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19 【3323】老人党メルマガ(239-2)
北極星   運営スタッフ 2008-10-5 6:05:06  [返信] [編集]

    【3280】Re: 世界の変化は経済の状況から   peace 2008-9-30 23:43
     ▼かっくるなかしまさん:こんばんは

    >前回まで、ちと分かりにくかったんですが、今回、拝見して、納得するところ多し、です。

    ありがとうございます

    >先の大戦の「謎」の1つが、ここにありますよね。
    >景気が回復しているのに、1936以降、更に、戦時経済に突き進んでいったのはなぜなのか? という。

    確かに、「<2.26事件の>青年将校・右翼の人間たちが、例外なく農村を疲弊させ、都市の中小企業や労働者を苦しめているのは独占資本が暴利をむさぼっているためだと決め込んでいた・・・・」(日本の戦争 田原総一郎著 小学館 P288より)
    と言う認識が多くの人に共有されていたのかも知れません。

    そして、私は、あれだけ無謀な戦争にかり出したメカニズムとしては、やはり、軍とマスメディアによるターボチャージャー効果だと思っています。
    軍が動きマスメディアが煽るという図式で、自らの排圧により過給し回転数を増しさらなる排圧を生むと言うターボチャージャー効果だったのではないかと思っています。そして国民がそれに乗ってしまったことに悲劇はあったと思います。

    >英米などは、マクロ的に観て、いわゆる「需給ギャップ」が存在していたということですよね。
    >確かに、先の大戦を振り返ると、敗戦国(日独)は、とかく非難されることが多い。
    >しかし、需給ギャップを埋めるべく、「戦時経済を必要としていた」という意味では、
    >英米も、動機を同じくするか、より多くの動機を持ち合わせていただろう、
    >といえると観ますね。
    >(勝ち負けの結果で、誰々が一方的に悪い、と、断罪はできないということ)

    その通りです。ただ日本は利害関係を冷静に判断すべきだったと思います。
    ドイツと組んだのも間違いの始まりであると思います。

    >ここはちと、再確認を願います。
    >自分も、ニューディールのこと詳しく知らないのですが、1930年代半ばでの、財政政策の踏み込みが浅かった、
    >との記述がありますので。

    ニューディール政策については賛否両論があるようですが。けっきょっくアメリカの景気回復は戦争特需まで待つことになったようですが。
    ただ、私見ではフーバー政権の恐慌初期に取った行動が長くアメリカを苦しめることになったと思っています。
    難しいですね、正直本当の所はわかりません。

    >自由主義、社会主義の善し悪しというより、状況が人々にそれを選択させるんだと思う。
    >不安の中では、寄らば大樹、という群衆心理が働くと思う。

    確かにそうですが、多くの状況で殆どの国民が社会主義や自由主義が自らの生活にどう影響を及ぼすのかは理解できてなく。まずは、目先の利害から参政権を行使すると言うところだと思います。

    >まさかだったんだが、金融安定化法案が否決されるとは... アメリカらしい、とはいえるけど。 

    私も、びっくりしました。
    これが民主主義と言えば民主主義ですがこのままではアメリカは大恐慌の轍を踏むのではないかと思ってしまいます。
    ただ、さすがアメリカという気もしました。

    >ネオリベラル路線が大きく後退するくらいなら、御の字じゃないかな。
    >3月の半ばですが、自分はよそで、こう書いているもんで(↓)。
    >
    そうですね、まあ途上国なんかは今でも近いモノはありますし。そう言う意味で国家の壁が壊れれば、国家による地域格差ではなく、究極の個人格差になるかも知れないとは思いますね。

    >議会が▲75兆円を惜しんで、米株は▲120兆円のロス。地球一周りで、1日でロス▲500兆円くらいかな。
    >どうなんだろうね。

    良いわけはないんでしょうけども、やっぱりアメリカの民衆はウォール街や高所得者層にかなり恨みを持っているって事ではないでしょうか。
    -----------------
    【3259】オフライン支部便り: 須藤正剛 さま (9月16日) 笹井明子 2008-9-28 18:07

    「一回やらせてみようか」
    『福田さんの辞任ね。総理とか大臣ポストは誰にでも出来るのよ。誰がなったって一緒。俺にでも出来るよ。政局運営が難しくなったら放り投げて、適当な理屈捏ねて次の人にどうぞってやれば一件落着だもの。逃げ出すだけだよ。任期なんて関係ないんじゃないの。でも会社の社長が一年おきに変わったら、その会社は確実にぶっつぶれるよね。国の借金が火だるまになるわけだよ』

    9月2日夜、福田総理大臣の辞任表明のあとで聞かれた失望感、怒りの声は多かった。
    この20年間を振り返ってみても、世界の先進国での大統領・首相の交替や連立は3〜4回なのに対して、我が国では13人の首相が小刻みに入れ替わっている。諸外国から見ると信頼できない不思議な国家となる。

    歴代の総理大臣の中には任期満了で退陣した御仁もいたが、「自民党をぶっ壊す」と拳を振り上げ、わけのわからない構造改革とかで、国民生活をぶっ壊した奇人も登場した。

    〔現実の世の中が、自分の立場から見て、どんなに愚かであり卑俗であっても、断じて挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への天職を持つ〕(独・社会学者マックス・ウェーバー著『職業としての政治』脇圭平訳、岩波文庫)

