------------- 1月6日 今年最初の感想です ゲルニカを覚えている人は? ピカソのゲルニカと題された有名な絵があります。本物を見た人は少ないでしょうが、写真で見ている人は多いと思います。1937年4月、ナチドイツとファシズムのイタリアの空軍の爆撃機が、このスペインの小さな都市を爆撃して、世界に衝撃を与え、それがきっかけで描かれたのが、ピカソのこの作品です。 それ以後、一般市民を巻き込む戦争に抗議する平和運動のシンボルとなった絵です。タピストリーにもなって、国連安保理の会議場の前に飾られているそうですが、戦争をする世界の指導者には、気になるようで、イラク攻撃に踏み切って、パウエル国務長官(当時)が、記者会見をした時、カーテンを引かせて、背後にあるこのタピストリーが、テレビの画面に映らないようにしたそうです。今回、ガザ問題で安保理が開かれ、どのような決議が承認されるかわかりませんが、記者会見が開かれるでしょう。その時、このタピスリーが今回も隠されているかどうか、注目しましょう。 ゲルニカ爆撃の数ヶ月後、日本軍は南京の空爆を行いました。その後、世界は第二次世界大戦に突入し、ゲルニカや南京を非難した英米も、ドレスデンの空爆や東京空爆などをするようになります。一見、ゲルニカの絵のような芸術に、何の力があるかと思ってしまうような流れですが、しかし、人間に良心が残っている限り、以前として、無視できない存在でもあるようです。絵のTシャツを着てデモというのは、著作権の関係で出来ないでしょうが、現在、字で「ゲルニカを思い出せ」と書いたTシャツを着て、デモをしたい気持ちです。 ゲルニカ!古ーいなどといわないでください。古いことをどんどん忘れるからこそ、戦争が起こり続けるのです。 |