老人党メルマガ(451)

10:老人党メルマガ(460)
北極星 12/15 07:06
    roujintou-news  ::: 老人党メルマガ(460) ::: 2012-12-15
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【打てば響く】マニフェストか、過去に対する責任か  なだいなだ
【19056】Re:選挙にむけての判断材料&なだいなださんの毎日新聞の記事   珠
【19015】Re:衆議院選挙とマスコミ報道について・・・  JIJI
【19038】どうなる自民党の経済政策         pierre
【19042】Re:脱原発は本当に正しい判断か? 正しい   kounosuke
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【打てば響く】マニフェストか、過去に対する責任か なだいなだ 12-12-13 

選挙となると、マスコミは、各党のマニフェストに目を向けさせようとする。マスコミも協力する。
これでは選挙民が、マニフェストなどを比べて選択しているような錯覚に陥っても無理はない。騙されてはいけない。
選挙は、これまでの政治の責任を問うものだ。これまでの中には、今の政府ばかりでなく、これまでの政府も含む。

子供の精神発達の程度を調べるときに、何かモノを見せると、今持っているモノを放り出して新しいものに向かうかどうかを見る。
新しいものを出されても、すぐに飛びつかなくなれば、かなり成長した証拠になる。
つまり、赤ん坊の時代は今に支配されるが、成長するにつれ、原因結果を、少しさかのぼって考えられるようになるということだ。

選挙に当てはめれば、目の前に出てきたものに機械的に飛びつくのではなく、時間の幅をとって原因と結果を考えて投票しないと、
今まで左、今度は右の、簡単な選択になってしまう。
政治は逆風に間切って帆を操りながら前に進むヨットのようでなければならない。右に振れるにしても、前進がなければならない。

日本再生を訴える政党は、こういう視点で見れば、その前の与党であり、今の日本の破産状態に、責任がある政党だ。
壊れた日本を直すというなら、日本がどう壊れ、それに政党がどう関わり、今、どのような状態にあるか、見てから考えることだ。
それに対し、どのような責任があるかをはっきりさせるのが選挙だ。

日本がまるで民主党の四年間で壊れたというのは、間違いだ。日本が前の長い支配政党に壊されたから、民主党が出てきた。しかし、この党が半分、前の支配政党のような部分を持っていたから、何も変えられないどころか、旧支配政党のやりたくてできなかった増税に手を貸してしまったのだ。その民主党をただし、さらに前へと前進させるビジョンを有権者は持つべきだ。一旦多党化してもいいだろう。

老人党を立ち上げたとき、ぼくは、落とすことを考えよう、われわれにできることは、だれを選ぶかではなく、だれを落とすかだと、選挙に対する考えを変えるように提案した。自民党の政治を終わらせるために、たまたま民主党に票を入れるよう勧めたのであった。
民主党のマニフェストに賛成したからではない。

これからの世界の展望を示さず、自分たちの世界政治の中での位置を示さず、目先の個々の問題を書き連ねただけのマニフェストだなんて、読む価値がない。読むなら、その幼稚さを批判するためであって、期待などするためではない。これまで、政治家が過去に何をなしてきたかを考えず、公約なる口約束、つまり口約ばかりに目がいってしまっていた。だから、政治が変わらなかったのだ。

大震災とそれに続く原発災害で、今や、政治家たちが、過去に何をしたかが見えてきた。最近起こった、中央高速道トンネルの天井落下の災害もそうだ。あえて、事故などと呼ばず災害と呼んでおこう。だが、政治家は、今もって、自分からその責任を語ることをせず、
もっぱら口約ばかり述べ立てる選挙をし続ける。ぼくたちの一票は、そういう政治家を落とすために使うべきだ。

敦賀の原発は、活断層の真上に建てられていた。だれの責任だ。計画を立てたのは、どこの党か。
建てられたのは、どの政党が政権の座にあった時か。安全を保証した学者はどこの大学の誰か。
池田内閣の頃から計画され、佐藤内閣の時にゴーサインが出されたのではなかったか。

建設したのはどこの大企業か。そこと結びつきの強かった政治家は誰か。調べれば分かるだろう。
おそらくその政治家は死んでいるか、引退しているかだろう。
だが、その二世は立候補しているだろう。二世という地位を利用して立候補するなら、親の責任も受け継ぐべきだろう。落とすべし。
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【19056】Re:選挙にむけての判断材料&なだいなださんの毎日新聞の記事   珠 2012-12-14 20:06(編集)
 ▼かっくるなかしまさん:

