8:打てば響く 2008年 7月14日分 転載 ビートル 07/14 18:09 打てば響く 2008年 なだいなだ ------------------------------- 7月13日 前回のサイトの更新が4月27日だったとは! 信じられません。気がつくと驚くほど時間がたっている。一日を追いかけるように生活しているからでしょう。なにしろ毎日毎日、次々にビックリさせられています。奥方から探してこいという命令で、バターを探すが、どこのスーパーにもない。売り切れています。あるのはバター風味のマーガリンばかりです。たまに「あった」と喜ぶと、ふだん買っていたバターの4倍はする値段。よく見ると輸入品で、エシレというフランスでも高級品として知られる銘柄品らしいが、輸入するなら、どうしてもっとポピュラーなバターにしないのか。エシレなんてバター、いったいどこのだれが食べるのだろう、と考えます。こういう間に、一日は過ぎていくのです。 後期高齢者の保険料額決定通知書というのが鎌倉市から来ました。医療広域連合会長のハンコもあるから、そういう役所が新しくできて、おそらく官僚が天下りしたのでしょう。そして問題の後期老齢者保険の、ぼくの保険料だが、これまで文芸美術者国民保険に入っていて、年間229200円払ってきたぼくですが、今度は高齢者として、315880円に決定したそうです。所得は年をとると共に年々減少し、去年の確定申告では一昨年より数割減ったというのに、保険料は数割増えました。所得の一割弱です。介護保険の6万4440円を加えると、ちょうど所得の一割が、銀行から引き落とされるのです。なんでこんなに増えなければいけないの!です。こちらが許可も与えていないのに、すでに、引き落とされてしまいました。 ガソリンが値上がりし、一昨年車検時に、燃費のいい、小さい車に買い換えていたのは先見の明があったと自分を誉めていますが、足が弱り始めているぼくたち夫婦が、坂道の多い鎌倉で暮らすには、車を簡単にやめて歩くことにするわけにはいかないのです。 それでも、バイオ燃料なんてものによる、穀物値上がりに直撃され、飢えているアフリカの人たちに比べれば、まだゼイタクな悩みかもしれないと思います。いや、アフリカばかりではない。日本でも食料の値上げに直撃されて、飢え死にするような、ワーキングプアの人たちもいます。その人たちに比べれば、と思いますが、わざわざ政府にいってもらいたくはありません。その飢えた人たちに関心を抱くようなポーズをとる一方で、自分たちは、北海道の食材をふんだんに使ったディナーをしっかり満喫しサミットに、いくら税金を使ったか。対テロ警備という名前をつけて全国から動員した警官に払った手当てを含め、サミットのために、どれだけの税金を使ったか。それらを全部節約し、サミットをやったことにして、そのお金を直接アフリカに送ればよかったのにと思います。ぼくたちには下手な芝居はいらないのです。 こんな風に怒りながら、毎日を過ごしていたら、いつのまにか、7月に入っていました。 というようなわけです。 この危機に当たって、ぼくが老人の先頭に立って、勇ましい宣言を発表することを期待していた方には、実に申し訳ありません。 明日は「老人は何故自殺するか」という題でインタビューが来ることになっています。そんなこと老人の口からいわせなくても、分かっているはずだと思います。 普通30万ぐらいの手取りの会社員あるいは、公務員は、保険料をどれだけ払っているのでしょう。教えてくださいませんか。参考にさせてください。 数日前に大腸検査をして、おなかをかき回されましたが、まだ、元の元気に戻っていません。 |