roujintou-news  ::: 老人党メルマガ(230-1)

14:Re: 老人党メルマガ(236-2)
北極星 09/14 05:42
【3104】Re: 日雇い派遣は選択の結果か   pierre 2008-9-7 15:41
 ▼peaceさん:

ご意見拝読しました。貴方が書いておられる

>私はワーキングプアとは正社員、非正社員にかかわらずフルタイムで働いても生活の困難な収入しか得られない層、具体的には独身で年収200万円以下

とか、あるいは

>ワーキングプアとは低収入が根本原因であり、生活が立ちゆかないほどの低収入によって階層が固定化されることの懸念があることがこの問題

という見方には、私も同意見です。
しかし、貴方は私が

>根本的な問題である収入に対する認識が抜け落ちている

と言われますが、ワーキングプア層の最大の問題がその所得の低さにあることを否定するつもりなどサラサラありません。
そうではなくて、彼らがそういう状況に追い込まれるような労働環境・労働態様が、いわゆる「正社員」と言われる人たちの間にもあらわれており、それが原因で転職が増え、その結果として日雇い雇用などに陥る可能性が増加し、それがワーキングプアを増やす原因になりつつあると言っているのです。

貴方は
>三井住友銀行の平均年収が758万円、三菱東京UFJ銀行が742万円、みずほ銀行が710万円だそうなのでやっぱり私には垣根が低いとは思えませんがいかがでしょうか。

と言われますが、これはメガバンクの職員をトータルの平均値でしか見ていないから出てくる話なのです。先日も採りあげた小林美希『ルポ “正社員”の若者たち』によれば、今年の4月の採用は、貴方が上げられた三井住友が1,822人という大量で、その中でも大幅に増えているのが女性の営業職、一般職であり
「人員確保に大量採用される裏で実は、大量離職という現象が起こっている」(同書p.71~2)
と言うのです。

この大量離職の原因は、厳しいノルマ、長時間労働、セクハラとも言うべきいじめなど、……があり、
「数年経ったら辞めてもらう」(p.79)
が銀行の本音だと言います。こういう離職の先には、結局、非正規雇用、ワーキングプアへの道が待っているのではないでしょうか。だから、「垣根が低い」と言うのです。

貴方はまた
>無年金高齢者の問題解決は簡単ですよ。国民皆年金にすれば良いだけですよ。全然社会不安の問題でも何でもない。
>年金の問題も国際競争力の問題も全然関係ない。 それがそんなに気になりますか? 分かりますか。
>ワーキングプア階層と言う主観にとって何が大切か考えるのが弱者の為の老人党ではないのかですか。

と書いておられます。このところの意味がよく分からないのですが、貴方は、大事なのはワーキングプアという弱者の問題であって、無年金高齢者、社会不安、国際競争力の問題など、考える必要はないと言われるのでしょうか。
そうであれば、この部分はまったく同意しかねます。

私は貴方が言われるように「生活が立ちゆかないほどの低収入によって階層が固定化されること」それ自体の問題は勿論、そういう階層が広がることによって起こる社会不安や国際競争力の問題が、このわれわれの日本社会を蝕んでいくことにも思いを致すべきで、それがまた老人党の役割の1つだと考えています。
無年金高齢者の問題1つをとっても、「国民皆保険にすれば良い」と言って済むような話ではないでしょう。
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【3109】Re: 日雇い派遣は選択の結果か   peace 2008-9-8 23:04
 ▼pierreさん:

貴方はワーキングプアの問題を拡散して無年金高齢者や社会不安、正社員の労働条件の問題、果ては国際競争力の問題まで出していますが。いったいワーキングプアの何が悪いのだとお思いなのですか。
無年金者が増えて年金取得額が減るからワーキングプアがいけないのですか?社会不安が拡大するからですか?国際競争力が衰えるからですか?

はっきり言って国際競争力をつけようと思えばアメリカのようにワーキングプア階層があった方が有利だし。アメリカを見れば分かるように社会不安なんかはたいしたことはないと思いますよ。

はっきり言いますと、「ワーキングプアの問題とはワーキングプア階層以外の階層にとって不都合になる事は大してありません。企業や投資家にとってはかえって好都合だと言うことです。」
貴方はワーキングプア階層が成立することによっていかに他の階層が不利益を被るかを力説しておられるがはっきり言って説得力はありません。貴方の言っている問題はワーキングプアの問題から目を背けているだけです。

私は、ワーキングプアそのものが問題であると言っています。文化的な生活を送ることの出来ない人間がいると言うことです。憲法にある
第二十五条  すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
○2  国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
がワーキングプア階層においては無視されていると言うことです。

おわかりになりますか。私の主張と貴方の主張の差が。
わたしに言わせれば貴方の言っているのは俗に言うポジショントークというやつです。
高見からモノを言っているだけで本当に問題自体を直視しようとしていないとしか私には思えないのです。

貴方の主張では仮にワーキングプア問題がなくなれば、今の正社員の労働条件も問題や国際競争力、年金問題がすべて解決すると言っていると同じです。
そんなことはありません。
仮にワーキングプア層が消滅したとしても今の正社員の労働条件の問題は解決しないでしょう。

