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 【829】Re: 老人党メルマガ(204-2) 北極星 2008-2-3 6:49:03

10 【829】Re: 老人党メルマガ(204-2)
北極星   運営スタッフ 2008-2-3 6:49:03  [返信] [編集]

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    【787】オフライン支部便り: 須藤正剛 さま(1月15日) 笹井明子 2008-1-31 11:36

    須藤正剛 さま
    人生最初の教師

    小寒七草も過ぎた十一日。恩師を迎えて久し振りの中学時代の同窓会懇談で、永年に亘って家庭で生活できない、問題を抱えた子供達と寝食を共にして、カウンセリングを続けている人の話を聞いた。

    年末年始となり、保護している子供達に「何か食べたいものはないか。なんでもご馳走するから・・・」という何回かの問いかけに、返って来た多くの答えが「カップめんやスナック菓子がたくさん食べたい」だった。

    飽食の時代であっても、一般に正月の食べ物といえば大福餅やおせち、お汁粉やミカン、特製ケーキなどが連想される。アメリカンフードの腿肉の唐揚げなどもあろう。それなのになぜ添加剤まみれのインスタント食品を欲しがるのか、悲しかったという。

    子供の頃の食べ物の記憶は、大人になっても味覚として、遺伝子のように残るからだ。親は我が子を産んだが、理不尽にもかけがえのない育児を放棄虐待。産まれた子供は育ち盛りを迎えても、生きる全てにさ迷うこととなった。
    食べる飲むという命の行為も、手作りのぬくもりのないインスタント食品を、投げ与えられての毎日だったのではないのか。子供たちの目には理想の親への恋しさや、恐怖や深い憎しみ淋しさが交錯している。

    親の倫理学習「親学」という言葉が生まれて久しいが、広がる格差社会であっても、暮らしの豊かさ貧しさの比較ではない。人間としての「心」の在り方が問われていると思って聞いた。

    警察庁の全国統計(平成十七年)では被害児童数二百二十九名、これには身体虐待、性的虐待、育児拒否が含まれるが、近年は子供が親や家族を殺傷するケースが増加の傾向にある。子供は産まれてから小学校低学年までの期間に、その生涯の基本が作られるという専門家の意見も聞く。

    都合の悪いことは世の中が悪いから、他人が悪いからと逃げてしまう自由もあるが、子供にとって両親は人生最初の教師であり、豊かな可能性を持つ脳は外からの刺激しだいで、さまざまな人格形成を行う。子供の非行や犯罪の原因はその七十三パーセントが「親子関係」とする白書もある。「親学」の大切さをあらためて認識されるのではないか。

    何が食べたいかと問われて、カップめんとスナック菓子と答えた子供達のこれからを見守りたい。
    親子家族の明るい談笑が響く家庭環境に、一日も早く入れるように願った新年だった。
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    【758】大きな過ちのシンボル「戦艦 大和」 栗原俊雄「戦艦大和」を読む   pierre 2008-1-29 16:57

    必要以上にそれを美化するのでもなく、また逆に無用の長物であったと貶めるばかりでもなく、極めて冷静にその誕生から終焉までを書いた、見事なドキュメンタリーである。

    日本の国力を傾けて建造した「世界最強戦艦」の「大和」などはいずれも、ほとんど目立った貢献をせずに沈没してしまった。その意味では何とも滑稽で壮大なミステークであったのだが、どうしてそんなことになったのかについて、もう少し詳しくても良かったとは言えるだろう。 

    ロンドンの海軍軍縮条約が失効する前の1934年から計画され、日本がなけなしの国力を傾けて建造した当時の「世界最強戦艦」としては、その生涯はまことに意図と異なる淋しいものであった。
    そうなった直接の原因は航空機戦力の発達による、戦艦の役割の低下であった。

    しかも、「直衛機のない艦隊が空からの攻撃に対しいかに無力かは、ほかならぬ日本海軍がアメリカ太平洋艦隊の主力を壊滅させた真珠湾奇襲と、それに続いてイギリス東洋艦隊の戦艦『プリンス・オブ・ウェールズ』を海底に眠らせたマレー沖海戦で明らかにしたことだった」(p.69)のである。

    さらに、「大和」が竣工した当時、海軍内部には既に「戦艦を建造する莫大な費用を、航空機増産と搭乗員育成にあてるべき、といった声が強まっていた」(p.17)というのである。しかし、日本海海戦の圧勝という成功体験と、長年にわたって「世界最強戦艦」を建造するという海軍、しいては日本という国の大きな流れを変えることはできなかった。

    また、沖縄に出撃するにあたっての当時の海軍の意志決定がまた如何にも不可解であった。
    その経緯は宇垣纏が残した『戦藻録』によると「抑々ここに至れる主因は軍令部総長奏上の際航空部隊だけの総攻撃なるやの御下問に対し、海軍の全兵力を使用致すと奏答せるに在りと伝ふ」(p.61)とある。

    つまり、これは昭和天皇が具体的に指示したわけではないが、軍令部総長は「水上部隊は出動しないのか」という催促に受け取ったのではないかというのである。宇垣は、この記述の後に「帷幄にありて籌劃補翼の任にある総長の責任蓋し軽しとせざるなり」(p.62)と書いて厳しい批判を加えている。

