1:老人党メルマガ(350) 北極星 11/14 10:18 roujintou-news ::: 老人党メルマガ(350) ::: 2010/11/14 老人党掲示板 http://6410.saloon.jp/ ========================================================================= 【12655】TPP参加、農協の妄言に惑わされるな pierre 【12620】掲示板の皆様へ 珠 【12647】Re:「万国公法」それは、文明国を気取る強国の論理 派遣社員@失業中 【12643】Re:感情をコントロールできる政治家希望♪ 団塊党 【12650】Re:専門家でなくともわかること かっくるなかしま 【12651】Re:専門家でなくともわかること 珠 ========================================================================= 【12655】TPP参加、農協の妄言に惑わされるな pierre 2010-11-9 19:46 TPP参加を巡って、関係者の主張が新聞に出た(『nikkei.com』10.11.04.朝刊)。 そこでは桜井正光氏(経済同友会代表幹事)と冨士重夫氏(全国農業協同組合中央会専務理事)が発言している。 桜井氏は、「国を開き、アジアを初め世界の成長市場を取り込むのが日本の成長戦略である」 として、TPP参加に積極的な姿勢を示す一方、農業への影響についても言及し、「日本の農業の強化には数十兆円かかるとの試算もあるが、ここでは思い切ったお金を使い、農業を産業化する必要がある」と言うのである。 それに対して冨士氏の発言では、TPP参加への反対の理由として「政府が掲げる食料自給率向上の目標と矛盾する」 を挙げ、さらに、地形などの条件が違う日本農業には、引き続き政府の保護が必要であり、たとえFTAであっても、アメリカと結ぶのは無理であり、「大国とEPAを結ぶのはWTOの否定にもつながる」と言うのである。 そこにあるのは、GDPの1.5%、全就業者の5%を占めるに過ぎない (比率は農林水産業全体、『日経ビジネス』10.11.01.) 農業の利害得失ばかりであり、残りのその他の産業にとってTPP参加がどういう意味を持つかについて一切言及がない。日本あるいは日本経済の将来を考えるのに、農業だけを考慮すればいいはずはなく、こういう発言は、自分のことしか考えない利己的な発言に他ならない。 翻って農業の実態を見ると、それに携わる人たちは2005年の「農林業センサス」によると、224万人、平均年齢は64.2歳という。それから5年、ほとんど若い人の参入がない現状では、平均年齢はさらに70歳に近づいているに違いない。つまり、日本の農業はこのままでは老衰に陥り、やがて死滅せざるを得ないのではないか。 TPP参加・不参加に拘わらず、この農業の老衰死を救うためにも98.5%の他産業の生み出す果実が必要なのである。 韓国は、FTA・EPAで日本にかなり先行しているが、それには盧武鉉、李明博の2代の大統領の強いリーダーシップで、焼身自殺を含む農民の過熱した反対運動を克服して国論を統一したという(『nikkei.com』10.11.07.朝刊)。 盧武鉉前大統領は「先送りするほうが不安要因は多い。いつか来る韓中FTAの事前準備にもなる」 と訴えて反対論を収めていたと言うのである。 そこには見事に政治のリーダーシップが生きている。 菅首相はじめ政府に求めたいのは、彼らの偏狭な反対論に惑わされることなく、勇断と信念を持って反対論を説得し、TPP参加、さらには主要国との積極的なFTA締結に全力投球して貰いたい。 そして、そのためには、既得権に一切こだわらない徹底した農業改革を実行し、自由化に耐えうる産業としての農業の確立を遅滞なく手がけて欲しいのである。 これが実現したときに初めて、戦後60年あまり政権を独占してきた自民党政治の残滓と訣別できるのではないか。 そうでなければ日本はその残滓を清算できず、1945年に続く第2の敗戦を余儀なくされるに違いないのである。 ----------------- 【12620】掲示板の皆様へ 珠 2010-11-7 14:15 (編集) ▼キタキツネさん: お久しぶりの投稿を拝見しましたら、体調が芳しくないとのことで‥‥。 ちょっとバタバタしていましたのでお見舞いが遅れました失礼をお許しください。 キタキツネさんは、老人党の当初からご参加くださいましたことなどをつくづく思い返しております。 ご投稿がなくても掲示板を見てくださっていること、心から嬉しく存じます。 どうぞ、くれぐれもご無理なさいませんよう、お大事にお過ごしくださいませ。 下記のことについて、良い機会を頂いたのでお話ししてみたいと存じます。 >それにしても、わざわざ「独り言」と題を付けているのに、感想を述べるふりをして意見を言う人がおりますが、もっと寛容になれないものかと ▼皆様へ: この掲示板は、個人のHPではありませんので、どのような題をつけようとも、それにレスが付くことは有り得ます。 