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 12月15日



12月15日  「教育基本法改悪」
 
 教育基本法が強行採決されたようだ。
 東京新聞から、コメントを求められた。
 前の教育基本法は非常に内容のよい法律であったが、今国会で基本法を改めようという議員たちも、その基本法のもとでの教育によって生まれた。教育基本法を改めても、人間を思うように変えることはできない。愛国心を持てといっても、持ったふりをして点数を稼ぐ、偽善者がでるだけだ。
 教育は、人の要素が大きい。
 そもそも、タウンミーティングのやらせをした人たちが作った法律であることが分かれば、法律の道徳的な権威がすでに失われている。この法律で愛国心の教育の達成度をテストすれば、偽善者がどれだけ多いかが分かる。旧い基本法でも偽善者がたくさん生まれたが、こんどの基本法では、その倍も偽善者が生まれることだろう。未履修の騒ぎの中心に、すでに偽善者がいた。本当の責任者は、責任をとろうとしない。これが偽善でなくて、なにが偽善だろう。



12月14日

 教育基本法を強行採決したようです。
 これを道徳の教材にするとしたら、どう教えるか。
 話し合いの精神と、強行採決の精神と、どちらが子どもたちに、のぞましいものと教えられるべきか。
 やらせというのは、道徳的に推奨すべきことなのか。内閣府が主としてやったこと。悪とすれば、給料を返上すれば済む程度の悪か、もっと深刻な悪と教えるべきなのか。
 ぼくだったら、しつこく迫るのだが。



11月12日

 二ヶ月近く更新できなかったことをお詫びします。体調については、もう心配ありません。

 今日大阪に行きましたが、そこである記事を読んでごらんなさいと示されました。

 記事は新聞の紙面に、もう少しユーモアをと企画された座談会で、例えばの提案の中に、木津川計さんの発言がありました。
 《6月に掲載された住民税の「老年者控除全廃」の記事(大阪本社版)。なだ いなださんが、怒りを来年の参院選まで持続させようとコメントしていた。私もそうだと思います。
 しかし例えばその記事に「純ちゃんと叫んだ私が馬鹿だった」という朝日川柳の作品を織り込んでみたらどうですか。読者はいっそう「その通りや」と感じるのですよ。そういうのが新聞のユーモアだと感じるのです。》

 肯きました。本当にそうです。これは新聞にユーモアをという提言ですが、老人党そのものに向けられたものと受け止めたいですね。安倍政権になってからの、教育基本法改正、憲法改正の動きを見ていると、ユーモアがなくては、もうゆううつになってきそうです。
 不真面目にやれというのではありませんが、生真面目に応対していたら、落ち込んで、消耗してしまいます。簡単ではありませんが、老人党もユーモアで応対しましょう。

 日本は今や軍事予算の上ではアメリカに次ぐ大国です。その自衛隊を、そっくりアメリカ軍に組み込むのが目的です。戦後、東条開戦内閣で閣僚だったため、戦後、戦犯に問われかけていた岸信介が、米軍によって利用価値を認められ、戦犯裁判を逃れるのと引き換えに、不人気の日米安保条約を締結するためだけに首相の座に着けられます。そして今、その孫が、米国のために、憲法改正をして、日米安保を一歩進める仕事をする。
 すべてはアメリカのためです。日本の利益にはならない。どうやら、アメリカを喜ばせるのが安倍首相の愛国心らしい。かれは、どこの国を愛しているのでしょう。

