老人党メルマガ(301)

6:老人党メルマガ(306)
北極星 01/17 14:11
roujintou-news  ::: 老人党メルマガ(306)  ::: 2010/1/17
       老人党掲示板 http://6410.saloon.jp/
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【打てば響く】社会の記憶力 なだいなだ
【8480】Re: 検察のファッショ   みじゅくもの
【8453】Re: 検察の説明責任 タミゾール
【8466】Re: 検察の陰謀 6<石川議員の逮捕  天橋立の愚痴人間
【8383】正確な報道を     団塊党
【8394】Re: 正確な報道を  みじゅくもの
【8391】Re: 民意、そして、メディア  団塊党
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【打てば響く】年初の感想 社会の記憶力  なだいなだ 1月13日

2010年の年初の感想です。型通りの挨拶は一切省かせていただき、そのかわり、この一年、あまり活動的でなかったことをお詫びします。サイトの更新ももう少し頻繁にできるはずだった、などと新年を迎えてまたまた反省を繰り返しているところです。

さて《なださんは頼りないなあ》と思われているのではないでしょうか。
社会で事件が起きたとき、それについてのぼくの意見を知りたいと思っても、ぜんぜんホームページに反応が現れなかったですものね。また老人党のサイトで論争が起こっていても、反応なしでしたからね。

しかし、故意に沈黙していた訳ではありません。反応がのろいだけです。反応しようとしているうちに、のろくさだから、次の事件や次の論争にみなさんの関心も移ってしまう。
せっかく準備した文章が間延びしたものになって、結局止めにするという流れになっていただけです。
ですから改善の見込みがない訳はありません。

しかし、負け惜しみではありませんが、のろくさにもいい点があります。少なくともぼくはそう思っています。反応なんて、ただ早ければいいというものではありません。ゆっくりと熟考して反応することだって、同じくらい大切です。ぼくは、どちらかというと、反応が鈍い方ですが、それでもそこがぼくの得意とするところなのだと考えています。人それぞれ得意があるのもいいでしょう。

今、ぼくはパリにいます。子どもたちは皆フランスに住んでいるので、一年に一度、格安航空券で、家族を訪ねるのが習慣になっています。
それで今はパリです。外国から日本を見つめるというのも、思考のリフレッシュには役立ちます。

さて話は少し戻ります。年を取るに連れて記憶力が衰えます。そこで対策として、出来るだけメモをするような習慣を身につけました。しかし、メモを取るのはいいが、しばしばそのメモ帳をどこかに忘れるということがあります。これは困る。でも、偶然再発見した時の喜びもまたいいものです。そして今の今、メモ帳の裏の部分を、またメモ帳として使ってエコしようとして、去年の今頃のメモを見つけたところです。

去年の今頃、どのような事件があったか、みなさんは覚えていますか。
意外と覚えていないのではないかと推測します。単なるぼくの思い込みではないでしょう。
というのは一年前のことを記事にし続けているマスコミをあまり見かけないからです。

記憶力の低下は老人だけのものではないようです。現代社会もまた記憶力の低下があるようです。
社会が、忘れてはならないことを忘れていることがよくありますから。
一年前の今頃、イスラエル軍のガザに侵攻し、世界がイスラエルの非難を繰り返していました。
メモにはそう書いてあります。日本人には、パレスティナ問題は遠いところで起こっているという意識がありますから、とっくに忘れているのではないでしょうか。ぼくとしては忘れてはならないと思っています。

それならマードフはどうでしょう。これも丁度一年前に起こった事件でした。これは日本人にもおおいに関わりのある問題です。どうですか。この名前も覚えていない人がけっこういるのではないですか。正直にいうとぼくも忘れていました。それは年ですから仕方ないでしょう。

でも、社会が忘れてしまってはいけません。ぼくは、メモを偶然見つけて思い出しました。
一年経ったことで、かえってよく理解できるようになったような感じがします。
そしてますます思うのです。これは忘れてしまってはいけないと。しかし、ぼくとは逆に、早く忘れて欲しいと思う人がいます。というのは、資本主義の根幹に触れる事件だからです。

マードフは巨額詐欺事件という名前を付けられて整理されています。もう裁判も終わって(なにしろ早い裁判だった)、150年の禁固(アメリカの裁判官は、150年の禁固などという判決を下すときどんな顔をしているのでしょう)という判決が下っています。そして株式市場は、こんな事件がなかったかのごとく、当時の株価をとりもどしています。

