27:打てば響く(2月13日) 転載 北極星 02/17 20:39 2月13日 感想 へそ曲がりな見方 悪役の存在感 あまり詳しくは書きません。 いずれ、「婦人之友」か「ちくま」か「日教組新聞」でとりあげて書くつもりですから。 朝青龍引退。 相撲協会は、きっと後悔するでしょう。朝青龍は悪役でしたが、強烈な個性が ないと演じられないのが悪役です。こんな才能を持った相撲取りは、何十年に 一人現れるかどうかでしょう。そして悪役がいない芝居はつまらない。相撲協会 にとって、朝青龍は得難い宝物だった。そのことに気がついていない。気がつ いた時に後悔しても遅い。朝青龍のいない場所はつまらなくなる。そしてファン も遠ざかる。 この引退を仕掛けたのは、横綱審議会ですが、審議会は偽善者の集まりの ように見えます。横綱の品位などというけれど、本当に横綱らしい横綱だった双 葉山も、完璧ではなかった。戦後自分が信仰した爾光尊を警察から守ろうとし て、暴力をふるった過去があります。それから復帰して、大相撲の理事長にな った。大鵬だって、新宿のバーだったかで、芥川比呂志(比呂志の方が挑発し たらしいが)と、あわやけんかというところまでいった話を聞いたことがありま す。 それに、ともかく強くなければ、なれないのが横綱。品位だけで横綱になれる ものではありません。 審議会の面々で、品位の感じられる人がどれだけいるかです。ぼくには偽善 者の集まりに見えます。 それに相撲協会の理事選。あれは談合そのもの。自由選挙ではありませ ん。あれほど品のない選挙はありません。談合そのものです。談合こそ日本の 国技ということなのでしょうか。 政治の世界でも、倫理とか、道義的責任とかを、野党もジャーナリストも問題 にしますが、振り返って、その人たちは道義的に、倫理的に一点のやましさも なくいえるのでしょうか。イエスが売春婦に石を投げている人たちに問うた言葉 を思い出すがいいのです。 この言葉は、本人が「自分は法的に罪を問われないが、道義的な責任は痛 感している」という。そういう場合に据わりのいい。自民公明の連中の口から出 ると、言葉が居心地の悪さを感じるでしょう。台詞は、口を選ぶのです。他人の 台詞か自分の台詞か、考えて物をいわねばいけません。 話は飛びます。小沢の不起訴を、ぼくはテレビの報道の前日、アメリカのキャ ンベル国務次官補が、小沢と会談したというニュースを見て予知しました。「起 訴はないな」と。翌日起訴される人に、アメリカの国務次官補が大使を連れて 会うことはない。ニュースに注意していると、かなり予知できる部分があります。 ということは沖縄基地の問題も、希望が見えてくるということです。かれも政界 では朝青龍のような悪役です。かれなら、アメリカと沖縄基地問題で駆け引き できるでしょう。岡田も北沢もまったくダメ。官房長官もおかしくなった。国務次 官補も、結局は相手は小沢だな、と判断したのでしょう。 清濁合わせのんで、日本の未来を考えて、誰が必要かを見る。有権者はそ こまで賢くならねばいけません。 |