打てば響く(『なだいなだのサロン』コラム) 転載

49:打てば響く 2013年1月7日分 転載
ビートル 01/07 23:33
なだいなだのサロン『打てば響く』2013年1月7日の記事を転載します。

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1月7日 庶民を名乗る人のメール

 当然の結果だが、民主党が惨敗して、安倍内閣が発足した。
 大阪の「よみうり新聞」が、どういうわけか「老人党」のコメントがほしいというので、答えた。
「この内閣を一言でいえば」
「こんなのお坊ちゃんかき集め内閣や」
「安倍内閣に何を期待するか」
「無理に期待させるな。初めから期待していない。坊ちゃんたちに庶民の気持が分かるとは思わない。喜ぶのは株屋ばかりだろう」
「新入閣の若手たちには」
「見たこともないような顔ぶれだ。見たこともない人間にどう期待すればいいのだ」
「二人の女性閣僚は」
「お隣の国には女性の大統領が選ばれる時代だ。女性が大臣になることは話題にもならん」
と、コメントしたら、たくさん意見を伺って、どれだけ紙面に反映できるかわからない、と記者が申し訳なさそうに、言い訳をした。
「そんなことわかっている。たいてい骨抜きして、これがオレのいったこと?と、思うようなコメントが載るので、新聞とはそういうものと思っている」と答えた。 ところがデスクが気に入ったらしく、かなり紙面を割いて、コメントした大部分を載せた。珍しいこともある。
 関東にいるぼくには、どんな記事になっているか分からなかったが、すぐに自民党支持者と思われる、庶民を名乗る人から、メールが来た。著作権もあるので、コピーするわけにもいかないが、「お坊ちゃんかき集め、というが、代議士の子弟が40%の自民党の議員で組閣すればそうなっても当然。この内閣だけ意図してかき集めたわけではない」などなど、抗議の内容だった。自分も庶民である。だが、大いにこの内閣に期待していると締めくくられていた。名前も書かれていたので、丁重に返信したが、返信の返信はない。ぼくの返信の内容はいずれ、どこかに書く予定だ。
 年金生活者は、年金が上がらないで、物価だけ上がっていったら、生活が苦しくなるのは目に見えている。これから給料を上げてもらえると思うサラリーマンはどれだけいるだろう。2パーセントの物価上昇を目標にするなんて、ばかなことを。円安に振れる。それだけで、食料自給率の低い日本は、生活費がどんどん上がる。もうすでにパンが値上がりしている。マグロなんてインフレ的な値上がりだ。国民の生活を脅かしながら、なんで日本防衛なのだろう。
 日本とは何か、もう一度議論をする必要があるようだ。

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