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1 【2098】老人党メルマガ(220-1)
北極星   運営スタッフ 2008-5-25 7:51:27  [返信]

    roujintou-news  ::: 老人党メルマガ(220) ::: 2008/5/25
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    【2074】なだいなださんも怒りの声・後期高齢者医療制度 珠
    【2075】Re: 後期高齢者医療制度の根本問題     e-seigi
    【2081】Re: 後期高齢者医療制度の根本問題       J.I
    【2082】Re:「自衛隊イラク派遣は憲法9条に違反」名古屋高裁判決 珠
    【2045】Re: 食糧危機と日本の農業  もぐら
    【2020】Re: 食糧危機と日本の農業  獏
    【2025】Re: 食糧危機と日本の農業  GOKAI
    【2047】Re: 食糧危機と日本の農業  あくまの査問官
    【2060】ご飯とパンの値段      J.J.McC III
    =========================================================================
    【2074】なだいなださんも怒りの声・後期高齢者医療制度 珠 2008-5-23 12:18(編集)

    バーチャル老人党の提唱者なだいなださんは、「つむじ先生の処方箋」を『婦人之友』に連載していらっしゃいますが、6月号で150回になりました。今月号のお話は「助け合ってこそ人間」と題して、後期高齢者医療制度、ひいては日本の医療保険制度についての怒りと提言です。

    後期高齢者として取材を受け、「この提案をした官僚、お墨付きを与えた有識者、法制化した当事の厚労省大臣、これらの責任者の顔が見たい。《おーい、出てこーい》」と怒り、マスコミがこれらの責任者の名前を出さないことに言及します。

    記者が尋ねた「医療費増加に歯止めをかけ、赤字解消をどうするか」について、
    「本来なら健康保険は助け合いであること」を前提に、

    ・高齢者を切り離すより、健保は日本で1つにまとめて単純化して経費を節減。
    ・大きくて高価な医療機器は、各病院がそろえるのでなく地域でセンターを作って利用。
    ・アルコール依存症や肝硬変の治療は酒税費から、肺がんはタバコ税からも少なくとも半額は健康保険費に補填する。
    (タバコ税につては、ミネさんも同様のご意見を投稿されていましたね!)
     http://6410.saloon.jp/modules/bluesbb/thread.php?thr=232&sty=2&num=7
    ・ほとんどの老人自身が無駄な延命治療を望んではいない(今ならあらかじめ書いておくこと)ので止める。

    などを、分かりやすくユーモアを交えて具体的に提案され、「助け合ってこそ日本人であることの意味もある。健保はその象徴だ。」と締めくくられています。そして怒りを覚える制度に対し「絶望するより投票所へ行こう!」と。
    また編集長はこのエッセイを「読むことで溜飲を下げるのでなく、自分で考えるヒントとして」読んでもらいたいと希望を述べています。

    『婦人之友』は女性誌ですが、内外の時事問題や座談会、教育・環境・農業などの話題も充実していて、中・高校生時代の子供や、夫もよく読んでいます。なかでも政治・事件・社会問題をなださん特有の角度からユーモアを含んで指摘される「つむじ先生の処方箋」は、家族中で楽しみにして真っ先に読むページです。

    なださんは『婦人之友』と『ちくま』(「人間、とりあえず主義」こちらも117回です)に、毎月連載されています。
    この4月から隔月の健康雑誌『IPPO(いっぽ)』にも、健康エッセイの連載「老いてもアウグストウス」が始まりました。

    初夏号の第1回は「若いといわれてやにさがるな」。
    「まずは老人よ、風格を追い求めよだ。若いといわれてニヤニヤするな」と…(あら、いけなかったかしらン)。
    「お若いと言われ いよいよトシと知り」珠

    なお、『婦人之友』と『ちくま』の連載をまとめた本は、『つむじ先生の処方箋』(五月書房)、『専門馬鹿と馬鹿専門ーつむじ先生の教育論』、『人間、とりあえず主義』、『ふり返る勇気』(以上3冊筑摩書房)から出版されています。
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    【2075】Re: 後期高齢者医療制度の根本問題 e-seigi 2008-5-23 15:07

    少し前までは、健康保険も本人は初診料だけで、以後の治療は無料たった。
    その当時は人口が増え続けて、病気になって治療を受けない人、若者の方が圧倒的に多かった。
    その頃には当然治療にかかる費用よりも掛け金の累積額、蓄積が多かった。

    それが、いつのまにか赤字になり、支える若者の方が病気の年寄りより少なくなったと言う理屈である。
    これは年金制度と全くそっくりの理屈である。もちろん年金同様に無駄な施設や箱ものを作り続けていた。
    この責任を誰にも問うてはいない。
    しかも人口減少に手を打たず、今後もそれが避けられない自然現象のように宣伝している。
     
    大病院の薬剤部長を3年やれば家が建つとは、御当人から聞いた話である。
    また病院関係の機器や薬剤メーカ業者の販売活動費用は半端なものではない。
    その過剰な医療関係者へのサービス費用は、薬価に上乗せされている。
    医療費の削減薬品の価格低減こそ、先ず第一にすべき医療費削減策である。
     
    病院関係の帳簿には「薬価差額」という項目がある。保険点数と製薬会社から入る仕入れ金額との差額である。
    当然これは不当な利益項目である。これも半端ではない。効き目の怪しい慢性病の治療薬や、新開発の医療機器に軍事品並の価格設定を許容していては、いくら保険料を上げても間に合わないのである。

