老人党メルマガ(370)

7:老人党メルマガ(376)
 05/14 01:07
   roujintou-news  ::: 老人党メルマガ(376) ::: 2011/5/8
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【14491】オフライン支部便り:須藤正剛さま(4月18日) 笹井明子
【14437】Re:飛びますが、誤りです、冷静に usagi65
【14466】Re:核反応の爆発?   辰乃与太郎
【14471】Re:核反応の爆発?   Gokai
【14474】Re:風評・憶測が助長する差別という視点  かっくるなかしま
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【14491】オフライン支部便り:須藤正剛さま(4月18日) 笹井明子 2011-5-7 11:47

「大津波に問われているもの」大震災から早くも1ヶ月。被災者が発見されたニュースも聞くが、依然として行方不明者は1
万5千人に近い。痛ましい限りだ。所在が判明した人も含めて、どんな苦しさ恐ろしさ、痛さに苛まれたことであろう。
これから十年単位で復興が始まると思われるが、現地では今も捜索が続けられている。
国内外をふくめて多額の義援金、支援物資、政府補助金等も徐々に動き始めている。

震災の1週間後だったと思うが、ある新聞で大量のカタカナ記事を見た。4ページから5ページにわたって全段がカタカナ表記。全てが人名で誤記のないようにとの配慮が伺われた。新聞社に震災被災者へと託した義援金拠出者の名簿だった。
金額も性別もまちまちではあったが、感動を覚えた。「よく頑張りましたね。大変だったでしょう。これ心ばかりですけれど、何かの足しになさって下さい。これからも応援していますからね」の無数の声が紙面に木霊していた。

多くの国民が未曾有の被災に苦しんでいる時に、税金で誂えた作業服らしきものを着て、側近を従えてコンビニを視察した大臣がいた。作業服は本来、泥にまみれる現場で着用するものである。
たとえば岩手県宮古市の姉吉地区。38、9メートルの大津波が実際に起きた場所だ。
そんな地域を視察し現場指揮でも執ったというのなら、大臣として認められよう。紛らわしい演出は誤解を残す。

「指揮系統をシンプルにして、政治主導でトップが責任をもって迅速に判断する」菅総理に提言すると、会談を要求しているのは、元代表の小沢一郎氏[道新4月15日]。
たしかに今回の大震災は予知不可能な部分があったのかと想像している。行き当たりばったりで、つぎつぎの変化に昼夜を問わぬ対応を迫られる場面で、小沢氏はどこで何をしていたのか。それも国民の前で説明してもらいたいと思う。

津波が去った後に、日本には気の遠くなるような多くの課題が残された。「与党だ、野党だ」はしばらくおいておいて、日本人としてこの先何を考え、何を実践すべきかを考えることが急務だ。国産たばこ、納豆などがスーパーの店頭から徐々に消え始めている。終戦後の何もない時代が、にわかに思い起こされた風景だ。

原子力発電所の運用判断は、是非にも問われなければならない。
国民が知らされていない情報操作や、天下り、特別助成金、巨額な利権が動いた話もある。クリーンなイメージは崩れた。
代替えエネルギーを何にすべきかを考えながら、諸刃の剣の取り扱いを、国民的な議論にしなければならない。

(☆諸事情により、支部便り発行とここでのご紹介が遅れましたことをお詫びします。笹井)
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【14437】Re:飛びますが、誤りです、冷静に usagi65 2011-5-2 11:27
 ▼かくるなかしまさん:丁寧なレスありがとうございました。今回は「冷静に!」と私が言われてしまいましたね(笑)

多分怖がりなのと、年の割にはあちこちネットで情報を見ることが出来るので(暇があるから)心配になってしまうのでしょう。基礎的知識がないので、この情報が信頼置けるのかどうかわからないのです。こちらで発信すれば、かっくるなかしまさんや辰巳さんがきっちり数字をだして分かりやすく解説していただくので、本当に助かっています。
今後ともよろしくお願いいたします。

さてプルトニュームなどに関してアメリカからの解説ビデオがあります。
それによると3号機からは爆発が大きかったのである程度空気中にばら撒かれただろうといっています。
これをごらんになって、またレスいただけたら幸いです。

http://bit.ly/jG56hO (日本語字幕付)
極力、冷静でいようと努力いたします。
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【14466】Re:核反応の爆発?    辰乃与太郎 2011-5-4 20:55
 ▼Gokaiさん こんばんは。

