打てば響く 
過去記事(2003年11,12月)

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12月18日  「1月10日まで旅」

 小生は19日から3週間、ヨーロッパから、エジプトに行きます。世界の雰囲気に 触れてきます。世界の情勢も、日本の自衛隊派遣の問題も、心配ですが、少し視 点を変えて、見てみようと思います。
 その間世直し老人党のサイトも新しくなっていると思います。多少の混乱はある と思いますが、慣れてもらえると思います。技術的なことは分からないので、若い ボランティアの人たちに任せてありますが、ぼくにも使えるようなもの、と注文をつ けてありますので、あわてず、説明を読んで、ゆっくりやれば、難しくはないと思い ます。
 「週刊ポスト」の新年号に、永六輔との対談が出ます。かれはラジオでパソコ ン苦手な人たちをラジオで集めて「ラジオ老人党」を勝手に作っているそうです。 かれとはTBSの全国ラジオ子ども電話相談室で時々一緒になりましたが、ぼく以 上に老人党でした。これで、また輪が広がるでしょう。

 政治の方は選挙が終わると、こちらの方を向かず、年金も、税金も、戦争も、も っぱら官僚主導で行われていますが、次の選挙(参議院選)はすぐにきます。そ のときに一段と存在感を強める方法を模索します。
 12月15日12時から13時まで、防衛庁正門前で、ワールドピースナウが 緊急集会を開くそうです。ぼくは出られないのが残念です。



12月13日  「ワールドピースナウの緊急アクション」

 12月15日、午後5時半に衆議院議員面会所前で、イラク派兵反対緊急アクシ ョンがあるそうです。人ごみでたどり着けないことがあれば、成功のしるしです。出 かけます。警視庁が大慌てするかもしれない。かれらの情報力がどれだけのもの か知ることも出来ます。メールとケイタイで、どれだけの人を国会の周りに動員で きるか。少し時間がなさ過ぎるけど。
 有志はメールをどんどん送ってください。



12月10日  「イラクに自衛隊派兵」

 テレビで、小泉首相の記者会見と、そして筑紫キャスターと石波防衛庁長官の 対談を見ました。二人とも「自衛隊は戦争しに行くのではない。イラク復興支援の ために行くのだ」、と繰り返していた。「自衛隊が襲われる危険がある。そのとき は予防的に発砲する。だが、これは自衛であって攻撃ではない」そう繰り返しなが ら、自分の言葉に説得力がないことを感じていない様子でした。「バカの壁」という 本はまだ読んでいませんが、こういうのをいうのではないのですか。

 聞いていいるうちに、「これは戦争でなく、事変である」といい続け、宣戦布告な き戦争、日中戦争に日本を引きずり込んでいった、戦前の軍部の主張を聞いて いるようでした。
 自衛隊は身の危険を感じたら、つまり誰かを敵だと思ったら、攻撃される前に、 こちらが攻撃していい。そう石波長官はいってました。それをアメリカ軍がやって いる。そして、殺した後、殺したのが一般市民だったと分かる。あるいは子どもた ちだったと分かる。それを自衛隊もやることになる。
 誤爆だ誤射だ、ごめんなさいで片付けて、人道支援にきたといえるだろうか。不 思議な人道支援だ。自衛のための予防攻撃という名をつけても、子どもや女性、 非戦闘員を殺して、なにが人道だろう。そんなことで、地元の人間と友好関係を 築けるはずがない。
 すべての紛争を、軍事力という手段に頼らず、国連で解決するという原点に戻 ればいいではないか。国連を無視して軍事力で解決しようとしてきたのがアメリカ だ。国際協調といいながら、いつの間にかアメリカの後ろについていき、国連から 離れていく。国連を無視して、自分たちが正義だと名乗る米英との接近と、国際 連盟を無視した独伊への接近と、老人には不吉な平行線に見える。日本は危険 な方向に大きく一歩を踏み出したことはたしかだ。

 イラク自衛隊派遣に反対しましょう。本当は若い世代が中心になってもらいたい が、ならないなら、老人党が中心になって、「イラクに平和を、市民連合」(昔風に 命名すれば、イ平連になります)を作って、運動を盛り上げていきたいと思いませ んか。税金をこんなことに無駄遣いさせないことは、年金問題ともからみます。
 新老人党公式ホームページはなんとか1月から、何人かのボランティアの協力 で、旧ホームページを引き継いで発足できそうです。ご心配をかけました。



12月6日  「より長く」

 将来NPO化の希望を捨ててはいませんが、これまでの油布さん提供の老人党 公式ホームページは、今月いっぱいということになりました。油布さんのご苦労 に、こころから感謝します。それに代わる軽量の、老人党ホームページが発足 し、継続することになります。幾分これまでより使い勝手が悪くなるかもしれませ んが、ご辛抱ください。苦情、注文等を受け入れて、改良して行きます。プロの腕 とはいきませんが、ご容赦を。現在、若い人たちの助けを受け、準備中です。
 地方支部的な老人党を作られた方は、表ページにリンクしやすく出来るようにし て、新しいホームページは、たくさんの地方老人党の、ハブ的役割を果たせると いいと思います。

