8:Re: 老人党メルマガ(233-2) 北極星 08/24 06:23 【2939】日雇い派遣は選択の結果か pierre 2008-8-18 13:39 去る8月3日の『朝日新聞』朝刊「耕論」「日雇い派遣の禁止」で八代尚宏氏の「働き手の選択肢狭めるな」を読んだ。 その内容に疑問を禁じ得ず、一言申しあげたい。 八代氏は、07年に厚労省の『日雇い派遣労働者の実態に関する調査』を根拠に、日雇い派遣で働いている人の中で「短期派遣で働く理由として、『正社員で就職できない』が8%、『正社員の仕事がみつかるまで…』が25%」に過ぎないとして 「残りの7割の人は禁止されたら迷惑をこうむる」と、今回の規制について疑問を投げかける。 しかし、この厚労省の調査結果をもう少し詳しく見ると、八代氏の見方とはかなり異なる様相が見えてくる。 その調査には「今後の希望する就業形態」という項目があり、 それによると男性の41.6%、女性の19.3%がそれぞれ「正社員」を希望し、同じ男性でも19歳未満4.8%、60歳以上0%であるのに対して、25〜29歳が53.6%、30〜34歳では58.0%が「正社員」を希望している。 つまり性別、年代によって大きな違いがあるのだ。 八代氏は、こういう違いを一切無視しており、「正社員」を希望する人たちにとって、「7割の人が禁止されたら迷惑をこうむる」などと言い切っていい話ではない。 多くの人が「正社員」を希望する25〜34歳の年代層の男性は、現状のままでは結婚もできないし将来に希望もない。彼らの多くは社会に出て以来、バブル崩壊後の不況下で、正社員の職を得られないまま非正規の身分に甘んじてきたのである。 現在、非正規雇用労働者が3分の1に達し、しかもその結果多くのワーキングプアーが生まれている。 これは長い不況から脱出しようとした産業界が、人件費の削減という甘い果実を得た結果生まれた極めて重大な歪みであることを忘れてはならない。 この年代の男性と言えば、普通はそれぞれの企業で中堅の従業員として戦力になっているはずの層である。 その彼らが日雇い派遣に甘んじ、その6割近くが「正社員」になりたいと希望している事実を、経済財政諮問会議議員としての八代氏にしっかり認識して貰いたいのである。彼らこそ、この歪みの象徴的な存在なのだから。 その歪みにメスを入れるには、八代氏が言うように「『派遣が悪い働き方だから禁止』、ではなく、労働者保護を強化して、派遣をよりよい働き方にしていくことが問題の解決につながる」 と言うようなことだけでは済まないことを知るべきである。 ----------------- 【2951】Re: 日雇い派遣は選択の結果か peace 2008-8-19 0:16 ▼pierreさん:こんばんは 重大な間違いがあります。 >これは長い不況から脱出しようとした産業界が、人件費の削減という甘い果実を得た結果生まれた極めて重大な歪みであることを忘れてはならない。 これは間違いです。 貴方は本当に「若者を見殺しにする国」を読みましたか?赤木氏はなんと主張していますか? 私には貴方が読んでいないか もしくは読んでも理解できていないのか それとも分かっていてもこのように主張するお為ごかしが分からないが。そのどれにしてもひどい。 ----------------- 【2978】Re: 日雇い派遣は選択の結果か pierre 2008-8-20 17:23 ▼peaceさん: 貴方のNo.2951を拝見して、貴方が『若者を見殺しにする国』を私が読んだかと問い、「読んでも理解できないのかそれとも分かっていてもこのような主張をするお為ごかしかわからないが。それにしてもひどい」 切り捨てておられるのを、些か腹立たしく読んでいました。その後、このNo.2967で少し詳しく敷衍されたので、貴方のお考えがある程度分かりました。そこで少し私の考えを申しあげます。 貴方は >資本家、労働者と言う二つの階層が利害関係を調整し生み出したのが第三の階層ワーキングプア階層 であり、だから >産業界だけのせいにしてはいけません と言われます。本当にそうでしょうか。 たしかに貴方が言われるように >今の若者たちは左派勢力に対して自分たちの味方だなんてちっとも思っていないんです というのは、ある程度真実でしょう。また、 >左派勢力の不作為 もあったでしょう。しかし、貴方のように「労働者」を「ワーキングプア階層」と敵対する階級としてひとまとめで見るのは、明らかに事実に反します。 大阪府の職員組合のケースを私はよく知りませんが、民間企業では正社員といっても、少ない人員しか与えられず長時間労働に追われ、あるいはまた不況が来ればリストラの恐怖におののく人もたくさんいるのです。 つまり、「労働者」から「ワーキングプア」への垣根はかなり低く(逆は真ならず)、直ぐに乗り越えられるものなのです。 