>http://www.asyura.com/
>それにこのビデオが言うように「即発臨界の核反応の爆発」であったなら、燃料棒は原子炉内にあったのだから、原子炉や格納容器は木っ端微塵でなければあの映像にはならないのじゃないかという疑問がわきます。

う〜む。果たして「核反応の爆発」だったのか疑問に感じますよ。
ウラン235:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3235

>自然に存在するウランの内ウラン235は0.72パーセントであり、残りの大部分はウラン238である。
>この濃度では軽水炉で反応を持続させるのには不十分であり、濃縮ウランが使われる。
>一方、重水炉では濃縮していないウランでも使用できる。核爆発を起こさせるためには90パーセント程度の純度が求められる。

あの福島原発は確か軽水炉だったはず。

濃縮ウラン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%83%E7%B8%AE%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3

>濃縮ウラン(のうしゅくウラン)は、ウラン濃縮により、ウラン235の濃度を高めたものをいう。
>また、ウラン235の濃度が天然ウランを下回る物を、減損ウラン(劣化ウラン)という。

>1.ウラン235の濃度が天然ウラン (0.7%) を下回る場合「減損ウラン(劣化ウラン)」
>2.ウラン235の濃度が天然ウラン (0.7%) を超え、20%以下の場合「低濃縮ウラン」
>3.ウラン235の濃度が20%を超える場合「高濃縮ウラン」

低濃縮ウラン燃料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8E%E6%BF%83%E7%B8%AE%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E7%87%83%E6%96%99

>低濃縮ウラン燃料(ていのうしゅくウランねんりょう)とは、核分裂性ウランの割合を天然ウランよりも高めた核燃料のことで、濃縮度が20%までのものを指す。

>天然ウランには、非核分裂性のウラン238に対して、核分裂性のウラン235が約0.7%の割合で含まれている。
>ウラン235の割合をウラン濃縮によって人工的に高めたものを濃縮ウランといい、
>濃縮後のウラン235の割合を濃縮度という。

>低濃縮ウラン燃料は、主に原子力発電所の核燃料として利用されている。
>世界の原子力発電所で主流となっている軽水炉では、軽水が減速材と冷却材を兼ねている。
>軽水は核分裂の連鎖に必要な中性子を多く吸収するため、軽水炉で天然ウランを燃料として利用することは困難である。
>軽水炉で核分裂を継続させるには、濃縮度2%から5%程度の低濃縮ウランを燃料として利用しなければならない。
>低濃縮ウラン燃料は天然ウランの核燃料よりも高価であるが、原子力発電所の総合的な安全性や経済性から、軽水炉を導入する国が増えている。
>
>ウラン型原子爆弾で使用される高濃縮ウランは濃縮度が90%を超えており、核分裂連鎖反応が継続しやすいため結果として核爆発を引き起こしてしまう。
>核分裂を爆発的に連鎖させるためには、最低70%以上の濃縮度が必要とされており、
>低濃縮ウランが核爆発を起こすことは無い。(←辰乃による注:これ重要)
>ただし、原子炉における核分裂が臨界点を超えて加速すると、炉心溶融(メルトダウン)した後、
>圧力容器の底を溶融した炉心が突き破り、水蒸気爆発や水素の爆発によって重大事故に発展する恐れがある。

ただでさえ、ウラン235の濃縮度が20%以下の低濃度ウラン(2〜5%程度)の燃料棒が臨界を起こし核爆発することは激しくあり得ないですね。
それに、核爆弾用のウラン235の濃縮度が70〜90%のやつがやっと核爆発するのでしょう。

だから、今回の福島原発の3号機が核爆発した、というのはあり得ない。
それに、本当に核爆発したのなら、発電所全体が木っ端みじんになるはずです。
では。
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【14471】Re: 核反応の爆発?   Gokai 2011-5-5 11:49
 ▼辰乃与太郎さん:こんにちは、ご教授有難うございます。

>ウラン235:
>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3235
>
>>自然に存在するウランの内ウラン235は0.72パーセントであり、残りの大部分はウラン238である。
>>この濃度では軽水炉で反応を持続させるのには不十分であり、濃縮ウランが使われる。
>>一方、重水炉では濃縮していないウランでも使用できる。核爆発を起こさせるためには90パーセント程度の純度が求められる。
>
>あの福島原発は確か軽水炉だったはず。

