老人党
−「長生きしてよかった」という社会を築くために −
− 「強い国」より「賢い国」へ −
《ホーム》 《掲示板一覧》 《新着100件》 【総合】 【連絡】 【入党宣言】 【お知らせ】 《使い方》 《ルール》
文字サイズ         
目次


オンライン状況
2 人のユーザが現在オンラインです。 (1 人のユーザが Web新着情報 を参照しています。)


QRコード
http://6410.saloon.jp/modules/xhld0/index.php?id=9


Web新着情報


なだいなだのサロン
  最終更新日 2013-5-28 19:29:04
要旨 なだいなだオフィシャルサイト
管理人 なだいなだ
カテゴリ
作成
言語
打てば響く
公開:
要旨: 打てば響く2013年
5月28日

 最近の株の暴落。アベノミックスとやらの円安政策に騙されるものも、はじめ は多いだろう。しかし、こんな人工的な手段(坊ちゃんたちの考え付きそうな)で は、デフレ脱却とやらはできない、とぼくは睨んでいました。『婦人之友』にその ことを書いておきました。
 株屋たちが、それをはやして株価を吊り上げていましたが、もうけを得るの は、この辺が限度と考えたのでしょう。それが今度の暴落になったとぼくは見ま す。
 日本の株でもうけているのは日本の株屋ばかりではありません。儲けを狙う 世界中の株の相場師・投機家なども、こういう機会を逃さない。かれらは、ナシ ョナリズムには関係ありませんから、もうけられるのは、これが限度かなあと思 えばさっさと手を引く。
 そして数か月の浮いた気分も、もう終わりでしょう。日本のマスコミは昔から、 どちらかというと政府寄りで、アベノミックスの提灯を持ってきましたが、いまご ろ、この騒ぎで一番儲けたのが相場師や投機家で、損をしたのが、これから円 安の付けを、諸物価値上げの形で、払わせられる日本の庶民だと気が付いて いるでしょうか。
 でも、株暴落が、参議院選挙の前であったことが、唯一の救いです。

 一方で、アメリカに勇ましくケンカを売った維新の会の橋下が、あっけなく降参 してしまったのは意外でした。次号のちくまに、少しは頑張るだろうと、見込みを 書いてやったのに。ちょっとがっかりでした。維新の会の議員たちが、選挙のた めに、謝らせたのでしょう。しかし、タイミングが良くない(かれらにとってです)。 維新の会の勢いはもうこれで終わりでしょう。つまりかれらも終わり。
 現在まで、ひたすら選挙の利害で結びついていた自民・公明の連合ですが、 改憲に消極的な公明とは選挙が終わるまで付き合い、あとは維新の会とくっつ こうか、とひそかに考えていた自民党の黒幕も、この維新の会の自滅は計算 外だったのではないかなあ。
 こうして自民の勢いが落ちてきたのに、それに付け込むことのできる野党が いない。野党連合を作る知恵者がいない。つまりは、少しばかり知恵の深い政 治家が野党にいないということ。本当に政治家日照りですな。

 ぼくは、がんとの付き合いで、なんとか頑張っていますが、白状すると、ちょっ ときつい。
 がんの告知は、本人に、自分の残りの人生を計画させるためには都合がい い。ぼくはその恩恵を受けている。しかし、父、夫が次第に死に近づくということ を知らされた近親の者たちには、この告知は、かなりな苦痛を与えている。そ のことなど知ったこっちゃない、自分のことで頭はいっぱいだ、といっていられ ないのが、精神科医である本人。精神科医の同僚たちよ、告知のこうした一面 の研究をしてくれないだろうか。それがぼくの今の気持ちだ。


Site developed by 老人党, All Rights Reserved.
Powered by XOOPS Cube © 2001-2006, Themes designed by OCEAN-NET.