 吉報といえるかもしれませんが、ブッシュ政権が中間選挙で大敗北を喫し、希望的観測ですが、これまでブッシュ政権びったりだった日本政府にも、その影響が出て来ることでしょう。
 今、一番注目しなければならないのは、沖縄知事選です。沖縄に知人がいたら野党候補を応援するようにメールを送りましょう。不人気のブッシュは、中間選挙で候補者から応援を断られたようですが、この選挙でも、公明主体の保守陣営は、中央政府の要人の応援を、ありがた迷惑がっているという話です。
 安倍首相の祖父が、東条内閣の岸信介だったことはよく話題になりますが、もう一人の祖父(祖父は二人いるものです)安倍寛のことも、最近少し語られるようになりました。「どうして安倍さんは安倍寛のことに触れないの」という形で話題にされています。岸信介と同じ選挙区から、非翼賛で出た人です。こちらは、東条内閣打倒を叫んだ、いわば岸信介の対立候補です。祖父のエコヒイキの理由はどこにあるのでしょう。
 もう一人かれのファミリーで忘れてならない人がいます。かれの大叔父が松岡洋右(ようすけ)という日独伊枢軸結成の立役者です。大東亜共栄圏の名の下に、大陸の植民地化計画を推し進めた人であり、満州の傀儡政権樹立を非難されて、日本を国際連盟から脱退させた外交官です。昭和天皇から嫌われていた人物としても知られています。NHKに命令を出した大臣が、なるべく話題にしないようにマスコミに命令しているのでしょうか。まさかそういうことはないでしょう。すると、マスコミが遠慮しているのでしょうか。
 ある講演会で、松岡洋右を知っているかと聞いたら、だれも手を挙げませんでした。現代史の未履修は、なにも今に始まったことではないようです。



9月15日

 近況を報告します
  悩ませられていた腱鞘炎は、近くの整形外科医の痛い(本当に痛い)注射のおかげで、何とか、日常生活に不自由しないところまでに、回復しました。腱鞘炎にお悩みのご同輩には同情しますが、年のせいにせず、痛いのを逃げずに、こころみてみたらどうですか。医師に、局所麻酔かなにかして(最近は歯科などで簡単に使っている寒冷麻酔など試みて)みたらと助言したが、まだ若いので、気乗り薄でした。残念なこと。やりますといえば、どんどん宣伝してあげたのに。
 内科医から、糖尿病の検査値がかなり悪いと警告を受け、断固減量を決意し、食事はカロリーを毎回計算して食べ、晴れても、雨が降っても、ともかく休まず30分から1時間歩き、5キロ痩せました。今月行った検査の結果もかなり改善。ここで、気を抜くといけないことは百も承知なので、頑張って歩き続けることにします。個人的な報告はそれくらいにして、
 現状に対する感想を書きます。

 日本の報道は、日本が、いかに自己中心的であるかを示しています。世界で、今、なにが行われているかに関心を示さず、天皇家の男子誕生、松井の大リーグ復帰、自民党総裁選の茶番ばかりしか報道せず、イラク、レバノン、パレスチナなどの状況について、ほとんど無知な日本人を作り上げている。裁判で、自己中心的な犯罪者を糾弾しながら、自分自身の自己中心的なところにまったく目が届かないのは困ったこと。民主主義の政治は、選挙民が精神的に成長して、はじめて機能するものです。
 自己治療(自己改善)の努力は、まず自分の問題点の自覚が出発点になります。
 政治家も自己中心。見栄っ張りの人間がなぜか人気がでる。見栄っ張りも、自己中心的なところと並んで、人格の未熟さの特徴的な現れ。トップに立とうとする政治家がこれでは、近隣諸国との間に、波風も立とうというもの。
 大人になるとは、自己中心的な人間が、だんだんと周りに調和できる人間になっていく成長の過程をいうのです。
 こうした人間が増えてきたのは、競争で勝つことしか考えない人間を作ることに専念してきた、現在の学校に責任のあること。教育には、子どもを成長させるという本来の目標があったことを、学力という文字にのみ敏感だった、文部科学省も学校も忘れています。
 そこでこれからは機会があれば、人間的に成長をめざそうと、提案していくことにします。77歳、肉体的には衰えつつあるも、精神的には、まだ成長の途中、老人党の掲示板を見ながら、みなさんもその自覚を持って欲しい。

 NHKのラジオで13回、《こころ医者》入門(NHK出版からテキスト)の話をします。また、あちこちから、講演に呼ばれて話をするときは、必ず、この問題に触れることにします。
 今月、出版する、「振り返る勇気」ちくま刊、もこの一環と考えてください。本は前書きとあとがきを読むのが、コツです。後で読むか、前に読むかは、読者の自由ですが、本の全体をとらえる方法として、ぼくは推奨します。