    医薬分業も名目だけで、院外処方と言いながら、医師に対して選択した薬品からのバックマージンか出ている。分業のためにかかっている余分な人件費も削減する必要がある。
    またジェネリック医薬品の普及も意図的に遅さられているし、最初の開発薬品の価格を下げないような要求も、アメリカから「対日経済改革要望書」で指示されている。これらによる無駄な金は何兆円の単位である。

    これらの根本原因を除かなければ、道路族の問題と同様に、医療族の懐に金が消え、本来新人医師の増加にかけるべき金も出ず、金持ちの医者の子弟だけが、高額の学費を払って医者になるので、優秀な若手の医師が不足する。

    ただ反対するだけでなく、本質を明確にして議論しましょう。75歳で分離するのは、将来の負担者への値上げの前提以外の何ものでもない。そんな政・官は抹殺せよ。もちろん選挙で・・・。
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    【2081】Re: 後期高齢者医療制度の根本問題   J.I 2008-5-24 2:04

    根本問題・私は幸いなことにあまりお医者さんにかかったことはないので、医療についてはよくわからないけれど、e-seigiさんが言っておられる医薬品については、数年前、もっとまえか、過剰投薬ということが問題になっていたことがありました。

    ゼネリック医薬品については日本は「遅れている」そうですね。開発医薬品の薬価について、かの「経済改革要望書」で、というのは初めて知りましたが・・

    私は母の介護を足掛け7年やっていましたがその間介護保険制度の不合理を感じていました。これは多分医療についての・と同根なのではないでしょうか。いま「高齢者介護」の世界では被介護者についてその要介護度に応じて決められた利用限度額一杯使っての介護が「よい介護」ということになっているようです。被介護者が望むと望まざるとに関わらず・・つまりいまの介護保険制度の運用は被介護者には関係なく、介護事業者のためにされている。ということでしょう。

    それでもなお介護事業は経営が難しく、その結果不正請求は後を絶たず・・せんだって大問題になったコムスンの・などある意味では・折口氏の経営方針はともかく・それの膿が噴き出しだしたもの、とも言えるのではないでしょうか。

    介護の世界はまだ医療のそれよりは規模は小さいし、「制度」が出来てからまだ8年?ですから注意していると色々おかしな事が目につきますが、医療はすでに確立された世界だからいままで当然の事として過ごされて来た事がこんどの医療制度改革であぶり出されてきた、と言うことなのではないでしょうか。

    後期高齢者という言葉がどうとか、天引きがどうとかという問題ではないように思います・・・
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    【2082】Re:「自衛隊イラク派遣は憲法9条に違反」名古屋高裁判決 珠 2008-5-24 12:36(編集)

    「イラク訴訟・名古屋高裁判決を受けて」で、名古屋訴訟弁護団の弁護士さんのお話を聞く機会がありました。

    主文において敗訴であるこの裁判が、原告側にとって勝利といえるのは、
    1)新聞のイラク報道資料や、DVD「イラク−アメリカ軍の撤退を求めて」(子どもを中心にクラスター爆弾や劣化イラン弾の被害を記録したもの)などの資料を提供。

    これを見た裁判官によりこうしたイラクの状況の情報を見れば、どんな控えめに見ようと、悲惨な「戦争」であるとするだろう、イラク戦争は戦争であって、「戦闘地域ではない」などとはいえない、またアメリカを中心とする多国籍軍への協力は「戦争協力」に他ならない、との判決を得た。

    2)今までの政府見解に基づいて、憲法違反である。という指摘を行った。

    この2点が大きいということです。ことに(2)については、政府見解に基づいているため、この判決を政府が批判しようにも出来ない、ことを言っておられました。

    また、この裁判の大きな影響として、もちろん第一は、
    1)「自衛隊派遣は憲法違反である」、ことですが、もうひとつの重要な点は、
    2)「平和的生存権の具体的権利性を認めた」、ことだそうです。

    かつては「平和的生存権などという人権はない」だったのが、
    →「あるが抽象的なもので、裁判上の保護は求められない」となっていた、それが今回は
    →、「平和的生存権について、裁判上の差し止め請求、場合によっては賠償要求が出来る」、ことを認めたそうで、天木氏が外務省職を失った点についての判断が大きかったそうです。

    主文において敗訴しているというのは、
    「具体的根拠において平和的生存権を侵される場合があるが、今回はそうではなかった」と認められなかったということです。

    しかし、ここで具体的権利を認めるという判決が出ると、上告になって判決がひっくり返る可能性が高かった。敗訴で結審したため、これ以上争えず、判決が確定し、結果として、大きな意味をもたらしたことになったそうです。

    他にも国賠訴訟の調書に「判」が押されてなかった(有効性がなくなる)という裁判所側のミスを、なんとコピーミス(あり得ない)だと言い訳したり、関係した検事を地方に飛ばして証人喚問をさせなくしたりと、いかに裁判所と法務省がグルになって「判」を押してない調書について隠蔽しようとしたか、というお話も伺いました。

    最後に、マスコミに出るのは引退した裁判長の話題ばかりですが、この裁判には他に2人の若い裁判官がいます。彼らが今後、どのような職場に着かされるか、それは司法の独立性とも関係します。それを市民として見守っていくことが必要だという指摘もされていました。国や公務員というものをつくづく考えさせられる会でありました。

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