>党ではなく、議員個人の資質や政策を、評価し、党への影響力に期待を繋ぐ、そうした投票行動は、可能なのだ。

では、そのための資料として。
「Yahoo!みんなの政治」 議員個人、政党、最高裁裁判官の国民審査まで。ここが一番まとまっているかな。
http://senkyo.yahoo.co.jp/

「総選挙でグッバイ原発」ここも味があるかも。
http://vote4it.info/
http://vote4it.info/index.php?candidate

「改憲に関する各党の公約」このこともとっても大事。あなたは自分の子供や孫を戦地に送りたいかどうか。
http://blog.goo.ne.jp/jp280/e/ec3f41107a65ceb2dcaa060cb7c17c48
最高裁裁判官の国民審査はこちらでも。裁判官の似顔絵(なかなかいい)をクリック。
http://miso.txt-nifty.com/shinsa/

皆様の投票前の確認にお使いいただけますように。
なだいなださんの毎日新聞に出た記事が、下記URLで読めます。1〜4ページあります。
「今、平和を語る:作家・精神科医、なだいなださん」 毎日新聞 2012年12月10日 大阪夕刊
 ◇常識ある賢い国になろう 9条護り平和へ攻める「老人党」
http://mainichi.jp/area/news/20121210ddf012070004000c.html

今、平和を語る:作家・精神科医、なだいなださん  毎日新聞 2012年12月10日 大阪夕刊
◇常識ある賢い国になろう 9条護り平和へ攻める「老人党」

師走の総選挙がたけなわである。これまでになく、外交と安全保障の分野で強硬な主張が目立ってきた。
「強い国」は心地よく耳に響くが、ここは「賢い国をめざす」というスローガンに耳を傾けたい。
「日本を戦争をしない国とする」を目的に掲げているのは、インターネット上のバーチャル(仮想)政党「老人党」である。
提唱者で作家・精神科医のなだいなださん(83)に聞いた。<聞き手・広岩近広>

?? 党首はなく、入党資格も党費も不要で、みずから名乗れば若くても党員となれる党「老人党」を、2003年にインターネット上に創設しました。互いに掲示板で意見を述べ合う党の公式サイト(http://6410.saloon.jp/)は、05年に一度リニューアルして以降だけの分でも累計アクセス数が約73万になります。現在の政治状況と世情をどうみられますか。

なだ 日本にかぎらず多くの国の政党が、「強い国を目指す」というスローガンを掲げて選挙を戦っているようです。
せめて「賢い国になろう」をスローガンにできないのかと思う。人口が1000万とか500万の国が世界にはあります。
そうした小国が強い国を志向しますか。たとえばスウェーデンやノルウェーやスイスが、強い国を目指しているかと、僕は言いたい。
戦争の世紀は第二次世界大戦までで、今や21世紀になったのだから、賢い国をつくっていくべきでしょう。

?? 賢い国とは。

なだ:常識を備えた国ではないですか。教育問題一つをとっても、子どもたちを勉強漬けにして、有名学校に進学する競争ばかりさせていたら、知恵はついても賢くならない。哲学を持とうとしない。哲学がないと行動がぶれる、発言内容がころころ変わる。
政治家を見ていたら、よくわかります。

宮沢賢治がブームになっても、賢治の哲学がわからない。代表的な「グスコーブドリの伝記」は、技術を駆使して自然災害で苦しむ人々を助ける童話ですが、技術は一企業の利益のものではないと教える内容です。賢治の童話からそうしたモラルを学ぶべきなのに、肝心のモラルがないまま強い国を目指したらどうなるのですか、言わずもがなでしょう。

?? 常識については。

なだ: コモンセンスの訳語として常識という日本語がつくられた。常識は日本で最もよく使われている言葉の一つです。
常識は才能などより大切だと思われているようで、お前は才能がないと言われても怒りませんが、常識がないと言われると怒ります。
しかし意外と自分の常識が他の人の常識と一致しているか、気にする人はいない。
政治家の常識が国民にとって非常識なのはしばしばですが、それは常識は進化するものであることを忘れているからです。

18世紀のイギリスに生まれたトマス・ペインが書いた常識の元の言葉「コモンセンス」は、アメリカ独立革命の思想的な柱となりベストセラーになりました。オバマ米大統領が就任演説で「コモンセンス」から一文を引用したほどで、この哲学運動がなかったらアメリカは独立できたかどうかわからない。

