老人党メルマガ(410)

7:Re: 老人党メルマガ(416)
北極星 02/12 07:35
roujintou-news  ::: 老人党メルマガ(416) ::: 2012/2/12
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【16665】「一票の格差」是正はどうした?   pierre
【16650】Re:原発交付金に頼るから      kounosuke
【16654】Re:なぜLNGの値決めに注目するのか  かっくるなかしま
【16657】Re:3・11福島原発事故の放射能汚染後X年は?&★原発都民投票  柳沢のたんたん
【16648】Re:複式簿記(地方自治体)   うたかた
【16658】収支と損益           J.J.McCIII
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【16665】「一票の格差」是正はどうした?   pierre 2012-2-10 19:49

最高裁は昨年3月、1票の格差が最大2.30倍となった2009年衆院選について「違憲状態にあった」との判決を下した。したがって、この格差是正が目下の最優先の政治課題のはずである。
ところが、衆院選挙区画定審議会設置法では、内閣府の審議会が国勢調査に基づく新しい選挙区割り案を首相に勧告する期限を今月25日と定めており、その期限が迫っているにもかかわらず、衆院内の各党の協議は一向にまとまる気配を見せない。

新聞によると、自民党が「最高裁が『違憲状態』とした格差をまず見直すため、民主、自民両党が足並みをそろえる小選挙区の定数『5減』を先行させて、比例区の議論は後回しにしよう」 (『asahi.com』12.02.09.)
と提案したが、抜本的な選挙制度改革を求める中小政党が応じないという。

しかし、目下の最優先の政治課題は、この「一票の格差」是正ではないか。そうであれば、自民党の提案に応じて、まずは「格差是正」を先行させるべきである。比例区の問題は、民主党の80減員の提案があるため、公明党などの「抜本的な制度改革」論を喚起しているのであろう。80削減という提案も党利党略の匂いがするが、結局、その結果各党の党利党略を惹き出してしまった。

そもそも、最高裁の判断が出てからこれだけ日数が経過したにも拘わらず、それを受けた国会が自らの問題でありながら、いまだに何も結論を得ないという事態は、まさに国会の機能停止以外の何ものでもない。
国民に負担を強いるにはまず我が身を切れ、というので議員定数の削減を考えるのは決しておかしなことではない。
だが、それが党利党略と絡んで、「格差是正」さえも道連れにして屠ることがあってはならないのである。

米国では、憲法で「下院議員の数は各州の人口に比例して配分する」と決められており、今年はその見直しの年で、増加はテキサスの4など8州、減少はオハイオ、ニューヨークの△2など10州と自動的に決まっていると言う(『日経ビジネス』12.02.06.)。
選挙制度の「抜本改革」を求めるなら、せめてこの程度の規程をあらかじめ法定するくらいの良識を働かせて貰いたいのである。
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【16650】Re:原発交付金に頼るから   kounosuke 2012-2-8 1:36
 ▼かっくるなかしま さん:

>国益に関連し、国益不在の典型事例

国益に反する意見と取り上げて頂きましたが、かっくるさんは頭が良すぎて肝心の基本を忘れているのではないですか。
福島の原発周辺は人が住めないので経済は有りません。経済が無ければ国益という言葉も無意味です。
経済、国益は人が住んでこそ考えられる言葉です。

フランスと日本の大きな違いは地震です。だから原発は日本には不向きです。
それから大事な事ですが、使用済み核燃料の処分方法が決まっていないのにどんどん生産してどうするの!
テレビや週刊誌などでも風力、小水力、地熱などで結構賄えるとの事、その上ソーラー、PPS発電も有り充分足りるそうです。
ただ、現在は電力会社が邪魔をしているので「発送電分離」は不可欠でしょう。

前にも書きましたが、私は原発は研究用として1〜2基はしかたがないと思っています。
だからといって「原発推進派」ではなく「脱原発派」です。
それから、私でも簡単に読める様にもう少し短くなりませんか!!
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【16654】Re:なぜLNGの値決めに注目するのか   かっくるなかしま 2012-2-8 13:21 (編集)
 ▼kounosukeさん:短くして、繋げます。

貴殿のご意見のこちらの箇所(↓)につき申し述べます。

>テレビや週刊誌などでも風力、小水力、地熱などで結構賄えるとの事、その上ソーラー、PPS発電も有り充分足りるそうです、

できれば、ソース(出所)を提示して頂けるとありがたいのですが、

PPS、電力自由化との関連で、こちら(↓)を取り上げ観ましょう。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7655?page=2
(現代ビジネス、「電力会社の利権を奪えば「脱原発できる!」「ニッポンの自家発電」はすでに原発60基分!」、2011/6/12)

こちら(↑)では、その要旨は、1)自家発電設備に潤沢な発電能力がある、2)それを有効に活かせてないのは電力会社の利権によるものである、3)よって、発送電分離に象徴される電力の自由化が必要である、