6月27日 感想を交え近況を報告します。

 その前に、7月7日 午後本多劇場で「ザ・ニュースペーパー」の公演に出演し、舞台でインタビューを受けることになりました。笑いがテーマだということです。

 長い間、このページの更新を怠り、申し訳ありません。あっという間に時間が飛び立っていきます。腱鞘炎はあまりよくなっていませんが、患者さんにも、長期戦覚悟だよ、などと助言してきたのに、自分のことになると、一刻も早く終わらせたいという勝手な気持ちが起き、まだ悟りには程遠いと自重しています。
 千葉の補選で、小沢に党首交代した民主党、自公連合を破ってくれて、少しは希望を抱かせてくれました。(小沢は喧嘩の仕方を少し知っているようです。自公の隙間が、相手の弱点であり、自分らを飛び越え、創価学会に直接挨拶されると、公明がいやな気分になるのを知っている)しかし、それはいいとして、自公は今のうちとばかりに、社会保障費を削りに削るなど、次の選挙での敗北を予期して、今のうちにやれることを全部やってしまおうと焦っているようです。
 老人控除は今年からなくなり、零細企業(作家のぼくもここに含まれる)からも消費税を徴集する一方で、米軍のグアム移転費などという、法律を変えなければ出費できないものを、勝手に米国に約束するという具合で、ようやく老人も目覚めつつあるようです。
 なにしろ、こうして老人からとりあげた総額が、米軍移転に使われる費用にそっくり使われてしまうという計算です。米国の高官がチョロッともらした日本の負担総額は3兆円という数字は、おそらく密約があるのでしょうが、自民党が上げるといっている消費税1.5パーセントぴったりの数字です。
 東京の新聞は庶民の生活には鈍感ですが、関西の新聞には、そうしたことに対する老人の怒りが、土用波(津波といいたいところだけど、土用波ぐらいにしておきましょう)のごとく寄せられています。
 そちら(朝日の大阪版)に、こんどこそ参議院選挙まで、この怒りを忘れるなというコメントを載せました。また、共同通信を通してだした、健康保険の負担増などに対する、一文も、地方新聞でみなさんのお目にとまったかもしれません。
 ぼくは自分なりに努力をしていますが、散発的に、あちらこちらで声を上げていても、あまりにも微力であることを身にしみて感じています。

 そこでお願いです。老人、未来の老人が力をあわせるために、小生のホームページや、老人党のホームページが、もっともっと役に立って欲しいという願いでいっぱいです。今が、老人の怒りの受け皿として、役割を果たすべきときなのですから。ただ、そうした要望に、十分に答えられるように、機能しているかという点では、大いに反省しています。でも、どうすればいいか、ぼくの頭だけでは、解答がえられません。皆さんの力に助けてもらうしかありません。ホームページを、どういう紙面にするか、どういう機能を持たせるか、意見をお寄せください。
 幸いに若いコンピュータに強い人たちが、手伝ってくれています。批判もけっこうですが、いまぼくたちに必要なのは、こうした方がいいのではないか、こうした方がより効果的ではないかという、意見です。
 よろしくお願いします。



5月18日 近況と感想を書きます。

 腱鞘炎で難儀をしていました。最後の手段で、副腎皮質ホルモンを短期間使い、かなり軽快しましたが、くすり依存にならぬよう用心しています。
 そのためもあり、取材のための旅行計画を取りやめました。