別の問題として解決するための優劣順位をつけないとますます間違った方向に社会は向いてゆく。
仮に、無年金問題を解決したとしてもワーキングプア問題は解決しない。
正社員の労働条件を改善したとしてもワーキングプア問題は解決しない。
国際競争力を保つために移民を推進すればワーキングプア問題は拡大するかも知れない。

一体何が優劣順位の上位に来ているのかさっぱり分からない。
少なくとも私は憲法にも反するようなこの状況をどうにかしなくてはいけないと言っているだけです。
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【3111】Re: 戦争責任の追及を継続しよう   珠 2008-9-9 2:13(編集)
 ▼peaceさん:

>「大学生は2007年の一年間になんと461人も自殺しています。自衛隊の5倍以上。

先にお書きになった「割合」からいえば、5倍以上とはいえないのではないでしょうか。
自衛隊員90人/23.4万人で2700人に1人。学生461人/300万人で、6500人に1人で、およそ学生の2.4倍になります。

ーーーーー
軍隊経験者の父が、年をとってその頃の話を語り継ぐかのように、よく口にするようになりました。
それで、できるだけ書きとめるようにしています。

「軍隊では、陸軍は平手で殴る。海軍はスマートだと思われているが、こぶしで殴っていた。
兵士でも将校でも全く殴らない人もいたが、日常的に殴る奴もいた。
倒れた兵士の顔を靴で踏みにじる奴までいて、止めに入ったこともあった。苛めに耐えられずに自殺をした奴もいた」

「何の疑問も無く、機関銃隊で新兵の訓練をしていたが、今考えると、あれは人殺しの仕方を教えていたことになる。
それが軍隊、戦争というものだが」

もちろん、現在の自衛隊の話ではありませんが、「軍隊」というものの一面ではないかと思います。
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【3112】Re: 戦争責任の追及を継続しよう    けさらんぱさらん 2008-9-9 3:00

『新兵さんは可愛想だなー。また寝て泣くのかよー。』帝国陸軍の、就寝ラッパ曲の、歌詞づけです。
日常の訓練の中で38銃の、菊のご紋章(天皇の)が汚れているからと言って往復ビンタを張られ、ボタンが落ちているからと言っては殴られ、行軍の歩調が合わないと言っては蹴倒され、体で覚えさせなければ駄目だというのが軍隊でした。

連帯責任で木銃を横向きに両手で掴んで前に突き出したまま、雪の夜を一晩中立たされたこともありました。
戦場はこんなもんじゃないぞ と。また、特定の対象に制裁が集中することもあったと思います。

今の自衛隊はそこまでかどうかは知りませんが、一般社会とは違う状況がそこにはあるのではないでしょうか?
軍隊組織という性格上、たとえこちらに理はあっても上官の命令には簡単には逆らえない
理不尽が先に立ち、自尊心を押し殺すような場面は、普通の社会よりは多くはないのでしょうか。推測ですが。

自殺と言うことを比較的身近に感じる、現代の青年心理を考える時いろいろ考えさせられる問題です。
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【3103】映画「12人の怒れる男」と裁判員制度   珠 2008-9-7 13:59(編集)

ロシア映画、ニキータ・ミハルコフ監督の 「12人の怒れる男」を見ました。
http://www.12-movie.com/

シドニー・ルメット監督のヘンリー・フォンダ主演「十二人の怒れる男」や、そのリメイクのジャック・レモン主演「12人の怒れる男 評決の行方」を知っていても、新たな映画として充分に見ごたえがあると思います。

ロシア人の養父を殺害した罪で捉われたチェチェン人少年を裁く12人の陪審員のやりとりで、チェチェン紛争の場面が繰り返し出てくるのですが、プーチン大統領下のロシアで、よく使えたものです。グルジアと南オセチア紛争が起こった後だったら、果たして公開できたかどうか…。チェチェン紛争については、「チェチェンの子どもを支援する会」をご覧下さい。
http://www.berash.net/#

さて、日本では裁判員制度が来年の5月21日から施行されます。
その前に、この映画を見ておくと、いろいろ考えさせられるでしょう。 裁判員は、過ちを犯しやすい人間が、過ちを犯したかもしれない人間を裁くということ。被告の一生を決める責任が出てしまいます。

いま、日本の世論は、加害者に非常に厳しくなっています。
それはいままで被害者や被害者家族の人権が保護されなかったり、ないがしろにされたことからの当然の怒りと要求です。
被害者の人権保護は、もちろん何よりも大切にされなくてはならないし、具体的な救済もされなくてはなりません。
また、私だって被害者になれば当然、加害者を恨むし、厳罰を望むと思います。

しかしその感情や被害者の人権保護と、加害者を法によって裁くこととは、一線を引かなくてはならないのではないか…。
「推定有罪」で裁判員を引き受けてはならないでしょう。
この映画を見た後、裁判員制度や死刑制度について、考え込んでしまいました。
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