打てば響く(『なだいなだのサロン』コラム) 転載

21:Re: 打てば響く(『なだいなだのサロン』コラム) 転載
北極星 08/07 21:38
【打てば響く】報告 8月4日

この欄で、軽井沢町長に、ゴミ問題で思いあまって手紙を書いたことを書きましたが、その後の報告です。

今日、数日遅れで(鎌倉は温度が上がらず、避暑に行く理由がなかったので遅れた)軽井沢の別荘に来ました。築四十一年の別荘は、僅かの間に草のせいが伸び、ブヨにさされたくなかったら、明日は草刈りに専念しなければならないでしょう。さらに、風呂に問題が起き、今日は風呂にも入れず、お湯が出ないので、皿洗いもお休み。

しかし、よいこともありました。あの大きな袋に入った庭のゴミはどうなっているか、まず到着早々に、庭の松の木の根元を見たのですが、消えていました。町役場の人が撤去してくれたらしいな、と直ぐに思いました。そして入り口のドアを開けると封筒が落ちてきました。
差出人「軽井沢町生活環境課防犯係」。封をあけると町長からの小生への返事が書かれていました。ゴミは町で撤去した。今後も同じような不法投棄があれば、電話をくれれば撤去するとのこと。手紙を書いた甲斐はありました。

当然のこととは思うけど、老人は礼儀正しい。礼をいいます。町長、感謝します。
ともかく一安心。近くにゴミ集積所がないことは町でも認識しているので、近隣で話し合って、ここに置いてくれというところがあれば、設置するとのこと。小生の隣は、空き地があり、所有者が草も刈らず、倒木も処理せず、ブヨの隠れ家にもなっているので、地主に交渉して、ここに集積所を設置してもらえないか、提案してみようと思います。

一応、解決のめどが立ちました。解決まで、時間がかかりそうですが。ともかく、ダメでもともと、やってみること。手紙を書いたのは正解でした。

掲示板に寄せられた意見について
選挙モードにスイッチが入ったせいか、掲示板がぐっとにぎやかになりました。本来は老人党掲示板に送ってもらいたい書き込みが、多くなりましたが、選挙が終わるまで、我慢します。

怒りについて
老人党を立ち上げたのは、老人が馬鹿にされているのを感じた怒りからでした。

しかし、ただ怒りを相手かまわずぶっつければいいというもではありません。掲示板にはそういう八つ当たり的なものがかなりあります。目的を達するには回り道することも必要です。目的地が目の前に見えているからといって、真っすぐにすすめばいいわけではない。目的まで何が障害になるか地形を観察するのが第一です。

そしてベースキャンプを何処に置くか、登攀のコースをどうするか、を研究しなければいけない。しかも登坂途中で気象その他の条件を考えて、決断しなければならないこともある。

前にも書きましたが、自民と民主は八割がた同じ体質の人たちです。憲法の問題、経済の基本問題など、危ない感じの人も民主には混じっています。マニフェストにも気に入らないところがある。
しかし、当面、政権交代が第一歩とぼくなどは考える。鳩山も、マニフェストが実行できなければ、直ぐ下野の覚悟であるといいます。こうして政権交代が何回か起きるうちに、能力のない二世三世議員は姿を消すでしょう。

突然、ポピュリストの政治家が、ヒトラーやムソリーニのように出てくる可能性もあるから(最近の人気知事にはそんな感じを持たせる人もいる)、注意をしなければいけない。しかし、とりあえずの目標に、力を集中しなければ、第一歩を踏み出すことが出来ません。怒りを直ぐに爆発させず、回り道が出来ることこそが知恵を持った老人にふさわしい。老人は、同時にどんな危険の芽にも、目配りも怠らない。怒りはそのように変えていかねば、政治を変える力にはなりません。

残念ながら、目標の峯に登るための作戦を描くようなマニフェストを書いてくれるような政党は見当たりません。共産党も、分析は正しいし、遠い目標としては、多くの人が望むことを書いている。しかし、書かれていないのは、自分たちの目標を達するには、どういう行程表が考えられるかだけです。しかし、これが実用的には大切です。民主主義の現体制のもとでの行程表を書くことが残されています。

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