でもこれは、巨額詐欺事件、ねずみ講の特別巨大なもの、とは本質的に違うものです。メモを見直すと、詐欺に引っかかった被害者は、れっきとした金融機関がほとんどです。スコットランド・ロイヤルバンクが500億円以上、スペインサンタンデル銀行が2700億円、BNPパリバが430億円、英国HSBCが1350億円。

野村証券も被害者に顔を出します。ぼくのメモでは275億円。幸いにも、日本の民営化した郵貯銀行の名前がありませんが、もうちょっと民営化が早ければ、きっと被害者のリストに名前を連ねていたでしょう。
こんなところに、巨大銀行が多額のお金を預けていたのです。

かれを単なるねずみ講の詐欺犯だと思いますか。かれは当時としては、ごく普通のビジネスをしていたのです。大きなネズミではありません。かれがネズミなら、今の金融システムは、ネズミだらけということになります。

かれはナスダックの元会長ですよ。これが詐欺というのなら、アメリカの社会は、なぜそれを正式なビジネスとして、長年の間認めて来たかです。
ニューヨークタイムズは、かれのビジネスの提灯持ちのような記事を載せたといわれています。まさかニューヨークタイムズが意図的にねずみ講詐欺に加担していたということはないでしょう。

そう信じます。すると結論は、結果は詐欺事件となったが、それはあくまでも結果であって、そうなる前はれっきとしたビジネスだったということです。上に並べたれっきとした金融機関は、マードフにもうけさせてもらっていたというわけです。資本主義の落とし子などではありません。

金融資本主義そのものだったのです。実体経済とは全く関係なく、大銀行同士がもたれ合い、お金をぐるぐる回して、株価をつり上げ、そこからもうけを得ていた。そして結局は、年金とか、老後の資金として蓄えていたお金が、ババを引かされる結果になった、ということです。

銀行の本当の仕事は投資です。真面目な起業家を発掘して投資し、企業の成功から利益を上げる。これが投資です。集めた金を丸投げして、ファンドとやらにばくちをさせる。これが投機です。ルーレットと変わりがありません。全ての金融機関が、このような投機に走っているのが、現代の資本主義です。

資本主義はこんなにも変質していた。無理な株価のつり上げはバブルです。いつかはかならずはじけます。はじけた時に、贖罪の羊ならぬ、ねずみにされたのがマードフだった。今、メモを見つめながら、そう考えています。この事件は資本主義が反省するまで忘れてはいけない。そうではありませんか。
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【8480】Re: 検察のファッショ   みじゅくもの 2010-1-16 21:340
 ▼タミゾールさん: せめて、貴方には理解していただきたい。

今回の問題は小沢が正しいかどうかではないのです。

以前のスレを確認願えれば明らかですが、私自身の小沢観は必ずしも良いものではありません。従って、やるだけのことをやってもらったらお払い箱でよいと思ったりもしています。しかし、検察が今回のような異常(前例とまったく異なる、恣意的なもの)行動をとることを是認してしまったら、先先は暗黒です。

日本は、過去に大変な犠牲を払って体験しているはずなのに、民意がそれに気付かないことが私には、全く、理解できません。
3年あるから民主党は立て直せる?貴方が、ためにする発言をされる方とは考えておりませんので、可能性としての話としても、本気でそう考えていると思うのですが、それはありえないでしょう。

そんなことが可能なほど、多くの人が、本来の自尊心を維持しているなど、夢のまた夢なのです。
それが証拠に、既に、民主党の中でさえ、官僚に迎合する発言が出ているのです。「長いものには捲かれろ」これはある意味で日本人の智恵なのです。そして、その智恵が今日を招いたのです。

もしも、ここで小沢が負ければ、民主党の90%の議員が「震え上がる」でしょう。
行政改革など、何処の話?になってしまうこと請け合いです。
人の信念など全く頼りにならないことは既に余りに多くのことが証明しています。

勝ち組になれる人と官僚にコネのある人以外、今回のファッショ的行為に賛同してはいけないのだと確信しています。かって、後藤田正晴は自民党総裁、即ち首相の座につくことを求められたことがあり、そのとき、彼は「私のような権力執行組織」にあったものがそのような立場になってはいけないでしょう。と言って、断ったそうです。

今回、検察は過半の国民が期待を示した者に対して、敢然と挑戦しているのです。
検察が違法性のない形で証拠を提示して、小沢はこんなに悪いことをしている、と立証することは何も問題ないことです。しかし、本来、よほどの「緊急性」がない限り、その罪状に対する判決は主権者の判断に任せるべきです。

そのための「選挙制度」のはずです。今回の件のどこに「緊急性」があるのでしょうか。更に、やたらと情報がリークされていますが、これは「情報操作」以外のなにものでもなく、違法とさえいえることです。
100歩譲ったとしても、検察は、ずうっと、ずうっと以前に小沢を逮捕していなければならないのです。

