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4:老人党メルマガ(231-2)
北極星 08/10 10:39
【2845】Re: 安易に否定できない  つづき   peace 2008-8-6 23:19
 ▼Gokaiさん:こんにちは

>>世界的な投機や投資マネーの事です。あまりにも多すぎて暴走しているのではないかと言うことです。
>>オイルや穀物の商品市況をこのマネーによって翻弄されるのでは生活者はたまりませんよね。

>マスコミではそのように言われています。 もしそうだとしても、なぜコントロールを考えないのですか?
>出来ないというのならなぜ出来ないか考えないのですか?
>何故に大切なことなのにそれを考えることを他人に任せますか?

株式市場や穀物先物市場・原油先物市場など、基本的な機能として資金調達や価格の安定化、しいては社会の安定などに寄与してきたのは何となく分かるのですが。徐々に本来の目的とはずれてきているのでは無いでしょうか。
正直言って、現在の金融工学というモノは全く理解できません。
レバレッジだの何だのと結局は賭博の仕方を次から次へと編み出しているだけにしか思えません。

まるで、金融工学で資源を編み出しているかのように見えますが、地球上の資源量は金融工学が高度に発達したところでコップ一杯の原油量も変わらないでしょう。金融工学が発達してきたのは資源を独占するためのマネーを編み出すためではないですか?ある一定の層が利益を得るための仕組みだと思います。
今年になって上がったガソリンの値段で得をしたのは誰ですか?それとも私の不理解でしょうか?

>>科学万能主義とは科学を盲信することです。科学は私たちのさまざまな欲望をかなえてくれました。

>という前に、科学とはなにか? ここが違えば話はいつまでも進展しない。
>私のイメージの科学は、自然の法則や宇宙の法則を正しく知ろうとする人間の知的営みというものです。

私もほぼ同意見です。ですので、パソコンや自動車は科学を元にした技術(科学技術)で作られているモノであり、それ自体は科学では無いと思っています。
科学は進歩することで科学であり続けますが、進歩を目的としない科学は科学ではありません。
確かに科学の発達は私たちの世界を大きく広げてくれました。
科学は一部分の自然の法則を見つけましたが、科学が自然の法則を支配しているのではありません。

>だから、地球温暖化の原因は何かを探ろうとする行為も私には科学することになります。

当然そうだと思います。

>>それはもっと健康に、もっと便利に、もっと気持ちよく等と言う私の欲望をかなえてくれたからです。

>科学というのは、もっともっとというものではないと思います。適切を知るも科学となんです。

先ほどのお話のように進歩のないものは科学とは呼べないと思います。

>>科学とは欲望をかなえるもの、宗教とは欲望を制御するものと言うのが私の考えです。

>人の欲望もいろいろでしょうから、制御すべきもの、してはいけないものもあって、それらを人が作った宗教に委ねるというのは私にはない考えです。

もちろん、欲望そのものを否定しているわけではありません。ある種の欲望が無ければ生きてゆくのもつらいですからね。欲望は健康な証だとも思います。そして、欲望を制御すること自体を宗教に委ねるとは私は言っていません。
私は以前にもお話ししたのですが宗教は人間が発明した道具の一つだと思っています、宗教が人間を支配することはしてはいけないと思います。「宗教で自身の欲望をコントロールする」ことによって人は救われることもあると言うことです。

たとえば、自動車やパソコン、医療技術は私たちの生活に無くてはならないモノになりつつあります。それはやはり遠くへ行きたい、いろんなモノを知りたい、健康になりたいという欲望を満たすためのモノであると思うのです。

しかし、人には必ず行けない所があったり、理解できない事があったり、病気になったり、そして最後は必ず死にます。
満たされない欲望を抑えられないとき人は自身の欲望をコントロールするかその欲望に向かって突き進むしかないのです。

究極は、肉体が衰退し死を目前にした場合、死にたくないと言う欲望とどうつきあうかと言うことだと思います。
私は医療を否定しているわけではありません、当然、適切な医療を受けるべきですが。
おそらく、それでもその欲望は満たされません。