 さて、この一ヶ月あまりのあいだに、民主党党首が小沢に代わり、千葉での補欠選挙で勝利するという変化がありました。
 この選挙までの民主党の対応を見ていると、少しは喧嘩の仕方を覚えてきたような感じもします。
 わざわざ、菅に立候補させ(菅には初めから勝ち目はなかった)、党首選をばっちりテレビ放映させたこと、そして挙党体制を演出したこと。
 選挙でも、ビール箱に乗ったり、自転車に乗ったり、小沢が話題を提供した。それに比べれば、自民党の選挙戦には新味が乏しかった。
 なかでも、創価学会の会長に挨拶にいったこと。
 ぼくは、今の与党と喧嘩するには、相手の弱点を突かねばならない。ではどこが弱点か。弱点は継ぎ目にある。自民と公明の継ぎ目が弱点であり、公明の弱点は、公明党と創価学会の継ぎ目である。といってきましたが、だれかが、民主党に教えたのかもしれない。教えなくても、自分で探して見つけたのなら、小沢もなかなかやるということだ。
 政権交代に、また少し希望がでてきたのはよいこと。しかし、次の選挙まで、いまの与党にやりたいようにやられ、医療の老人負担はまたまた増えそうだ。こちらは老人にとっては暗い見通し。こうして国民の負担を増やして、その分をそっくり米軍のグアム移転費に使うのだから、けしからぬ話だ。アメリカの国務次官補がポロッともらしてしまって、日本の政府を憮然とさせたが、米軍再編関係に全体で日本が3兆円負担という密約が恐らくあるのだろう。
 野党は、この問題をもっとしっかりと取り上げることを望む。

 靖国の問題では、これからアメリカの議会の動きに注目しよう。ここでは、小泉が米国議会で演説するのなら、靖国には参拝しないと約束することが必要と、米国の与党共和党の外交委員会委員長が下院議長に手紙を送ったという報道がある。
 これまで靖国参拝反対は、日韓だけと考え、いかに抗議されても、見解の相違で突っぱねてきたが、相手が米国だと、日本の外務省も放っては置けまい。
 問題は靖国神社が、戦犯を合祀したことだ。これは、戦犯を戦争犠牲者とすることで、犯罪性を認めないということ。靖国の戦犯合祀は、戦犯を匿っている現在のセルビア政府と同じで、アメリカに対する、おおっぴらな挑戦である。その靖国に、首相が参拝する。議員が大挙して参拝する。アメリカの議会も、それが大きく取り上げられるようになれば、靖国の挑戦を認めるわけにはいかなくなるだろう。これまで、イラク戦争への協力の見返りに、この件で沈黙をまもってきたブッシュ政権も、ハッキリと意見をいわずにはおられなくなるだろう。
 これからの注目点だ。

 国会では、医療制度改正、教育基本法、共謀罪、と次々と与党で強行採決が行われようとしている。老人よ、血圧が上がるのが心配だが(このところぼくの血圧は実際に上がり気味である)怒ろう。そしてこの怒りを持続しよう。



3月31日 近況を書きます。

 「婦人之友」の連載の題は「どこも悪いところありません」です。定期健診を受け、「どこも悪いところありません」といわれた知人が、その三日後に急死しました。それから話を始め、岩国の住民投票、志賀原発二号機の運転差し止め判決などについて語ります。

 「ちくま」連載の題は「とりあえず怒る」です。確定申告に行って、今年からぼくのような大して所得のない作家も消費税をとられることになりました。確実に去年より増税です。そればかりか、高齢者控除五十万円が、今年から廃止になり、所得から差し引けなくなりました。これまた増税です。減税もなくなりました。こうして老人からとられた税金が、そっくりアメリカ海兵隊のグアム移転の費用に使われる(ちょうど同額くらいになるのじゃないかな)。そもそも老人党を立ち上げたときも怒ったからだったが、ここでもとりあえず怒ることにします。確定申告に行って、老人控除がなくなっているのを知り、怒って、ぼくのところに、電話をかけたり、ファックスを送って来る人がいました。3年前の時のようでした。
 社民党は「とりあえず、いっしょに怒りましょう」という運動でもしないかな。「護憲」も必要だけど、「怒り」の方が、町のじいさんばあさんを動員しやすい。それに若い人も加わればいい。フランスは若者の怒りに、大人も同調する形だが、若者に元気のない日本では、老人を中心に怒るのがいい。
 「ちくま」の連載をまとめて、近々、本にする予定です。