仮に、2年前だったら、私は問題にしなかったでしょう。「検察もやる気のようだ」程度の反応だったでしょう。検察は、今日に至るも、それだけの根拠を確保出来ていないのです。
このタイミングでの行動目的は「官僚」に対峙する勢力を挫折させるため、以外に考えようがありません。

>付け足しです。
>仮に、小沢氏の言うように、単なる記載ミスだったとしましょう。(あり得ないとは思いますが)
>4億もの金額を何回も記載ミスをするような大チョンボをするようなスタッフを抱え、それを信頼しているようなボスが、国の巨額の予算に対してきちんと管理執行できる能力があるのでしょうか。

>官僚組織の検察の抵抗にあっているというのならば、官僚機構に付け入るすきをジャンジャン与えているような人間に官僚機構をコントロールすることができるだろうか。とんだアマちゃんである。顔を洗って出直してこい、といいたいもんだ。そのぐらいの気合と周到な準備をして官僚と対決すべきでしょう。
資格に欠けていると言わざるを得ない。

>以上、万が一単なるミスだと仮定しても話にならない。 ましてや、贈賄側(と言ってもいいでしょう)の複数の建築会社の証言があるのだから、やましい所のある金と言ってほぼ間違いない。

>少々の(多々の)賄賂や悪は大きな仕事の前では目をつむれということでしょうか。しかし、陳情一元化した小沢氏の体質が上記の様なものだとすれば、納税者のわれわれにとって大きな損失になるに違いない。
>民主党は鳩山・小沢なしでも衆院単独過半数を持っているのだから、後3年以上立て直すチャンスがある。
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【8453】Re: 検察の説明責任   タミゾール 2010-1-15 8:31
 ▼おはようございます。みじゅくものさん:

>「なぜ、国民(主人)が選んだ政党の顔を、今頃になって粗探しをするのか、検察は国民に説明責任をする必要があるのでは。」

この問題について、異論です。まず、 「国民(主人)が選んだ政党の顔」というのならば、造船疑獄、ロッキード事件、リクルート事件、日歯連事件、・・・主なものだけでもこうした自民党時代の多くの事件も、同じではないですか。選挙で多数を得た政党のトップが起こした問題であったはずです。

「検察は国民に説明責任をする必要」は、当然訴訟の場で立証しなくてはならない。
そのための証拠の探索をしているのではないですか。訴訟になれば、当然公開されるわけですから、検察の立証能力が試されるわけで、われわれの眼の前にそれが現れるはずです。

検察の公正さをわれわれ一般市民が証拠に基づいて立証するためには、彼らが握っている資料が公開されていなければならず、現時点では不可能ではないでしょうか。証拠隠しも予想される中でこのようなことが可能でしょうか。

もちろん、神でない検察の完全な中立はあり得ないわけで、その動きに対してもわれわれは眼を光らせる必要はあると思います。でも、この問題は「冤罪、でっちあげ」なのでしょうか。今、知り得る限りの情報から見ても、どう考えてもおかしいと考えざるを得ない。検察が動かなければ、そのほうが不公正と言わざるを得ない。

検察だって危ない橋を渡って自分のキャリアを棒に振りたいとは思っていないでしょう。

それなりの成算がないと動かないのではないでしょうか。

そもそも、三権の中でもっとも腐敗しやすく権力も強大なのは行政権であるのはまちがいなく、歴史が証明しているでしょう。司法のトップなどを選ぶ権限も持ち、さまざまな人事権を駆使して、司法権力にもプレッシャーを与え続けることができる。

歴史的な政権交代があった時期であったとしても、手をこまねいていれば、また自民党時代と同じように、「二度とこのようなことがないように」というように何度も繰り返されてしまう。つまり、不徹底な今までの政治資金への対応がこのような政治不信を深める元凶であったのではないでしょうか。

最後に、司法も絶対でないという認識は同じですが、だからこそ裁判員制度は市民が司法に目を開かせるチャンスととらえることはできないでしょうか。
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【8466】Re: 検察の陰謀 6<石川議員の逮捕  天橋立の愚痴人間 2010-1-16 3:30

私がこのサイトに飛び入りしてますのは、出来るだけ多くの方に、この危機を訴えたいと思うからです。
何時も常駐しているサイトだけでは力が足りません。ですから、此処以外でも飛び入りをしています。

小沢が消された状態では、日本の再建が不安でなりません。民主党内にも、意見はまちまちあるようです、それは当たり前のことですが、信念の中心に小沢がいなければ実際の民主党の力は半減するでしょう。