そういうことですよね。そうしたことは知っています。まず、電力の自由化は、国策に相当します。 
‐ 私は、国益だ、と申し上げていますが、国策とは、国益を追求する手段を指します。

次いで、上記特集では、自家発電設備の能力に触れた後、普及阻害要因としての「制度」に目を向けていますが、
自家発電設備が何なのか? といえば、ほとんどが、火力の自家発電です。
さらに、その火力の自家発電が、何を燃料にしているかといえば、かつてはA重油ですが、今では、その多くが、LNGを主燃料としている。 ・・・ ★ポイント

また、自家発電設備に不具合が生じた場合、電気が止まるとまずいですから、電力会社がバックアップする。その電力会社の発電の多くが火力で賄われていますが、その火力の大部分はLNG火力です。
PPSの自家発電設備を使う、と言う場合、我々は、企業も家計も、LNGの自家火力発電とLNGの火力発電(電力会社)とを、「併用」するのです。・・・★ポイント

そして、両者の主たる原燃料がLNGなのです。・・・★★重要なポイント
ですから、「そのLNGを売り手のいいなりに高く買い続けてよろしいのですか?」、「安く安定調達するための国策を、欠いているのではないですか?」と、

こちら(↓)を引用して申し上げているわけです。
http://jp.reuters.com/article/jp_quake/idJPTYE81K29220120205?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
(ロイター、「シェールガス増産で米LNG安価に、日本の輸入価格引き下げ急務」、2012/2/5)
ここまでよろしいでしょうか?

では、なぜ、LNGの話を、「この時期」にしているのか?といえば、
発送電分離は、昨年の震災以降、東電の処分/再建をどうするか? という話の過程で、既に、出てきていることですよね。
それに対し、LNGの調達の在り方については、年末、年始の最近2カ月で、話題になってきていることであるからです。

どちらが重要かということではなく、どちらも重要。
そして、LNGの調達の在り方は、発送電分離ほどには、周知されていないからですよ。・・・★ポイント
- 日経やロイターで、報道されているのは、ほんの最近になってから。

ここまでよろしいでしょうか?

それと、発送電分離を含む電力自由化に際しては、
それは、制度、法律の改定と制定、あるいは政権交代を交え、時間をかけながら行われ、
自由化の後、事業者は設備や営業・保守人員を増強する必要があるし、
- 例えば、PPSを導入する家庭には、メーターその他の付帯設備とそのための工事を必要としますよね。
  多くの家庭にメーターを取り付けるのに2、3年はかかりますよ。時間がかかるのです。・・・★★ 重要なポイント

一方、高値で調達しているLNGの値決めは、
これは値決めの方式を改める、それだけで、その時点から、即、効果を発揮するのです。 ・・・ ★★ 重要なポイント

- +10%、+20%という電力料金の値上げが話題になっているが、値決めの変更により、調達価格が天然ガスの市況に鞘寄せしていけば、原燃料コストが大きく削減できるのです。
- http://www.jogmec.go.jp/recommend_library/value_oil/index.html
- (JOGMEC=独立行政法人・石油天然ガス金属鉱物資源機構、「天然ガス価格」)

Q なぜLNGの値決めに注目するのか?
A それが最近になって問題視されており、かつ、値決めの改定は、早いタイミングで、大きなコスト削減効果をもたらし、自家発、電力のいずれにも+であるからです。

以上です。発送電分離に続きます。
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【16657】Re:3・11福島原発事故の放射能汚染後X年は?&★原発都民投票  柳沢のたんたん 2012-2-9 14:49

政府の能力 あきれ果てた、政府。経済に対する認識はゼロであると言う事が分かっていない。
凡そ経済学に対する理解力のある政治家が全然いないし従って、効果の有る経済政策が打てない。

財務省の連中も然り、日銀の連中も自己保全が中心で日本の国の将来を考えるだけの知識に欠けている。
政府の御用学者以外には、此れに対する深い解決のノウハウを持っている人が可也居る筈である。
何故この様な無能な政権が生まれてきたのであろうか。此れは選挙制度による所も影響していると言う事ができると思う。

原発に対する見解にしても、現政府にはマトモナ理解はゼロであろう。
大体が基本的な理化学的な知識もない人が政権の座にあって此れを論じているなど、子供の論議を聞いている様なものである。
この様な無能力な人達が政権の座にあって日本の国を仕切っている事に日本の将来像は見えて来ていない。
全ての論議は目先の、論議に終始している。

生活の基盤は、先ず原発に依らない安全と言う事の社会環境が第一である。
第2には、国民の生活が経済的に第一と言う点にも、まるで政策的に重点が置かれていない。
代議士になると、年収1億円あるということに対して反省は少しもない。

此のデフレを解決する事案は何所からも論じられていない。此れは勿論怠慢であり或いは言い換えれば無能力と言う事になる。
先ず為政者達が自己保身を第一にしている処から一歩も出ていない。
此れは、議会の論議に現れている。総理、財務大臣、日銀、副総理も皆同じである。