それは例え「あなたとは話しません」「レスはつけないでください」と言ったとしても、それが全て受け入れられるわけではないこととご承知ください。全ては、相手の判断に委ねられます。また読者は、そういった遣り取りをも見ているわけです。 また「独り言」との題をお付けになった意味を、スレ主のH.KAWAIさんは、下記のようにお書きになっておいでですが、頑なにレスを拒否されているとは思いません。 >>独り言ばかり呟いているのは、意見が一致しないと不機嫌になる方もおられるようなので遣り取りを控えるためです。 そしてここで今までレスをされた方々に関して言えば、「不機嫌な」遣り取りをされた方はおいでにならなかったことと思っています。スレ主さんの願いを尊重しながら、意見が違ってこそ、相手の話に耳を傾け、相手を尊重しながらレスをする、そういう遣り取りが続きますように、そしてどのスレッドにおいてもそういった遣り取りになりますようにと願っています。 ----------------- 【12647】Re: 「万国公法」それは、文明国を気取る強国の論理 派遣社員@失業中 2010-11-9 0:33 ▼タミゾールさん: こんばんは、暑くなったり寒くなったり忙しい日々がつづいておりますが、いかがお過ごしでしょうか。 >国際社会というのは、結局は国益という名の国家エゴのぶつかり合いなんでしょうね。しかし、「国益」というやつが、自分のわがままを通せば回り回って損をするというぐらいの遠謀術策が必要であります。また、国家権力者の自分の地位の持続のためのアジテーションにもだまされてはならないとも思います。北方領土のロシア人は「棄民」と思っていた時代もあったとのことですし。 我が国日本も、それくらいの策士が内閣に欲しいところです。 私は派遣社員というか個人事業主というか、そんな曖昧な状況が2年近く続いておりますが、リーマンショック以降会社同士のエゴのぶつかり合いというものを直に感じてきました。 会社は社員を食わせていかなければならないから、仕事量が自社のキャパを超えたとしても何とか長時間残業でこなさなければならない。他社に仕事を出している余裕はない。というような話を名古屋で何回も聞きました。 下っ端IT企業や個人事業主には仕事が回ってこないはずなのです。 国家間でも同じことが言えるのではないでしょうか。国家は自国民を食わせていかなければならない。 他国に食わせる余裕は無いのだと思います。だから、「国益」=「国民の食い扶持」を優先しなければならない。 戦争も辞さない、という態度が出てくるのかもしれません。悲しいけど、生存競争なのですよね。 >何度でも、国際機関に訴えればいいのだと思います。報道されれば、無視する国家への信頼は揺らいでくるでしょう。 訴える国:A国、訴えられる国:B国とします。A国はB国に迷惑をかけられたから国際機関に提訴しようとしますが、B国はそれを無視したとします。B国は他国へたくさんの経済援助・軍事援助を行っていて、なおかつ世界各国の国債を大量に保有しているとします。しかも、なにかあったら国債を一斉売却すると息巻いています。 B国は違法な手段を使ってもA国から各種権益を奪い取ることによって、その他の国々への援助が充実するような事態になったら・・・?また、B国は国債を一斉売却しないで食い扶持を稼げるとしたら・・・どうなるんでしょう? ----------------- 【12643】Re: 感情をコントロールできる政治家希望♪ 団塊党 2010-11-8 19:18 ▼ほんわかパンダさん: >>海保の船が何艘も漁船の周りを取り囲むように廻り、それに船長が怒った末の行為という可能性 >という可能性は、日本側が斟酌すべきことではないと思います。 >人様の領土内に勝手に侵入し、警告を受けたから怒る、だからぶつけてきた…、 >これを「そうだね、船長は怒っちゃったんだね」と船長の言い分にも一理ありとすれば、国際法がいったい何のために存在するのか不明ですよね。 >みんなで決めたルールを守れないほうが悪い。これは当たり前のことだと思うんです。 >よって、船長の怒り云々については、議論の余地なしかとわたしは思います。 おっしゃりたいことはよく分かりました。話の流れとしてはその通りですね。 ただ、領海問題としてはそう単純ではないでしょう。従来から中国漁船は領海内に入ってきており、今に始まったことではありません。ルールに従わないからけしからんというならば、何故これまで見逃してきたのでしょうか。 日本側が自分の領海だから入るなと言っても、長年、相手はそれを無視してきており、事実上の緩衝帯になっていたのではありませんか。日本も中国もそれでやり過ごしてきたのが実情でしょう。 仮に今回、釈放しないという選択をしていたら、それは従来の方針を変更し、この問題にけりをつけようという意思表示になります。それに中国は反発したのです。 長年、やってきた慣習を破り、突然、何を言うのだというのが中国の言い分でしょう。今回は相手の船がぶつけてきたので、大騒ぎになっていますが、領海侵犯だけならば、これまでと変わりがないと思います。 一漁船がぶつかってきたことを、大きな外交問題とするか、酔っ払い船長の言いがかりとして片付けるかで、対応が大きく違います。私は後者を取るのが賢明だと思います。 >感情をお互いにぶつけあって何か良いことがあるかどうか、についてですが、 >日本は今まであまりにも感情を表に出してこなかったとわたしは思っています。 >だからこそ日本人は、本来怒るべきところで怒らない、実に不気味だ…という評価が海外にありますよね。 今回のことが一国の総理が怒るに値する事件かどうかです。相手は一漁船の酔っ払い船長です。 >怒っているということを、日本国民のメッセージとして外に出せない政治家が殆どだからこそ、 >稚拙な外交しか展開できず、踏んだり蹴ったりな状態が続いているんじゃないかと悲しいです。 多くの国は日本の立場を支持していますよ。踏んだり蹴ったりとは思いません。何が稚拙な外交でしょうか。怒らないのは稚拙ですか? >何もずーーーーっと継続して怒れ、っていうんじゃないんです。 >怒ってるぞ、っていうポーズくらい見せてくれないと、国民はガス抜きもできやしない、 そういうポーズは底が知れたら逆効果です。 >溜飲がちっとも下がらない、って思っています。もちろん、感情をポーズとしてコントロールしながら出しつつ、きっちり結果を出してもらわないと、ですけれど。 溜飲が下がることより、国益が第一の判断基準でしょう。感情を出すことは外交では?です。 反日運動を日本人は評価しますか?温家宝が怒って、さすがと思いますか?逆ですよね。 >メディアの報道だけ見ていると、本当のことが少しずつ少しずつ違って見えてきてしまうので、こわいです。 ここはまったく同感です。 >でも、こちらに集われる老人党の皆さんは、ネットを駆使されて大マスコミ以外の情報ソースにも触れていらっしゃって、尊敬します。これからも宜しくお願いします。 こちらこそよろしくお願いします。 ----------------- 【12650】Re:専門家でなくともわかること かっくるなかしま 2010-11-9 9:07 ▼団塊党さん:おはようございます。横レスにて失礼します。 >私は菅内閣が致命的なミスを犯したとは思っていません。 >フジタの社員は帰りましたし、レアアース問題も回復しています。むしろ、よくやっていると評価しています 同意です。国際世論は、状況を分かっているし、(欧米、アセアン諸国) 溜飲を下げる必要は、我が国にはない。かの国へのダメ出しは、くだんのノーベル平和賞授与で十分かと。 >何を国益とみなすかによって評価は分かれるのでしょうね 中国の現行政権(胡-温政権)は、胡耀邦の流れを汲む穏健派ですからね。 かの国の対外強硬派(反日派)を利してもな〜。では。 ----------------- 【12651】Re:専門家でなくともわかること 珠 2010-11-9 11:24 (編集) ▼かっくるなかしまさん:団塊党さん: ようやく涼しくなったと思ったら、寒くなっちゃいましたね。 中国漁船の問題、私はどう見ても漁船がぶつかってきたとしか思えませんし、尖閣諸島は私たちは日本の領土だと思うし、歴史的にも日本の主張が正しいだろうと思います。 ですが一方、中国は自分の領土だと主張しているわけで、あの漁船員たちにしてみれば「日本が領土侵犯でけしからん、ぶつけてやった」と意気揚々なんでしょう。 サッカーの試合などでも「小日本」の声が飛んだとかで、厄介な教育をする国だなぁと思います。 でも、中国の人々を煽るような中国政府のやり方は、内政には有利かもしれませんが、国際世論には、それは通用しないのではないか。今回の事件で、ことに日本の会社員を拘束したことは、世界的には「中国政府は理不尽なことをする」と思われ、マイナスになったのではないかと思えます。 >国際世論は、状況を分かっているし、(欧米、アセアン諸国)溜飲を下げる必要は、我が国にはない。 中国の現行政権(胡-温政権)は、胡耀邦の流れを汲む穏健派ですからね。かの国の対外強硬派(反日派)を利してもな〜。 というご意見に賛成です。こういった問題は日本政府も私たちも、ただ怒るだけでなく、相手国の政府や国民の思考の仕方や現状を、冷静に客観的に考え、できれば分析して対応することが必要だと思います。 時々読んでいるHP「内田樹の研究室」に参考になる記述がありましたので、ご紹介しておきます。 「外交について」 http://blog.tatsuru.com/2010/09/26_1027.php http://blog.tatsuru.com/2010/10/18_1550.php もうひとつ、これは教育者であられる団塊党さんやタミゾールさんはじめ、経済界の方々にも興味を持っていただけるかと思いますので、こちらもご紹介しておきます。 「立国の道すじについて」 http://blog.tatsuru.com/2010/11/09_0945.php ========================================================================= ★メルマガは週刊で現在1002通を発行し、お知らせ掲示板にも掲載しています。 ★ご感想・ご意見は、news@6410.saloon.jp からお願いします。 ★メルマガの新規配信、アドレス変更は掲示板トップの左枠から連絡願います。 アドレス変更の場合は、コメント欄に旧アドレスも書き込んでください。 |