著者のトマス・ペインですが、若いとき彼はイギリスの私掠(しりゃく)船に乗っていた。私掠船は敵国の船から積み荷を分捕る海賊の船です。国家から私掠免許を受けておりましたが、私に言わせたら国家が認めた海賊船にほかならない。
いくらなんでもそれはないだろうと、私掠を禁止するパリ条約が結ばれたのが、明治維新のほんの少し前の1856年のことでした。
早い話、武力でぶったくって、それで罪に問われない、それが当時の常識で、19世紀まで続いたのです。

?? その後、世界大戦が起きました。

なだ:帝国主義の時代は軍隊が商売道具でした。軍隊を使って他国を占領し、領土を広げていった。軍隊でもうける時代だったのです。
そうして第一次世界大戦を経験して、もう戦争はやめようという空気が生まれ、平和が求められるようになり国際連盟をつくりました。
残念ながら第二次世界大戦までいきましたが、核兵器まで出てきた今、もはや世界大戦の時代ではない、それが常識です。
常識はかくのごとく変わるのです。

?? 軍隊の保持が議論されるようになりました。

なだ:軍隊が国民を守るというのは、日本に限れば大いなるごまかしでした。日本の軍隊は皇軍と言われ、天皇の軍隊でしたから、天皇を守ることが最大の使命なのです。だから国体を護持するために「一億玉砕」などと言い出した。国民が玉砕して何が残るというのですか。戦後になって、兵隊は国を守り国民を守った、兵隊さんありがとうの印象を復活させようとしているようですが。

今や国民皆兵の時代ではなく職業軍人の時代です。昨今の武器は数年訓練しなければ上手に使えないので、プロフェッショナルな戦士をつくるのに時間がかかります。そこに登場してきたのが傭兵(傭兵)ビジネスです。アメリカの民間軍事会社「ブラックウォーター」がイラク戦争に社員という名の兵士を送ったのが一例です。
このような軍隊がアフリカでウラン鉱山を守っていたりする。これは映画でも小説でもない。いまや、常識ではないですか。

?? 竹島や尖閣諸島で外交上の衝突が起きています。

なだ:もう小さい島を巡ってけんかをする時代ではありません。
尖閣諸島は、日本も中国も台湾も手をつけなかったために、自然が残っています。日本が領有しても、この自然を守り、守った自然の資源を、共同で利用するための責任者の意味合いでしかない。互いに賢い国になりましょうと話し合って解決することです。

?? 日米同盟と集団的自衛権の行使については。

なだ:日本が他国と戦争する局面が仮に起きたとして、そのときアメリカは日本と一緒に戦ってくれると思いますか。
僕は一緒に戦争してくれるとは思わない。アメリカは勝手に世界のどこかで戦争を起こし、日本の自衛隊を派遣してほしいと要求することはあり得る。逆のケースはあり得ない。これが日米同盟の本質ではないですか。

そんな日米同盟の強化を叫ぶより、むしろ沖縄を大切にしたい。沖縄は日本であり、同じ国民なのに、なぜ沖縄だけが、こんなひどい目にあっているのか。日米同盟を優先させるために、沖縄を放置することが日本人の常識であっていいでしょうか。

?? 改憲については。

なだ:日本の戦後の平和は、この憲法のおかげで守られてきた。改憲派はいざとなったら戦争をしたい。アメリカは自衛隊に後方から前線に出て戦わせたい。9条はそうしたことを阻止してきた。もっとも9条を護(真も)るだけのために改憲に反対するようでは、守りの姿勢になってしまう。9条を護ったうえで、さらに国民の側に立った、より民主的な憲法を目指していく攻めの姿勢も大事でしょうね。

?? 最後に、老人党の提唱者として。
なだ: 健康にしろ、幸福にしろ、失ったときに初めて大切さに気づくものです。平和の大切さも失われたときに初めてわかる。
老人党の僕は、戦前と戦後を知っているから、このことだけは断言できる。
平和はいい。老人党は今後も常識の党であり続けたい。(専門編集委員)=次回は1月28日掲載予定
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 ■人物略歴
◇なだいなだ(nada y nada<ペンネーム=スペイン語で「何もなくて、何もない」の意味>)1929年東京生まれ。
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【19015】Re:衆議院選挙とマスコミ報道について・・・   JIJI 2012-12-10 18:51

