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 【25691】今そこにある集団的自衛権の... 沈黙の朱夏 2014-9-28 10:34:54

79 【25691】今そこにある集団的自衛権の問題点〜力でカタをつけようにも出口なし
沈黙の朱夏    2014-9-28 10:34:54  [返信] [編集]

    力でカタをつけようにも終わりが見えない戦争に踏み込んでしまったという指摘がなされている(↓)。

    http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKCN0HL02V20140926?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0
    (ロイター、コラム、「米国が踏み出した終わりなき戦争」、2014/09/26)

    > 読者の頭が混乱するのも無理はない。しかし事態を理解するのに十分な時間はある。メイビル作戦部長が言うように、この戦争は何年も続くだろうからだ。

    > 当事者にも結果が想像できない戦争は、出口のない戦争だ。シリアやイラクの各組織は、どれも簡単に負けるようには見えないが、どこか1つが突出して強いようにも見えない。米国の介入がなければ、現在の対立は一段と激しくなるだけだろう。ただ米国の介入について言えば、国防総省でさえ出口を予測しようとしていない。

    > シリアでの空爆に踏み切ったことで、この戦争はオバマ大統領の戦争となり、次の大統領の戦争、そしてわれわれの戦争になった。われわれは、恒久平和のための終わらない戦争に足を踏み入れたのだ。

    恒久平和のための終わらない戦争、と形容している(↑)。

    そうだ、と観ているし、同時に、

    米国や欧州諸国、湾岸諸国が対イスラム国で協調してその殲滅を図ろうとしているが、

    それは《巨大な趨勢》に抗するということでもあるので、

    恒久的な解決には全く至らないと観る。叩いても叩いても終わりはない。

    戦争を紛争と呼称を変えても、戦争は戦争だ。

    しかも構造的に根深く、終わりのない戦争が起こっている。

    先進国間での戦争は、軍事から経済に転位して見かけ起きなくなったが、世界で見るなら方向性は逆である。平和から戦争へである。

    その戦争には出口がないから、国際平和貢献や国際紛争解決支援等の名目で、安易に軍隊を、同盟国に対しても国連に対しても供出すべきではないと考える。

    従って、国際平和貢献論に即した外務省主導の積極的平和主義には、反対である。

    抗しがたい《巨大な趨勢》というのは、世界の《人口動態》である(↓)。
    ー    およそ4年前の投稿であるが、加筆し再掲載としておく。

    戦後の戦勝国による国際秩序が人口圧力で綻(ほころ)んでいる。

    特に、英仏による中東アフリカ地域での《人工的な縄張り》、つまり、民族や宗教というエスニックな単位を意図的に無視して国境線引きを行ったことが、

    今日の人口圧力のもとでの地域の混乱を助長する《遠因》〜火種〜として作用している。

    戦後体制での人工的な国境線を再編しないと収まらない。
    ー    人工的に線引きされたイラクで何度選挙をしようともシーア派政権が出来るのは当たり前だ。

    しかし、欧米はそれらの人工物を《戦後秩序》として守る姿勢なのであるから、収まらない。


    ========再掲始め=========

    「世界」がどうなるかは、法則によっては導けないが、現状をもとに一定期間に渡り、ある側面についての予測が可能である。それが《人口》だ。

    人口に注目するのは、「地政学」(ジオポリティックス)とともに「戦略人口統計(SD)」の考え方を支持するからだ(↓)。

    http://www.nikkei.co.jp/neteye5/sunohara/20070513n9a5d000_13.html
    (日経ネットアイ)
    ー   加筆注記。今現在リンク切れ。

    また、進化生物学の知見により、ヒト(雄)の性質が、人口構造を通じて、《集団社会心理》に強い影響を及ぼすと観るからだ。

    http://www.athome-academy.jp/archive/biology/0000000265_all.html
    (出所:長谷川、「ヒトがヒトを殺すとき〜進化論からのアプローチ」)
    ー   加筆注記。暴力や戦争は、ヒトの問題というより、専ら、ヒトの雄=《男》の問題です( ̄▽ ̄)b


    【世界人口の近過去、現在、近未来...の姿】

    まず、近過去→現在でどうだったか?であるが、「世界各国人口規模の推移」(1950vs2005)は、こう(↓)なっている。
    http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1166.html
    (出所:社会実情データ)
    >>1950年 
    >>世界人口は25億人に達した。中国とインドは既に最も人口の多い国であった。ヨーロッパや北米のような先進国の人口は約3分の1であった。 