    就任しても一年足らずで指導力を失う総理総裁。一時的な政権担当能力があってもプロの政治家が育っていないことを意味する。昭和11年生まれで高齢ではあるが、福田さんもいわゆる世襲(二世)議員のひ弱さを克服できなかった。だからなりふり構わず突然の「官邸崩壊」となった。信念に欠けるし執着心もなかった。官房長官時代に何も学習しなかったのか。

    その後を受けて、小泉内閣時代の閣僚5人による演出された自民党総裁の選挙戦が始まったが、共同通信社の全国世論調査で支持率36.8パーセントの麻生太郎さんで、閣僚の入れ替えと臨時国会召集、補正予算の仕上げ、国連総会出席となるのだろうか。何も期待されずサプライズもないから、一日も早い解散、衆議院選挙が望まれる。

    〔精神分析学者でナチスに追われアメリカに亡命したエーリッヒ・フロムは『自由からの逃亡』で、自由と民主主義の中からヒットラーが台頭した理由として−「自由とは面倒なものである。始終あれこれ自分で考え、多くの選択肢の中から一つを選ぶという作業をしなければならないからである。これが嵩じると次第に誰かに物事を決めてもらいたくなる。それが独裁者につながる。」ヒットラーは独走したというより国民をうまく扇動して、その圧倒的支持のもとに行動したのです。〕(藤原正彦著『国家の品格』新潮新書)

    国民がどんなに悲鳴をあげても、天下り、裏金汚職、諸物価高騰、年金医療問題、食品偽装、凶悪犯罪などあとを絶たず、責任逃れに汲々として時間をかけても大きな課題はなにも解決せずに、次は消費税率を上げる議論も聞こえ始めた。全国世論調査には政策に行き詰る自公政権に扇動されてしがみつく傾向も伺われる。呆れるばかりだ。

    誰かに物事を決めてもらう思考の先に、選挙の棄権はないか。官僚任せはないか。自分の暮らしを守りたかったら、政治家を選ぶ作業に手抜きは許されない。「民主党に一回やらせてみようか」が現実味をおびてきている。
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    【3260】オフライン支部便り: 神山昌子 さま(9月22日) 笹井明子 2008-9-28 18:12

    一国の総理がある日突然ぽいっと政権の座を投げ出す。エエッこんなことってありますか!前総理に続いての二度も、しかもまだ一年に満たないこの時期に何たる無責任、わがまま。しかもその理由があたかも国民のためであるかのような、卑怯な言い分、言い訳。その日以来テレビも新聞もこの事態に関する話題に集中、落ち着きのない日が続きました。

    でも最初からそういう人だったのですね。貧乏くじを引いたという当初の発言にありましたけど、やる気の全く感じられなかったこの一年未満。国民は散々愚弄され、置いてきぼりを食い、泣かされ、怒り心頭の日々にあえぎ、意欲のない惨めな暮らしの中に突き落とされました。

    国民の目線に立って・・・背水の陣・・・。言葉は弱りましたが、数々の問題の中でも、あんなに信頼して縋っていた北朝鮮拉致被害者家族の方々の白髪の頭、苦渋の面に涙を流しての懇願の様子。あれほど、自分の任期中に解決すると言い切ったあの約束。それ一つとっても平然と居られるわけはありません。

    洞爺湖サミットも仰々しく華やかに終わり、これからが政治の正念場。国民生活にモロにかかわる年金、医療。食の問題も生命にかかわる事件が後から後から発生し、この大変な時期に重大問題を解決することなく、他人事のようにシラーッとして臆面も無く投げ出すとは!一体誰がこの非常の時を国民から守るのですか!

    そして、苦々しいのはあの連日の自民党総裁選だの選挙活動。一体何だったのでしょう。5人の候補がまるで地方巡業の役者のように勢ぞろい。全国十数ヶ所とか。これが私たちに全国民に関係のある活動なのですか。本当に苦々しく思いました。そして22日、予想通り、というか、決まっていたシナリオどおり、麻生太郎氏が自民党の総裁に決定しました。全くドッチラケの一幕。

    こんなことのために政務は中休み。その間もあの悪評高き後期高齢者医療制度を中止するとか、しないとかの担当大臣の発言。暴言放言の大臣、事務次官の退任劇もあり、そしてまたまた年金の職域ぐるみの悪事露見!一体この国の役所、役人は毎日何のために職場に通い、何をしているのか。甚だ疑問。呆れて絶句です。弱将の元に勇卒無し。上部が上部なら下々みなそれに倣っての怠慢、不正。果ては集団での犯罪行為。国民は哭いています。

    新総裁の就任演説。テレビで見ていました。「民主党に勝つ!」と力説。まるで敵は民主党とばかり吠えていました。国民の中にある不安、不満解消に向けて、いま政権の座にある者として、自民党の政治の中味に向かって責任自覚のある演説を国民に対して熱く語るべきであると、私は思うのですが。

    力をつけてきた民主党を認めての大吠え。いま民主党が余程恐い相手なのですね。民主党も今一段と頑張って欲しいと痛切にその日を待望しています。
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