打てば響く(『なだいなだのサロン』コラム) 転載

6:打てば響く 2008年 2月29日分 転載
ビートル 03/01 20:08
打てば響く 2008年
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2月29日

 昨日自民党を称する人から電話がかかってきました。どすの利いた声で、なにごとかと思ったら、自民党でエコロジーの本を作ったから、それを買えというものでした。値段を聞けばよかった。一冊、最低で何万円といったのではないかな。洞爺湖サミットを成功させるために必要な資金集めだから、買えといいます。
 前にある有名な議長経験者からも、本を買えといってきたことがあります。その時は一冊30万円といわれて、目を回しました。
 年金ももらっておらず、清貧の生活をしているぼくには、義理で本を買う余裕はない、と丁重に断ると、自民党は国民のために、一生懸命やりますから、というので、ぼくは「政権交代するのが、一番国民のためだと考えている、小沢がいいというのではない。政権交代が行われ、アメリカのように官僚のトップが、そのたびに変えられていくと、風通しがよくなると思うからだ。官僚には緊張感がないが、自民党政権が長く続きすぎた結果だ」と答えたら、ガチャンと電話を切りました。
 電話を切ったのは当然でしょう。
 さて、沖縄の米兵による中学生暴行事件、イージス艦と漁船との衝突事故、それに国会での道路財源問題など、もっと敏感に対応できればいいのですが、なにしろ原稿に追われている最中で、しかも次々と新しい事件が起ってくれるので対応がおくれています。
 また、「とりあえず今ぼくは」の欄も更新が追いつかず、もうしわけありません。
 イージス艦は一隻いくら?だれのために働いている?アメリカのために。アメリカの国防のシステムに組み込まれて働いている。今度もハワイからの帰り。おれは大切な仕事をしているのだ、アメリカから帰ってきたところだぞ、そこのけ、そこのけ、小さい漁船ども、という振る舞いが生んだ結果だ、などと、さまざまな考えがよぎりました。それを踏まえて、日本に米軍の司令部が置かれる意味を考えようとしましたが、考えているうちに、結局、事件に押し流されました。
 ぼくの予定に関しては、ブログの方が書き込みやすいので、今後はそちらに、より頻繁に書き込むよう努力します。
 3月1日は三鷹の井の頭病院(ぼくが30年前に勤めていた病院です)で「正常ではなく成長」という題で公開講座を開きます。午後二時からです。いうのが遅いのだから、と叱られそうです。

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