>ただでさえ、ウラン235の濃縮度が20%以下の低濃度ウラン(2〜5%程度)の燃料棒が臨界を起こし核爆発することは激しくあり得ないですね。
>それに、核爆弾用のウラン235の濃縮度が70〜90%のやつがやっと核爆発するのでしょう。

燃料棒は低濃縮ウランでしたか、それで推進派は安全というのかもしれませんね。

>だから、今回の福島原発の3号機が核爆発した、というのはあり得ない。
>それに、本当に核爆発したのなら、発電所全体が木っ端みじんになるはずです。

とにかく、即発臨界による爆発であるなら、原子炉も格納容器も原形をとどめていない可能性は高い。
しかし水素爆発の爆風にしても、何処から漏れ出て建屋を破壊したのかにも、疑問です。
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【14474】Re: 風評・憶測が助長する差別という視点  かっくるなかしま 2011-5-6 13:03
 ▼usagi65さん: cc:「戦闘時の爆薬使い」殿 こんにちは。

たいへん、唐突で恐縮ですが、怖がらないでいただきたいのですが、(笑 私が尊敬している知人、「戦闘時の爆薬使い」であった知人によりますと、← 部分引用、ご容赦のほどをm(_)m >「戦闘時の爆薬使い」殿

...“音速ということはほぼ秒速340m程度でしょ。”
“あほらしい.......”
“世に爆薬と呼ばれるものの爆速は遅い物で秒速4,000m程度、早い物いわゆる高性能爆薬と呼ばれるものは秒速8,000mを超える物もある。”
“爆速は温度と容器の強度などにより加速するけれど、水素と酸素の反応による爆発で秒速1,000mを超えることはないと思うな。”
“爆発規模にもよるけれど音速の三倍程度で生じる衝撃波では、燃料棒を砕けるほどの威力は無い。”
“その程度で大きな衝撃波が発生するのであれば、音速の二倍程度で飛行する戦闘機なんざ空中分解してしまうよ。”
“…”
とのことでした。

何を申し上げたいのか?と言えば、番組に出演している科学者の方は、「即発臨界」という1つの見方を提示していますが、専門家がそう言っているからといっても、他の専門家からすれば、上記のような、異論、反論の出るところでもあり、「議論の過程」として、番組をたいへん興味深く拝見しましたが、(記憶によれば、爆発の直後に類する番組を視ています)番組は、「結論を出しているわけではない」、ということです。

こうもいえます。私たちは、すぐに分かろうとしますよね。私たちの脳が、分かろうということを欲求するからです。
言いかえれば、よく分からないという状態にあることを私たちの脳は嫌がるのです。すると、議論の過程にあるもの(1つの仮説)を、あたかも最終的な、結論、あるいは判断という形で、受け容れようとします。
そういうくせが、私たちの脳にはあるのだということを、頭の片隅に置いておかれると、よいと思います。

以前に、株式投資の話をいたしましたが、ああいう資産取引市場における、「投機現象」は、集団心理のなせる業(わざ)であり、パニック時での、判断停止・付和雷同と、多分に重なり合います。極端に振れ、同調が起き、増幅され、クラッシュする….多くの参加者が、上がるか・下がるかの結論に飛びつき、翻弄される。

そうした投機の過程で必ず出てくるものが2つあって、1つが、自己過信(自分だけは間違えていないという盲信)、1つが、風評(みんなで渡ろう、いけ、という煽り)です。番組では、「即発臨界」の可能性を取り上げているわけですが、
それは、usagi65さんの頭の中で、これまでの他の話と、どう繋がっていますか?
(怖い、あるいは、危険だ、ということで、繋がっているのでしょうか?)

プルトニウムが、大量に飛散しているはずだ…
3号機はプルサーマルで、プルトニウムの濃度が高いMOX燃料を使用しているから、それが即発臨界によって、大量に飛散しているはずだ…
即発臨界を起こしたとすると、軽水炉をプルサーマルで運用することに支障が出るから、政府も東電も、それは起こらなかったと隠すはずだ….

他の人の頭の中は覗けませんし、正直なところ、自分の頭のことすら自分ではよくわかりませんが、
大量かどうか?プルトニウムが大量に飛散していれば、大気中の放射線量の多寡によって、大量かどうかは分かります。
健康への影響はどうか?