此処で小沢を失うようなことがあっては、掲示板で長年頑張ってきた気概も萎えてしまいそうです。
掲示板の無力感は皆様も共有されていることと思いますが、今こそ更なる勇気をふりしぼり、多くの皆さんに訴えて欲しいものです。

今回の警察の横暴については、多くのサイトで取り上げられて、検察批判のうねりが感じられます。
我々は、最早、後の少ない老人ですが、その経験を生かして、子や孫の為に、将来の国つくりの道筋でもつけておいてやれねばなりません。皆様の御健闘を御願いします。
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【8383】正確な報道を   団塊党 2010-1-10 1:33
 ▼e-seigiさん:みじゅくものさん:

お二人のメディアに対する感じ方に私も共通したものがあります。特に、事実を歪曲して伝えている新聞や評論家、コメンテーターには怒りを覚えます。意図的か否かにかかわらず、これは許せないことです。

つい先日のT新聞朝刊で、読者の声欄に、特定扶養控除の額が一部減額されることに反対する記事が載りました。来年大学にいくお子さんをお持ちの方の意見で、一番金のいる大学生の時期に減額されるのは困るとの意見でした。

しかし、これは事実を間違っています。大学生の場合は従来通りの額が控除されます。新聞はこの事実を知らないのか、この意見を取り上げて掲載していました。知らないはずはありません。意図的にこういう間違った意見を取り上げたものと思います。仮に知らないで取り上げたのでしたら、それも大変な問題です。
新聞社に抗議するつもりです。
(この新聞社はまだまともな方なんですが、読者におもねってこういうことをしたのでしょうか)

一人ひとりの国民が、どんな小さなことでも、正確さを欠いた報道、歪曲された報道を許さず、できれば直接抗議するようにしていく必要があると思います。
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【8394】Re: 正確な報道を   みじゅくもの 2010-1-11 0:10
 ▼団塊党さん: 今晩は、今後ともよろしく願います。

>e-seigiさん みじゅくものさん
>お二人のメディアに対する感じ方に私も共通したものがあります。特に、事実を歪曲して伝えている新聞や評論家、コメンテーターには怒りを覚えます。意図的か否かにかかわらず、これは許せないことです。

メディア(の退廃?)状況は、まさに、目に余るものがあると思います。
大手の新聞を見ている限り、ジャーナリストなる言葉は死語か?と思ったりします。

T新聞、ことによると、私の購読紙と同じかも知れませんが、最近の「投書欄」、課題ともいえないような「テーマ」設定など、数年前とは随分と変わったと感じているところです。
他に比べればマシな方とは私も同感ですが。

政治的ニュアンスを出したくない思いがヒシヒシと感じられます。
ネタの提供、資金・資本の提供などなど、強請をかける手段は多いでしょうから、彼らなりには、苦労もある、等とは、言っていられない問題ではありますが。

>一人ひとりの国民が、どんな小さなことでも、正確さを欠いた報道、歪曲された報道を許さず、できれば直接抗議するようにしていく必要があると思います。

40年ほど昔の話になりますが、産経の鹿内の話を聞く機会がありました。
当時、意気軒昂の彼が強調したことは「新聞は三紙以上」比較して読まなければ真実など分からない。
それぞれの新聞の性質も一年以上継続して読まなければ分かったものではない。などなど・・・

当時としては珍しかったテレビを備えた白のベンツで乗り込んできた彼は、それは、元気でした。
晩節など予想も出来なかった・・・
新聞には騙されるな!とは、流石に、立場上言えなかったのかも・・・意外と正直者?

新聞記者も個人的には正直者であったりするのでしょうが、立場上の利害感覚が強すぎるのだろうと思います。ジャーナリストに限らず「立場上の使命感」なる言葉は死語?
今や、メディアも、どこぞの「一商品」になっているような気さえします。

か弱く危うい「民意」としてはどうすれば良いのでしょうか。
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【8391】Re: 民意、そして、メディア  団塊党 2010-1-10 19:01

まったく同感です。たった3か月であれもやれ、これもやれとどいつもこいつもよってたかってせきたてるのか。「魔法使いじゃないんだ」という小沢幹事長の発言の通りです。55年間の自民党政権の負の遺産をそう簡単に精算できるはずがありません。

なだいなださんも同じようなことをおっしゃっています。普天間問題を急ぐ必要はない、沖縄の未来がかかっているんだと。せきたてている連中は、その責任をとる覚悟を持って言っているのでしょうかね。

http://www5.ocn.ne.jp/~nadashig/page008.html
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