    >>2005年 
    >>世界人口は2.5倍の64億人に達した。ヨーロッパの人口増はおだやかであり、人口増の多くはアジアとアフリカで生じた。後進国は4分の3の人口を抱えるに至った 「人口爆発」は、いわゆる先進国でのそれは20世紀前半をピークに下降局面に入り、変わって途上国でのそれが進展している。

    次に、現在→近未来でどうなるか?であるが、こちら(↓)に基づいて計算すると、
    http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Data/Relation/1_Future/1_doukou/1-1-A12.htm
    (出所:国立社会保障人口問題研究所)

    2025年に世界人口は79億人に達し、うち先進国の人口が12.5億人(16%)、途上国の人口が66.5億人(84%)となる。(2000年でのそれは、先進国20%、途上国80%である。)

    そして、こうした傾向は、人口が90億人に達する2050年まで続く。

    確実に言えることは、先進国での人口は、マイナーなものとなる。 (票決主義によるなら少数派)

    途上国では、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、中東と各地域が人口増加に寄与する。

    中国を除くと、文化的には、「宗教文化圏地域」での人口が増加し、それが多数派となる。近似的に、アフリカ、中東、東部アジアとインドを除くその他のアジアを、広義の「イスラム文化圏」とみなすと、それら地域が世界人口に占める比率は、推計で30-35%に達する。

    それは、1950年時点での先進国の世界人口比と同等となる。

    広義のイスラム文化圏とみなす、という仮定(見積もり方)の妥当性については、ハンチントンを併せ参照(↓)。p28-p32。
    URL省略。
    (サミュエル=ハンチントン、「文明の衝突と21世紀の日本、2000、集英社)

    ただし、ハンチントンは、文化を捨象し過ぎているから、松岡(↓)を併せ参照。むしろ、私見に近い。
    http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1083.html
    (松岡、千夜千冊、「文明の衝突」)

    >>そこばかりを見ると、さまざまなエスニック・ステートとナショナル・ステートの摩擦や衝突が看過されるし、またその文明の衝突の勝ち負けを予想することがそんなに大事なことかという気にもなってくる。

    >>なんといっても、それでは文化を軽視することになる。


    人口から推測される近未来の世界の姿は、

    趨勢1) 途上国がなおいっそうの多数派を形成する。(票決主義によるなら多数派)

    趨勢2) そして、それら地域では、労働人口、青壮年人口が多い。

    趨勢3) これは、資源制約・環境制約が働かなければ、経済的観点では「成長」を意味する。他方で、戦略人口統計(SD)と進化生物学の観点では、地域社会での「不安定な政情」がなおも続くことを意味する。
    ー   加筆注記。成長とは《人口ボーナス》と言います。社会経済が安定していれば、プラスに働く。そうでない場合、社会秩序にマイナスに働く。

    趨勢4) 文化的観点からは、広義の宗教人口とその影響力の拡大を意味する。特に《イスラム文化》が影響力を強める。

    趨勢5) 経済的観点からは、偏在した石油資源を埋蔵する中東地域では、不安定な政情がなおも続く。(進化生物学の観点で、当該地域において偏った原理主義運動が生じていることは、故なきことではない。)

    など。

    また、以上から、派生する問題としては、

    問題1) 人工的な国民国家群は、より小さなエスニックな単位での、分裂による再編を迫られるだろう、 (先行する事例が、バルカン半島諸国)
    ー   加筆注記。その後で言えば、目下の中東でのシリアやイラク、ウクライナなども同様。或いは、スコットランド独立運動や欧州地域内でのそれも同様。

    問題2) あるいは逆に、人工的な国民国家群をシビックな理念・理想で束ねようとする場合、それが西欧的な価値のもとで行われるとは、限らない。
    ー   加筆注記。例えば、最近で言えば、ロシアの行動である。そして、《イスラム国》である。

    問題3) 西欧的理念で国民国家を束ねようとするシビックな価値と、宗教の中でも「汎宗教的」であるイスラムのシビックな価値とが衝突する(しているし、し続ける)。
    ー   加筆注記。極端な形で現れているのがイスラム国。

    問題4) 特に、西欧由来の近代憲法における政教分離の「二重規範」は、宗教=法=世俗法であるイスラム諸国にとっては、受容しがたい。
    ー   加筆注記。一連のアラブの春にせよ、議会制民主主義を形式的に導入しても、イスラムの保守政党が与党とあることが当然に起こり得て、その場合は政教一致を志向する。

    など。

    個々人のレベルでの、宗教を信じる信じないは、全く「関係ない」。人口の動きと、人口の分布に即した文化の分布というものから、そうなる、(控えめに言って、そうなるだろう)ということだ。


    ======== 再掲終わり =========

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