此れは所謂、衆愚政治そのものと言える。この様な実態で、日本の将来は大変暗い。少なくとも経済学の勉強をやり直してから政治に志して貰いたい。民主党は、小沢の作ったマニフェストに国民の大半は票を入れたものであるが、現行の政府に票を入れたことではないと言って置きたい。田舎からの後期高齢者より
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【16648】Re: 複式簿記(地方自治体)   うたかた 2012-2-7 21:50
 ▼かっくるなかしまさん:こんばんは。

親切なご教示ありがとうございました。
官公庁に於ける収益は税収ではないかと考えてはいたのですが、営利企業のP/Lの貸方にくる収益は、税収や地方債、家賃収入ということですね。それを「損益計算書」ではなく「行政コスト計算書」と呼ぶのですね。

色々勉強になりました。短期地方債が流動負債であり長期地方債が固定負債。資産と負債の差額が正味財産で「資本金」ではなく「純資産」としてB/Sの貸方に計上されるのですね。
本年に入ってから急激に作業量が増え、帰宅すると何をする気にもなれません。少しでも暇を見つけ、かっくるさんのお示し頂いた資料に目を通し勉強したいと思います。本当にありがとうございました。

>複式簿記・発生主義という標準的な会計処理は、営利、非営利の目的に関わらず、辻褄の合う正しい記録と計算が行われているかどうかを、チェックできるという点では、共通して有効です。
>
>その2、きちんと説明できるための大前提です。
>非営利であれば儲ける必要はない、その通りですが、正しく計算できているかは重要です。
>- なぜなら、納税者、有権者に、きちんと説明できるようにするためには、正しく計算できていることが、大前提なのだから。

>その3、資金計画と投資計画を立案、執行するうえで、必要です。
>非営利の自治体は、その資産を、ほとんど負債(地方債)と税収で賄うのだから、自身の資産の内容を正しく補足していることが必要です。
>- なになにをするためにいくら使いました、過去のやってきたことの結果が、資産の項目を見れば、納税者、有権者にとって、一目瞭然です。
>- これから何かをしていくにせよ、いくら必要なのか、場合によっては増税をお願いしなければならないが、それを納税者、有権者に説明するうえで、説明するほうが、中身を知らなくては、話になりません。
>- 営利企業ではないから、投資計画は採算のよいものを実行する必要はありませんが、納税者がそれを負担するのですから、かくかくしかじかの目的で、敢えてそれを行うのだと、納税者にきちんと説明するうえで、どのくらいのコストがかかるのか、そのコストが自治体居住者のニーズや便益にどれくらい適っているのか、そうしたことをきちんと示せるにこしたことはない。計算できていなくては、話になりません。
>
>その4、「正しく計算する」ことに、思想信条も西洋哲学も、関係ありません(笑
>
>一点、 重要な補足をしますと、
>正しく計算するうえで、その逆に、民間でも粉飾決算というのがありますが、
>1つには、常套手段として、架空の取引をこしらえるですが、
>もう1つには、「資産の評価を適正に行わない」、というのがあります。
>- 最近、話題になったところでは、オリンパスでしたが、その事例では、企業買収に関わるのれんの評価でした。
>
>官庁、自治体の場合、怪しいのが「資産」なのです。
>- 公共投資、という場合、上モノに適正な利潤を乗せてあげたうえで受注しているのか、もありますが、道路、橋を作るにも、用地を接収するときの地代が結構、バカにならない。
>- (私の知人の親で、元中央官庁の役人だった人は、予め入手した建設計画をもとに、用地を先物買いし、その後転売して儲けたのだが、儲け過ぎて発覚して、クビになったと聞く)
>-    であるから、資産を意識させる複式簿記を導入することに、意義と意味があると考えるわけです。
>
>どういう資産をどれだけ持っていて、その資産の取得にどれだけの税を費やしたのか、名目上、住民の誰かしらの役には立っていても、あまりにおカネを費やし過ぎてはいないのか、など、
>
>そういうこと(資産の内容、資産取得に費やすコスト)が納税者や住民に広くわかってしまうと、
>行政が、というより、行政に影響力を行使する議員たちは、やりづらくて仕方ないでしょうね。
>
>従って、彼らは、資産のほうをできるだけ見ないようにしてきた。
>- そういう「誘因」と「動機」が、資産を見ないようにしたままでは、働き続けるのです。
>- 思想信条、西洋哲学と関係なくもないか。とはいっても、それほどたいそうなものではなく、「公正」というものをどう考えるのか、その程度です。

上の鋭い指摘は全て了解です。
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【16658】収支と損益    J.J.McCIII 2012-2-9 21:02

こんばんは。ザックリといきます。
単式簿記・・・何事も収支、つまり金が有るか無いかが問題。
複式簿記・・・損益が問題、金が無けりゃ借りれば良い。

たとえばハコモノをつくる時、金が有るか無いか。
Vs.
作る金を、耐用年数で割って、ランニングコストを加えた額の大小。
今までのお役所は、複式簿記的発想が無さ過ぎたと思う。
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