 東京は新橋にある、サロン・ド・ヴァンテアンの集まりで話をしてきました。こちら はエリートの老人たちを中心とした世直し運動で、「世直し瓦版」を出しているとこ ろですが、ま、日本のいたるところで、世直しの必要性を感じている人たちは多い ということ。歴史教育はこの百五十年の歴史から始めた方がよい。そのほうが世 代間の対立も減るだろう、というぼくの持論を述べてきましたが、けっこう同感す るものが多かった。
 来年の三月には学士会館で話をという招きもあります。おそらく老人党が目にと まったのでしょう。まだ何の話をするか分かりませんが、「だれでもわかる科学、 だれでも分かる政治学」というような話にしようかと思っています。難しい言葉を使 う先生たちに,易しく語ることの意味を分かってもらえれば、と考えています。NHK のラジオ、日経の政治部の記者、それから日経マスターズなどの新聞雑誌から、 取材が続いています。老人党は話題から、存在の認知の時代に入ってきている のではないかと思います。
 これまでのみなさんの心配に答えられるような形で、今回の危機が乗り越えら れれば、僕としては、満足してください。



11月20日  「とりあえず

 NPO化について、反応はいまいちといったところです。とりあえず、出来る範囲 で、現状を維持し、ゆっくり考えることにします。
 選挙の結果が出て、一つの方向性が見えてきました。これから議会で年金が取 り上げられますが、われわれとしては、可能な限り発言していきましょう。TBSが、 年金を特集することになり、老人党サイトの書き込みを参考にしたようですが、ぼ くのところにも、取材に来ました。20分しゃべらせ、その中の2分ほどを使うそう です。11月の24日、午後23時からの筑紫の時間です。細かいことをいっても、 意味はないので、「責任の所在を明らかにすること、が重要だ。厚生労働省の案 は、数字をいじくるだけの官僚的仕事にすぎず、哲学がない」、と批評しました が、そこが使われるかどうか。
 老人党は党としての意見を統一しませんので、マスコミから接触があれば、どん どん意見を述べてください。
 ブッシュのイギリス訪問時の、デモを見ていると、日本も負けておられん、と思い ます。プラカードに「ブッシュ・ゴーホーム。そのときブレアーも一緒に連れて行け」 というのがありました。



11月12日  「NPO化について

 これはどちらかというと、お願いです。
 選挙が終わって、ほっと一息つ来たいところですが、みなさんにご相談したいこ とがあります。
 老人党はヴァーチャルな、誰でも名乗ればいい、上も下もない、党費もいらな い、という政党として出発しました。だが、実際にはコンピュータが必要ですし、管 理にも最低限に抑えても、経費ゼロというわけにはいきません。これまで、一エン ジニアさんが、経費を最小限に抑えて、老人党の公式ホームページを運営されて こられましたが、いつまでも好意に甘えているわけにはいきません。
 じつは東京で、8月に一回オフ会を持ったのですが、とりあえず主義者のぼく が、とりあえず当分のままで続けることにしてきた、という事情があります。そのま まにした理由には、党運営上の意見を、十分に聞く時間が欲しいという気持ちも ありました。そのときにお集まりくださった方々には、その後連絡なしで失礼しまし た。

 さて、今回の相談ですが、老人党を宣言どおりに、ヴァーチャルなものとして、 存続させるためには、インターネット上の活動を支える部分をリアルなもの、例え ば「老人党のサイトを支えるNPO」のようなものとして、独立させたいということで す。そしてこれは、老人党を管理する組織ではなく、経済的技術的にサポートする だけに限るものです。ぼくの考えはそうです。
 NPO組織や手続きに詳しい方たちに、お力添えを願いたいと思っています。
 老人党を支えるために、「老人党宣言」の印税を寄付することにし、それをあて に少々個人的に貸し付け、また、一エンジニアさんが、グッズの販売による収入 と、個人の寄付を集めるシステムを作ってくださり、それが少し機能して、とりあえ ず現在までしのいできました。しかし、印税はまだ入ってこず、寄付金収入の今後 の税制上の扱いも心配になるところです。
 NPO組織というのは、ぼくの思いつきにしか過ぎません。もっといい案がありまし たら、それも検討したいと思います。どんどんお出しください。ただ、あまり細かに ならないようにお願いします。分かりやすい案だと助かります。
 また、自分は、そのようなリアルな組織に参加してよい、と思われる方は、お名 前と連絡先を、管理者にお知らせください。意見の方は、新しいスレッドを立てて もらうまで、とりあえず「なだ いなだへの質問」のスレッドにお寄せください。実名 はまだけっこうです。プライバシーなどを考慮して、最初はハンドルネームだけ で、自己紹介くださるだけでけっこうです。
 このテーマで、みなさんからの意見をぜひお聞かせください。
 同時に老人党の公式ホームページの形や機能などについて、批判や希望があ ったら、ぜひ意見をお聞きしたいと思いますが、それは混乱のないように、後の機 会にお寄せください。