選挙戦が、たけなわです。12もの党の<乱立>?正確に数えられない位です
被災地で、選挙前投票が実施されているそうですが?投票率も結果も気掛かりです。
18日(日)の正規投票・開票まで、情報は無いでしょうが、マスコミの出口調査など、、、本選挙前の誘導の無い事を願います。

今回の<乱立>の中では、ニュースが微妙です?!テレビでの民主党と自民党 党首の声だけが大きいです!?
ニュースの<中立><公正>に配慮して下さい。
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【19038】どうなる自民党の経済政策   pierre 2012-12-12 16:50

自民党の安倍総裁は、さかんに金融緩和を主張する。
そしてさらに、国債を増発して日銀に引き受けさせ、それで公共投資を活溌に行えば、やがて民間投資も活溌になると言うのである。
さすがにここまで来ると、日銀の白川総裁でなくとも、些か疑問を呈したくなるのである。

まず何よりも金融緩和を一層進めれば、経済は活況を取り戻すという議論には、眉に唾をせざるを得ない。
カネの値段が金利であるとしたら、今世紀の入ってからの日本のカネの値段は、低迷し続けている。
現在、メガバンクの1年物定期預金の金利は、軒並み年利で0.025%という“超安値”に低迷しているのが現実である。

これは1,000千円を1年定期預金で預けても、その利息は何と250円(税込み)にしかならないのである。つまり、それだけおカネに魅力がなくなっているのである。これは家計の場合だけではない。最近の新聞によれば「直近の企業の総資産営業利益率は、平均支払金利を2%近く上回っている」。つまり「金利は十分低いのに投資が起きない」のである。(『nikkei.com』2012.11.26.朝刊)

だからいくら金融を緩和したところで、銀行の貸出が伸びるはずはないのである。現在、銀行は貸出が伸びないから、預金金利を安くして資金調達を最低限に抑えている。それでも余った資金は国債の購入に向けられているというのが、実態であろう。
こういう状況でさらに金融を緩和して銀行に資金を供給したらどうなるのか。
貸出が伸びない分、カネは余り、結局国債の購入にさらに資金が流れるだろう。

安倍総裁の発言では、国が公共投資をさかんにすれば、やがて民間の投資もついてくるというのだが、ここに至るまで、その理屈でどれだけ“公共投資”が続けられたか。その結果が「失われた20年」であった。やはり公共投資一辺倒では、結果は同じである。

やはり「デフレのわなから抜けだす早道は、構造改革と金融緩和のポリシーミックス」(『nikkei.com』2012.11.18.朝刊)
なのである。かってNTTの民営化がもたらした経済の活性化が記憶に新しい。一口に構造改革とは言うが、それは規制緩和、既得権益の打破など、広い意味での現状打破である。それによって眠っている民間の資金需要を喚起する政策が必要なのである。

安倍氏の発想は、この現状を変える手段を欠いた、公共投資一辺倒の剛球なのではないか。
だから、別の新聞ではこう書いているのである。「市場関係者は『安倍総裁は内角いっぱいに攻めてきた感じ。
やり過ぎると、投手が退場になる危険球になる』と話す」。(『asahi.com』2012.12.11.夕刊)
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【19042】Re:脱原発は本当に正しい判断か? 正しい  kounosuke 2012-12-13 1:51:09
 ▼かっくるなかしま さん:こんばんは

富士山噴火の事が書かれていますが、可能性有りでしょう。
その時は、浜岡原発が被災して、また放射線がばら撒かれます。そして、日本は立ち直れません。
浜岡原発は今止まっていますが、自・公・維・政権になったら再稼動するからです。

機械物は長い年月には必ず壊れます、原発以外なら、大金と時間を掛ければ直ぐに直りますが、原発はなかなか直りません。
それに原発は大災害を引き起こし、放射線をまきちらし、相当の間近くには近づけません。
マスコミは自民の圧勝と言っていますが、残念ながら私も感じています。

かっくるなかしまさんみたいに、福島の事を忘れたり、他人事と感じている人がたいへん多い様です。
経済が大事だと言う人は、放射線は自分の方だけは来ないと錯覚している人です。それから、原子力村の策略に皆乗せられています。
東電に1〜2兆円税金が投入されましたが、原発というのはこんなにお金がかかるものとは皆さん実感がないのではないですか?
核廃棄物の問題も有るし、こんなに高く、割の合わない発電方法は早く辞めましょう。
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