ある人々は奇跡を信じて疑似科学にはしったり、またある人は疑似宗教にはしって欲望を満たそうとします。そう言う人を見ると哀れです。しかし、結局は自身の欲望をコントロールすることで苦しみから逃れると言う事が人類が発明した宗教というもののもっとも正統な方法ではないでしょうか。

なださんの著作で「神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話」 (岩波新書) の中でイエスはある種のシャーマンであり精神医学的に身体の不自由な人間を奇跡の名の元に治療したのではないかと言う旨の記述があります。
(すみません、書籍が手元にないのでもしかしたら違ったかも知れません。)

しかし、私が思うに、イエスは苦しむ人々に欲望を制御する手法を教え授けたのだと思っています。
目の見えない人が思い悩んでイエスの元にやった来たときイエスは目が見えるようになる事への欲望を制御させ、苦しみから逃れさせたのでは無いでしょうか。

そう言う意味で、目の見えない人を救い、立てない人を救い、今まさに死に直面している人を救ったと言うことです。
この辺の根本原理は仏教でも同様だと思います。

人間の欲望は果てしなくそれが科学を進歩させてきたとは思いますが。
その結果いかがでしょうか、世界人口は爆発的に増加し、持てる者と持たざる者の差はますます激しくなります。
それ以上に地球自体が疲弊してきています。もはや人類は地球上を開発しつくしてしまったようです。
それは、さまざまな地球環境問題(温暖化だけではありません。)を見ても明らかです。

>>科学万能主義でワーキングプアは救えないだろうし、

>いや、科学はワーキングプアを救えますが、おおぜいの人々が科学をすることが条件です。

この辺では意見が分かれるのですが、Gokaiさんのここで言う所の科学とは科学的方法と言うことでは無いでしょうか。
<引用始まり>科学的方法とは、物事を調査し、調査結果を整理し、新たな知見を導き出し、知見の正しさを立証するまでの手続きで<引用終わり>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%9A%84%E6%96%B9%E6%B3%95
より引用

科学的方法については現状を把握するには必要な手続きかも知れませんが「科学」そのものでは無いと思います、ワーキングプアを無くするには、企業なり労働組合がほんの少しずつ欲望を抑えて彼らに対して優遇措置を取れば良いだけで新たな発明を必要とはしないと思います。非常に単純な原理です。

>>>>科学や金利の恩恵を授かれるのは一部分の人間にしか過ぎません。
>>金利に関してはドイツの研究で恩恵を受けられるのは上位10%の富裕層という結果が出ています。確かに預金金利等を私たちは受け取りますが。それ以上に金利は日々の生活の商品等にすでに反映されていて商品の支払い等を通じて金利を払っていると言うことで結局上位10%の富裕層が恩恵を独占していると言うことです。
>
>上記研究と同じように、お金に限定して考察したとしても、たとえば日本の戦後ではそうではないと思います。
>事実は、戦後高度成長期では企業が大量の借金を請け負い、それを個人がせっせと貯蓄したので、大勢の個人が金利の恩恵を受けたことになります。

確かにそうかも知れません。ですので以前にわたしは労働者は貯蓄をして資本家にもなったのだと言いました。しかし社会が成長する過程で金利は広く人々に恩恵をもたらすかもしれませんが、平衡または縮小均衡の社会では貧富の差を広げる役目を果たすのでは無いかと言うことです。

>>日本の人口は確実に減ってゆきます。 日本の得意分野の工業はBRICs等に奪われてゆきます。なので、確実に日本の占める世界的な地位は下落すると思われます。

>↑これは、失礼ですが、
> peace さんのアイデアではないですよね、まさにマスコミのそれ、それでは「従順な羊」となんら変わらない。

私は客観的に見てそう思いましたが事実とは異なりますでしょうか?

もう一度言いますが、私は科学を否定していません、宗教が全てとは思っていません。
時と場合によって何を優先し、どういう行動を取るかを私たちは熟慮しなくてはいけないということです。
今の日本の社会は科学に偏重していると思います。ただそれだけです。

長文失礼しました。
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