11月7日  「コンピュータよ、何とかもってくれ

 今日数時間、老人党のホームページにアクセス出来ない状態になりました。「ど うしたのだ、ハッカーにやられたか」とか、問い合わせが相継ぎました。投票日間 近になって、アクセスが急に増えたためでしょう。修復後の午後8時から深夜まで の4時間半に、17800のアクセスがありました。おそらく前もその状態だったと 思われます。パンク寸前というところでしょう。
  なんとか選挙が終わるまで、もってくれと祈っています。そして、もう素人の能力 の限界にきたのではないか、と不安になっています。
 だれか、そんなの素人のつまらぬ心配だ、ノイローゼだと、いってください。「お まえ、精神科医だろ、お前がいえよ。盛り上がっているのだから、喜んだらいいだ ろう、あとのことを考えても仕方がない」という声も聞こえてきます。

 しかし、です。選挙で盛り上がっているのは、ここだけではないのか、やはり心 配です。それとも、世の中の盛り上がりが、ここに反映しているのでしょうか。そう だったらよいのだけれど。その結果が分かるのも、もう丸二日後です。
 コンピュータばかり心配していたけれど、脳と心臓の血管の方も心配しなけれ ば!老人党の仲間のみなさん、こっちも大切にしてください。選挙ですべてが終 わるわけではありません。まだ後があります。
 選挙のためにはいうべきことはいい尽しました。あとは、心臓が苦しくなるの をじっと耐えるだけです。その心臓を抱えて、這ってでも投票に行きます。



11月4日  「それでもイラクに自衛隊派遣?

 ブッシュ大統領のイラク戦争への支持が、アメリカで50パーセントをきった それでも小泉内閣は、自衛隊イラク派遣を、なんとしても行おうとしている。日本 のイラク戦争支持率はどうなっているでしょう。世論調査を、マスコミがやってく れないのが残念です。
 選挙に入ると、与党も野党の主張に擦り寄って、争点をぼかす戦術を取りま す。公約といおうが、マニフェストと呼ぼうが、権力を握ったときの努力目標にしか すぎません。
 選挙は「政府がこれまでしてきたことが争点」です。マニフェストなどを争点に するから、争点がぼかされてしまうのです。老人党のぼくは、選挙は「未来の約 束」を選ぶのではなく、「過去の政治に不満」を表明すことだと、考えます。だか ら、政権交代がまず第一です。そのために一番有効な投票をしましょう。

一枚目は?二枚目は?

 田中真紀子は「一枚目を、私に入れるなら、二枚目は民主党と書かねば意味 がない」といっているそうです。共産党、社民党も、選挙区の状況を見て、その 逆のことを選挙民にいってもいいでしょう。「二枚目は自分たちに。今は、自分た ちで憲法改正阻止の三分の一の議席を確保することが難しい状況です。一枚目 は民主党が勝てそうな状況ならそちらに入れてください」と。ここは民主党に恩を 勝手に売って、その代わり「この恩を忘れないで!これは改憲反対の票よ」と いう。これが次善の選択だとかんがえるのです。

老人党は勝手に恩を売る

 老人党は、今の与党を政権の座から、引き摺り下ろすために、最善の戦術を模 索して、野党を勝たせるために投票するという選択をすることにしました。勝手に 恩を売る戦術です。老人党の一押しで勝てた議員たちは、老人党の票が、「イラ クに自衛隊を送ることに反対の票」であることを覚えていてください。「イラク戦 争につぎ込んだ税金は、年金や、健保に向けられるべき税金だ」と考える票 でもあります。忘れると次の選挙がこわいですよ。そして「老人を馬鹿にするよう な政治を、これまでやってきた政府与党を罰する」票であることを忘れないこ とが肝心です。BBC放送によると、ブッシュね戦争への支持は、50パーセントを ついにきった。その落ち目のブッシュを支える忠犬ポチが小泉首相です。かれ が、ブッシュと心中するのは勝手ですが、一国の宰相が、のような真似は、しない でほしい。

拉致問題は争点ではない

 拉致問題は、拉致家族のためを考えるより、政治家たちによって利用されて しまっている。もう少し、現実的な解決を模索するべきではないだろうか。とりあえ ず帰国した人たちがなるべく早く、家族に逢えるような手立てを考えたらどうだろ う。一度、北朝鮮に戻し、家族と再会させ、連れて帰れればいうことなし、それが 可能でなくとも、しょっちゅう行き来の出来るようにすれば、よいではないか。そう いう現実的な解決を求めず、北朝鮮の政府を、フセインのようにブッシュに倒して もらって解決しようという原則論を押し通せば、家族は「国の意地のハザマで苦し められるだけです。家族が感情的になるのは当たり前、しかし政治や外交が感 情的になって理性を忘れたらどうなるか。日中戦争のとき、「蒋介石政権相手 にせず」といった近衛内閣に、「それで本当に日中戦争を解決できると思うか」と 迫った斉藤隆夫をの理性を、古い記憶を持つ老人は思い出します