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 【19918】打てば響く 2013年5月11日分... ビートル 2013-5-11 23:56:46
 【20021】打てば響く 2013年5月28日分... ビートル 2013-5-28 19:35:06

55 【19918】打てば響く 2013年5月11日分 転載
ビートル   運営スタッフ 2013-5-11 23:56:46  [返信] [編集]

     なだいなだのサロン『打てば響く』2013年5月11日の記事を転載します。


    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    5月11日

     友人の一人から、元広告批評の天野祐吉さんが、どこかの新聞で、「強い国より、賢い国に賛成」と書かれていたとか、ぼくは見落としましたが、老人党のスローガンが、少しづつ浸透し始めた証拠です。
     ともかく、天野氏は、はっきりと同意の意見を示してくださった初めての人です。そのうち、第二、第三の人が表れてくれるでしょう。最初までが待ち遠しかった。
     政治は、考えも大事ですが、ネーミングも大事です。
     これから、諸物価値上がりが続きます。インフレが向うの狙いなんですから。マヨネーズが値上がりしました。輸入食品の値上がりの、分かりやすい第一例です。
     このコラムで予測していた通りです。これを安倍値上げ第一号と呼びましょう。実際にはパンが値上がりしていますが、バーゲン商品になっていたりで、はっきりしませんでした。電気の値上がりも安倍値上げですが、原子力発電が使えないため、など理屈をこねられて、庶民には分かりにくかった。今回は、キューピーという会社が発表してくれた。値上げ理由を円安だと指摘して。値上がりはあまり好ましくはないのですが、この株式優先の安倍政治をストップさせるためには、アベノミックスの欺瞞を、庶民に分かる言葉で知らせる必要があります。
     次に、円安による値上げが来たら、声をそろえて安倍値上げ第二号と叫ぶことにしましょう。

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56 【20021】打てば響く 2013年5月28日分 転載
ビートル   運営スタッフ 2013-5-28 19:35:06  [返信] [編集]

     なだいなだのサロン『打てば響く』2013年5月28日の記事を転載します。


    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    5月28日

     最近の株の暴落。アベノミックスとやらの円安政策に騙されるものも、はじめは多いだろう。しかし、こんな人工的な手段(坊ちゃんたちの考え付きそうな)では、デフレ脱却とやらはできない、とぼくは睨んでいました。『婦人之友』にそのことを書いておきました。
     株屋たちが、それをはやして株価を吊り上げていましたが、もうけを得るのは、この辺が限度と考えたのでしょう。それが今度の暴落になったとぼくは見ます。
     日本の株でもうけているのは日本の株屋ばかりではありません。儲けを狙う世界中の株の相場師・投機家なども、こういう機会を逃さない。かれらは、ナショナリズムには関係ありませんから、もうけられるのは、これが限度かなあと思えばさっさと手を引く。
     そして数か月の浮いた気分も、もう終わりでしょう。日本のマスコミは昔から、どちらかというと政府寄りで、アベノミックスの提灯を持ってきましたが、いまごろ、この騒ぎで一番儲けたのが相場師や投機家で、損をしたのが、これから円安の付けを、諸物価値上げの形で、払わせられる日本の庶民だと気が付いているでしょうか。
     でも、株暴落が、参議院選挙の前であったことが、唯一の救いです。

     一方で、アメリカに勇ましくケンカを売った維新の会の橋下が、あっけなく降参してしまったのは意外でした。次号のちくまに、少しは頑張るだろうと、見込みを書いてやったのに。ちょっとがっかりでした。維新の会の議員たちが、選挙のために、謝らせたのでしょう。しかし、タイミングが良くない(かれらにとってです)。維新の会の勢いはもうこれで終わりでしょう。つまりかれらも終わり。
     現在まで、ひたすら選挙の利害で結びついていた自民・公明の連合ですが、改憲に消極的な公明とは選挙が終わるまで付き合い、あとは維新の会とくっつこうか、とひそかに考えていた自民党の黒幕も、この維新の会の自滅は計算外だったのではないかなあ。
     こうして自民の勢いが落ちてきたのに、それに付け込むことのできる野党がいない。野党連合を作る知恵者がいない。つまりは、少しばかり知恵の深い政治家が野党にいないということ。本当に政治家日照りですな。

     ぼくは、がんとの付き合いで、なんとか頑張っていますが、白状すると、ちょっときつい。
     がんの告知は、本人に、自分の残りの人生を計画させるためには都合がいい。ぼくはその恩恵を受けている。しかし、父、夫が次第に死に近づくということを知らされた近親の者たちには、この告知は、かなりな苦痛を与えている。そのことなど知ったこっちゃない、自分のことで頭はいっぱいだ、といっていられないのが、精神科医である本人。精神科医の同僚たちよ、告知のこうした一面の研究をしてくれないだろうか。それがぼくの今の気持ちだ。

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