老人党はヴァーチャルな党



老人党はヴァーチャルな党でいい

 老人党を提案しておきながら、具体的な提案をしてきませんでした。頼りないな あ、と思われたでしょう。
 正直、どうしたらよいか、考えがまとまらなかったのです。そして、それが、現実 の組織を考えていたからだ、と気がつきました。党員の名簿を作り、党費を集め、 党としての事務所を構え、事務局を作りして、形を整えなければ党ではないという 考えにとらわれていたのがいけない。
 でも、そんなことは、老人には出来ません。そこで出発点に戻って考えなおしま した。
 老人党を、ホームページ上のヴァーチャルな党だと考えればいいではない か。そうなのです。だったら、もう党は存在しているのです。このページをのぞいて くれた人が、「ぼくも老人党だ」と名乗ればいいのです。そして、もし意見の発表 を求められたとき、あるいは肩書きを求められたとき、老人党です、と名乗ってく ださればいいのです。どうぞ名乗ってください。
 全部同調できない人は、「二分の一老人党です」でもかまいません。ただ、これ 以上老人は馬鹿にされ続けないぞ、という点で一致すれば、老人党です。
 それから、演説会などに出席することがあったら、演者に質問しましょう。できれ ばそのときに、老人党の××です、といって欲しい。ところが、最近は演説会がな いのです。そんなことをする暇がないほど、投票日までわずかしかない。この点 で、選挙管理委員会に文句をつけるつもりです。
 ご意見拝聴に(注:現在は老人党公式サイトに)、提案を載せてください。そのと きは、●老人党のしるしをつけてください。
 この意見は、他の人が、自分の意見であるがごとくに発表してもよいことにしま しょう。最近はやりの知的財産権の主張はせず、多くの人に利用され、広まること をもって満足しましょう。
 こうしてヴァーチャルであれ、老人党が認識され、政治家が、「老人党のみなさ ん」と呼びかけるようになれば、もって瞑すべしです。いや、瞑するのはまだ早い か。


もう一度、選挙を面白くしよう。

 かつて選挙は面白いものだった。戦争直後は、立会演説会というのがあって、 候補者は同じ会場で互いに言葉で攻撃しあったものです。野次も痛烈なのが飛 んだ。そして、それに見事に答える政治家もいた。党首の立会演説会はテレビで 中継された。浅沼社会党委員長が、右翼に暗殺されたのは、そうした立会演説 会の場でした。そこで、危険だ、警備が難しい、などと口実を作って、立会演説会 を廃止させてしまったのが、政治の腐敗の始まりです。立会演説会は選挙管理 委員会が提供する場で、一種の公営選挙でした。だから、これ中心であれ ば、選挙にお金がかからなかった。それがなくなってから、勝つためにお金を かけるようになり、選挙も面白くなくなり、政治も面白くなくなり、棄権が増えていっ たのです。
 今の連呼や葉書やチラシなどに頼った選挙は、金がかかるばかりでなく、紙資 源を浪費し、エコロジカルにもよろしくない。


今できること

 駅前で演説している候補者は、自分でただ公約なるものを、だらだらと述べるだ けの演説をしていないで、通行人にマイクを向けて、この問題どう思いますか、と 意見を述べさせればいい。今の小泉内閣どう思いますか。イラク戦争どう思いま すか。自分と反対の意見の人とは、そこで論戦をすればいいのです。こうして、政 治家の言葉による説得力は、強まり、磨かれていきます。


政策、情報、経験を提供しよう

 年寄りは、体力では若い者に負けます。だが、知識と経験の蓄積では、まだま だ負けないと思っている人は、それをどんどん提供しましょう。
 いいアイデアが続々出てくるはずです。それを、参考にしようという政治家に、無 料で提供しましょう。出所を明らかにすれば、無料で使ってもよろしいことにしま す。
 また様々な、知恵を提供する。たとえば演説の仕方とか、演説でのもっとましな 表現の仕方とか、いろいろ具体的に助言できるので、最近の議員秘書よりは、は るかに有効で、頼り甲斐があることが分かるでしょう。


だれでも立候補できる国に

 現在国会は、二世、三世の議員で占められています。子ども電話で、日本は民 主主義の国なのに、代議士の息子が代議士になって、その後援会長の息子が後 援会長になるのはなぜですか、と質問されたことがあります。子どもでなくとも疑 問に思って当然です。国によっては大統領も二世。これが二世の総書記といがみ 合う。おっと、これは脱線。選挙が、後援会組織のような選挙マシーンとして、私 有財産化しているからです。
 でなければ古手官僚の転進組みです。かれらは官僚組織と、それと癒着した業 界の選挙マシーンに乗って選挙に出るのです。
 われわれの身近なところにいる、政治家になって欲しいと思う人間は、こういう マシーンを持っていないから、政治家になれなかった。最近は、田中康夫のよう な、二世でも官僚でもない、市民の代表が、ぼつぼつ政治家に登場できる雰囲気 になってきました。だが、かれは作家であり、マスコミが話題にしてくれ、それが追 い風になって成功したのです。
 だが、多くの市民派の政治家志願者は、まだまだ、当落線上で苦戦しているの が現実。その人たちへの一押しを老人党が出来たら、世の中は変るかもしれな いとおもいます。


 他の人たちの提案を待ってます。自分のホームページで発表し、こちらとリンク しあいましょう。