ですから、この両者を単純に敵対していると見るのは間違いだし、そういう発想だけでは事態を変える手立てにならないでしょう。 また、貴方は資本家と労働者が手を結んでいるように言われますが、本当にそうでしょうか。 労働者が「不作為」でワーキングプアを生み出すのに一役買ってきたことは否定しませんが、それは「2つの階層が利害関係を調整」した結果とまでいうべきでしょうか。 ワーキングプアの問題はやがて多数の無年金高齢者につながり、放置しておけば問題は益々深刻化します。 私は、そういう事態を少しでも変えるためには、八代氏のような発想の人が経済財政諮問会議議員であることが問題だと言っているのです。議論の本筋はそこにあります。 ----------------- 【3003】Re: 日雇い派遣は選択の結果か イワオ 2008-8-24 2:11 ▼peaceさん:横レス失礼 >敵対しているとは言っていません、しかし、明らかに別の階層であると申し上げています。 産業界もアナーキーな派遣だけでは困ります。だから「労働者」が必要なのです。 しかし、労働者と「未組織労働者」の本質的な違いはありません。 飼い犬と野良犬の違いくらいはありますが犬には間違い有りません。 飼い犬はまず明日の糧が無いことはまずありません。だからといって野良犬とどこが違うかというと、糧が安定して供給されるか、そうでないかの違いくらいです。生活・思想への決定権はありません。 >>民間企業では正社員といっても、少ない人員しか与えられず・・・・云々・・・ なおかつ低賃金。 >と言うのはおそらく殆どが労働組合のない中小企業のお話で大企 >業または公務員で労組のある職場ではほとんど無いと思われます。 確かに公務員には当てはまりません。 ですが、昔から不動産や株を所持しているような財閥系の大企業(ほんの少数です。)以外の大企業は甘くはないですよ。 過労死は大企業でも数多く発生してます。IT系や外食産業、アパレル関係、特にマクドナルドの店長への未払い給料裁判は有名でしょ。 公社なのか民間なのかさっぱり解らない、日本郵便、友人が派遣で出入りしてますが、かなりすごいそうです。特に外回りの人たちのノルマがすごくて、売った投資信託の元本割れが多く苦情の嵐。 どこが「労組のある職場ではほとんど無いと思われます」ですか。 労組のある職場ではほとんど無いとあなたが「思いたいです。」ではないですか。 >少なくとも労働組合員はワーキングプアの予備軍ではありません。 これは言えると思います。「ワーキングプアの予備軍」になる前に、 (1) 恐怖で精神に異常をきたす。 (2) 異常をきたさないため、思考回路を遮断する。 (3) 実際にワーキングプアに落ちたら即死、だから実質的に「予備軍」には成り得ない。「鬼籍」になりますが。 この点、ワーキングプアは何回も落下ダメージを受け続け、結果生き残った人たちだけが生きてます。 生きているのは本当に偶然。 彼らを落とす階はその都度経済状態によって企業を中心とする国家が動く内何となく決まります。 >彼のような境遇と年収740万円の関東自動車工業の社員と同じにしてはいけません。 >境目がはっきりしないから同じだと言うのは あまりにも現実を知らなさすぎます。 年収740万円ならば、ただ夫婦2人で生きるだけなら、少しは思考できる余裕はあるかも 子どもでも出来た日には、生活だけは出来ても考える余裕など無くなります。 年収740万でも、犬は犬です。自分で自分の人生を決定できません。 「DOG EAT DOG」という言葉があります。 本来は最下層の集団が、最下層の集団を共食いする意味ですが、最近の日本では、飼い犬が野良犬の餌をかすめ取っている意味で使えます。 >私が言いたいのはワーキングプア層の誕生は企業の勝手ではなく、 >企業、労組双方が望んでそうなったことを自覚することが大切だ と言っています。 決定権・資産の所有権のない「労組」と両方を持っている企業を同列に見ては行けません。 企業だけが望んでも、企業、労組双方が望んでも同じ結果です。 「労組」の決定など企業から見たら何の意味も持たない。 >何でも悪いことは他人のせいにして問題を直視しないうちは本当の問題解決方法なんて見えっこありません。 他人に決定権握られていたら、悪いことも良いことも本人の責任ではありません。 それを解ってないと、問題解決などできません。 ======================================================================= ★メルマガは週刊で現在1056通を発行し、お知らせ掲示板にも掲載しています。 行区切り等を整理することがあります。 ★ご感想・ご意見は、news@6410.saloon.jp へ。 ★総合掲示板は http://6410.saloon.jp/ 左側の目次から目的ページへとお進みください。 ★新規配信・アドレス変更などについてのご連絡は、「メルマガ登録」からお願いします。 |