打てば響く(『なだいなだのサロン』コラム) 転載

3:打てば響く 2007年11月21日分 転載
ビートル 11/21 20:18
11月21日

 すでにお分かりだろうと思いますが、老人党のサイトが新しいものに移行しました。
 旧サイトは、最初のサイトの提供者から、継続を断られ、インターネットのことは全くの素人のぼくが困り果てていたとき、ハンドルネームしんわんさんが、提供してくれて、老人党活動を窮境から救ってくれて以来のものです。機能的に新しい状況に対応できなくなってきたために、新サイトと交代することになりました。しんわんさんにあらためて感謝の意を表したいと思います。
 新サイトは、ハンドルネーム ビートルさんが主になって、スタッフの皆さんと合議して作って下さったもので、なんどもリハーサルを繰り返し、改良してきたもので、印象も、使い勝手もその結果が現れているのではないかと思います。ビートルさん、スタッフの方々、ほんとうにご苦労さんでした。

 このサイトは、いわばインターネット上の公園ないしは公共の広場のようなものです。公園、公共の広場には、おのずとそれにふさわしい使用者のマナーがあるもの。それに従ってください。といっても、ぼくの理想とするところは、スクランブル交差点の人々のマナーです。ルールは信号だけ。でも、だれの命令も受けずに、自主的に、混乱なく、横断していきます。
 管理者をあまりわずらわすことなく、この広場を使って、自由に意見を交換してください。

 次の話題に進む前に。

 前回のコラムのパキスタン情勢に関する部分に、ちょっと不正確なところがあることを、掲示板で指摘されたので、少し手を入れました。読み直してください。

 さて、
 今日から、外交官を除く前入国者から指紋を取り、顔写真を撮ることになりました。タダでさえ諸外国と比べると、倍も時間がかかると不評だった日本の入管窓口ですが、さらに時間がかかることになり、旅行者の不満はピークに達しています。12時間も飛行機に乗って、ようやく着いた人が、一時間も一時間半も立って待たされる。考えてもみてください。BBCでも、「テロ対策というけど、日本でこれまで起ったテロは外国人によるものでない。オウム、赤軍派、みな日本人ではないか。どうして日本人に対してテロ対策をとらないのか、これは外国人差別ではないか、というコメントと、オウムの地下鉄サリン事件のシーンをビデオで流していました。外国からの旅行者が減って、日本の旅館の人たちから、悲鳴があがるのが目に見えます。苦情は鳩山(弟)法相のところまで。
 来年は、サミット。世界からたくさんのジャーナリストが日本に来ますが、この指紋と写真の制度をどう報じるか。このような制度を取り入れたのは、アメリカ以外では日本がはじめて。このシステムの導入で談合や汚職がなかったことを祈ります。この機械システムはどこの会社製なのでしょう。接待ゴルフはなかったのかな。長い行列の末に、機械の上に現れるウエルカムの文字、なんとも皮肉ですね。

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