こちらで、私もusagi65さんも幾度か引用してきたので、中部大学の武田先生は、それをどう言っていたのだろうか? 提示しておきます。
http://takedanet.com/2011/03/32_f654.html
(武田、「プルトニウムの毒性」、2011/3/27)
>>….このようなことから、プルトニウムだから毒物だということないというのがわたくしの判断です。
>>このようなわたくしの判断は今までも機会のあるときに、話してきましたが、それに対して、主に原発反対派の人から強い反論があります。
>>・・・
>>このように、ウランやプルトニウムが人間に対して強い毒性を持たないのは、人間が使う元素ではないということが決定的な理由だとわたくしは考えています
>>・・・
>>科学的事実に賛成派も反対派もないのですが、この件についてはわたくしは「推進派」と同じ考えです。繰り返しますが、科学的事実には推進派も反対派もありません。ただ国民の健康だけを考えて判断する必要があります。

即発臨界を起こしたのか?番組でのそれは、議論の過程or途上にあるもので、結論ではない、と申し上げましたが、
即発臨界や再臨界が、起こりにくいと考えるのは、考えるなりの理由というものがあるので、併せ、添付しておきます(↓)。
http://getnews.jp/archives/105518
(ガジェット通信、「「最悪のシナリオ」という脅しに騙されないために」、2011/3/19)

以上、私が、何を申し上げたいのか?反論ばかりあげる形になっていますが、反論をしているのではありません。
いくつかの論点を、切り分けずに考えたり話を進めてしまうと、途中で混線して拡散して、訳が分からなくなることが、往々にしてあります。

(プルトニウムの量の話なのか? 健康被害の話なのか? 核分裂の仕組み〜即発臨界の有無〜の話なのか?
MOX燃料を使用するプルサーマル原発の是非の話なのか? 核燃料サイクルという政策の是非の話なのか?)
何を申し上げたいのか?1つには、「論点が拡散しないほうが、よい」、ということですが、

もう1つ、より強調して申し上げておきたいことは、
元スレのお題が、福島の子供たち、であるのに、
そこから、論点が、よりネガティブな情報を選択する形で、拡散してゆくと、
(プルトニウムがなんだかんだと言い放ち、政府が隠していると言い放ち、チェルノブイリを見ろと言い放つ・・・と)

「風評による差別をもたらしかねない」、「それは由々しきことである」、ということです。←ポイントです

私は、政策論では、全体構造派です。(全体の枠組みや整合性を重視し、細かなところは後回し)
全体構造派の視点や短所を補完するのが、個別救済派の政策論なのです。

よろしいでしょうか? 福島の子供たち、あるいは、土壌洗浄という話は、個別救済の視点です。
その点で、usagi65さんの問題提起は、おおいに拝聴しております。
同時に、私は、どちらかといえば、私らしくない範疇での話(個別救済)を、政府政策に穴があって看過しえないがゆえに、申し述べているのです。

所謂、リベラリズムは、個別救済の側に立つはずなのに、
風評に風評を、憶測に憶測重ねることによって、福島の人や子供が、より強い風評差別を受けかねないということに、
いったい無頓着であってよいのか?

憤りを感じるところなのですが、あなた(usagi65さん)に対して憤りを感じているのではなく、
風評を助長しかねないことに鈍感な、この掲示板の状況そのものに、呆れ返っています。
個別救済の側に立つ者が、個別救済を必要とする者を、踏み台にするようでどうする?

恥を知れ!

最後に、式でお示しします。
パニックの強度≒「不確実な情報群」*「同調性」/「確実性のある情報群」、なのです。
分子がゼロではない以上、パニックの強度はゼロにはならないが、分母を大きくしてゆくことで、強度を抑え込めます。

usagi65さんが度々、引用されている武田教授などは、分母「確実性のある情報群」を発信されている、そう観ています。
引用されているあなた自身も含めてです。
辰野さんは、分子の危険性(被曝量を巡る不安)につき、定量化することで、分母に関わる情報をもたらしている。

しかるにです、
不確実かつ、不安に感じるもの、← ネガティブな情報を恣意的に選択する
そればかりを、羅列して、垂れ流せば、それは、パニックの強度だけを上げることになるのです。
なんら問題解決にならないばかりか、有害です。

では。
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