    結局、その結果大和には「海上特攻トシテ8日黎明沖縄島ニ突入ヲ目途トシ急速出撃準備ヲ完成スベシ」(p.66)という命令が下った。この「海上特攻」の狙いは、沖縄にたどり着き「海岸砲台」にするというものであった。
    しかし、制空権がないところでたどり着くには極めて難しく、またたどり着いても「主砲は、艦が水平でなければ撃てないか、極めて撃ちにくくなる。そもそも水圧装置が壊れたら、主砲は動かない」というものであったというのである。

    要するに、「『海岸砲台』は現実味の薄い『作戦』」(以上、p.64)に他ならなかった。
    大和に向かった米軍機の総計は「戦闘機180、爆撃機75、雷撃機131機の計386機」(p.85)であった。
    1945年4月7日14:23、大爆発とともに大和は沈没した。
    目的の沖縄本島まで500kmを残し、米軍機のわずか2時間にわたる攻撃の結果であった。

    こうして経緯を振り返ると、その軌跡はあまりに無残である。
    著者が、元海上自衛隊幕僚長であった福地建夫に聞いたとき、彼はこう答えたという。
    「……やるならばせめて50%の勝算がないと、作戦とはいえない。天候や航空部隊の掩護など、どうすればそうなるのかを考えるべきだった。ところが、ただ精神力でいけ、と。やってはいけない作戦だった」。

    しかし、その福地の2代後の幕僚長だった藤田幸生はこう言った。「冷静に判断できる状況だったら、福地さんの言う通りです。しかし人間はときに、理性だけで行動するわけではない。当時だったら、私も大和に乗っていたと思う」。(以上、p.136)この相反する発言にはそれぞれに真実があるが、しかし、一歩退いて考えれば、理性を忘れた判断をしなければならない状況に追い込まれたら、それは即ち敗北なのではないか。

    とくに大勢の人命を預かる場合はなおさらである。
    横須賀にある日露戦争の記念艦・三笠で開かれていた「戦艦『大和』特別展」を見た。
    「大和」に関わる写真などが展示されている。廊下には、来場者が感想を記すノートが置いてあった。見ると、若い人の字で感銘、感動を綴ったものが多かった。しかし私には、この展示を見て感動する気持はわいてこない。

    むしろ、日露戦争の成功体験の呪縛から抜け出ることができなかった結果、巨額の国費と多数の若者の生命が無為に失われたのである。これを失敗と言わずして何と言おうか。
    また、そう考えると、この特別展が記念艦・三笠で開かれたことに、大きな違和感を感じる。

    著者は、本文の最後を「大和は、見る者の歴史観を映す鏡である」(p.213)という言葉で結んでいる。
    私にとって「大和」は、この大きな過ちのシンボルとして、永遠に記憶されるべきものである。
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    【789】Re: 日本の不得手は戦略転換  珍 弦彩 2008-1-31 17:40(編集)

    戦艦大和は日本の不幸を最も端的に表した悲劇の象徴である。多くの戦史家が述べられてるように、海軍の戦術が大艦巨砲主義から航空機を活用した機動部隊へ戦略も含めての転換期として研究検討されてた折しも、マレー沖海戦にて日本海軍の雷撃航空機の攻撃により大英帝国が誇ったプリンスオブウエールスを旗艦とする東洋艦隊を轟沈撃滅したように戦術的には大勝利した。

    この事実によりアメリカは航空機による攻撃力に注目して艦載機の大増産と乗員の養成に入った、更に建造中の戦艦の艤装を取り去り飛行甲板に大改造した空母の建造に着手した。アメリカは太平洋での海戦を含む戦いには空母を主体とした航空戦略へと大転換を遂げた。

    一方、日本では大艦巨砲主義?に囚われて国力的には劣性にも関わらず述べられてるように戦略転換が出来ないままに大敗北を喫することになる。今、文字にて記せばそれ迄のことであるが、実際には数多くの人命を失い筆舌に尽くせない悲惨な悲劇が事実として積み上げられたことであった。

    今となっては如何なる事態であったとしてもアメリカに対して戦端を開いたこと自体が、無謀であったの一言に尽きる。
    しかしながら現在でも政治や経済においても戦略転換が不得手なるが故に悲劇が続いてる、経済の不況を原因とする年間3万人を超える自殺者が此処十数年続いてるコトも、元を糺せば経済政策が高度成長モードから安定成長モードに変換出来ずにバブル経済の崩壊にまで至ってしまったことにも共通要因があるように思える。

    安っぽい、評論家モードの謗りを怖れずに記せば以上であるが、戦後ある時期、アメリカでの航空機操縦士の訓練に参加する機会を得たが、その際に極めて低コスト能率的な飛行訓練の伝統があることを知ったが、アメリカには社会的にも低コストを指向する伝統ががあることを重ねて実感させられた想い出がある。

    折しも暫定揮発油税「ガソリン税」騒動も道路建設の工事費に固執して政策転換が出来ない政・官・業の無策を象徴してるように思う・・。
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    【749】Re: 老人党 川柳・狂歌   メルメル 2008-1-28 12:20

    ▼此れから日本は人口減少に、人口の多い比率の、団塊の世代のドライバーも、此れからは歳を取る事に、運転も少なくなるだろう又、道路は作れば永遠に切が無い。

      日本には  蟻の巣道路  もういらん

      ガソリンで  詭弁環境  言うならば
                  先ずは自分で  車使わず
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