 「ちくま」に、生体認証に金を使うより、金利を上げろ、と書きましたが、日本経済新聞が、もう少し詳しい話を聞きたいと、インタビューにくることになりました。

 今日、また腹の立つことがありました。なんと自民党から電話がかかってきて、自民党の結成50周年を記念して、写真をたくさん入れた自民党史を作った。買えというのです。値段は、なんと、3万5千円(もしかしたら3万6千円)。小泉総裁の自筆署名入りだから安いものだそうです。有難がれといわんばかり。こういう感覚の人が、自民党の政治をやっているのですね。
 確定申告の時の怒りが、この電話で爆発した。
 それでもなんとか、買わせようと粘ったところは、敵ながら天晴れ。でも、しばらくして諦めた。血圧があがったなあ、と思って測ったら、上が179。薬をきちんと飲んでいての数値。怒りで、思わずコブシに力が入って、腱鞘炎も悪化して、ラーメンのどんぶり持つにも苦労する。おれを怒らせるな!とわめきました。
 でも、とりあえず怒ります。血圧など気にしていられない。みなさんも怒ってください。



3月1日 最近の情勢について感想を述べます。

1) 近々、東京新聞に老人党についてのインタビューに基づいた記事が載ります。もう出たかもしれません。このままでいいのだろうか、なにか老人党会員が個々に行動を起こすべきでないか、小生の迷いが感じられるかもしれませんが、なにしろ老人を取り巻く状況は、悪くなるばかりのものですから。ぼく自身は、老人党を名乗って、老人の団結を呼びかけています。みなさんも積極的に、老人に対する攻撃を跳ね返しましょう。税金はなんでも払いたくないというわけではありませんが、官僚の天下りのお土産に使われる税金を払うのは真っ平です。米軍の肩代わりの税金を払うのも、まっぴらゴメンです。

2) 小生の友人の瀬谷君が、地上ディジタル放送への移行にともない、古い未だ見えるテレビの買い替えを強制されることが、老人にとっていかに理不尽であるかを論じた論文が届きました。それをメルマガで紹介していただければと思っています。外国はどうしているのかまで、目配りを聞かせた、なかなか説得力ある文章です。

 民主党に助言します。
 今、一番追及してもらいたいのは。防衛施設庁の談合です。これは単なるニ三の官僚を罰してすむものではありません。何十年も続いてきた、天下り確保のための組織的犯罪であり、官庁全体の犯罪です。それを何十年も放置してきた責任を与党に求めるのです。
 ライブドアの場合に、検察は会社ぐるみの犯罪として、会社まで起訴するそうですが、それならお役所全体も起訴すべきです。役所全体が起訴されるというのは前代未聞ですが、額賀長官自身が事件の発覚直後に、すぐさま役所の解体を口にしたくらいですから、必要の認識はあるのでしょう。そこにこの国会でのエネルギーを集中していけば、今回のメール問題の失点を回復できるでしょう。
 そう喧嘩の仕方を教えてやりたくなりました。ともかく民主の指導部は、喧嘩が下手。
 これからは、国民から質問を募集したらいいでしょう。国民が知りたいことを、変わって質問するのだという意識が必要です。変なメールでなく、国民からのファックスを片手に質問するというスタイルが、野党議員に流行ることを祈ります。



2月16日  近況と感想

 鎌倉の9条の会には予定よりたくさんの参加者があり、現状に対する危機意識を持った方が多いことを実感しました。
 仲間でただスローガンを叫んでいるだけでなく、攻めなければいけない。自公の隙間が弱点で、創価学会と公明党の隙間が弱点、そこに働きかけていくことが重要という話をしました。
 そして会が終わった後、寄ってこられた方は、創価学会の会員で、今の公明党のあり方に、自分も疑問を持っている。何とかしなければならない。頑張りますよ、といってくださいました。期待しましょう。
 創価学会が、格差拡大政策に賛成のはずがなく、アメリカに加担した戦争政策に賛成のはずがない。仏教徒が平和を望まないはずはない。あなた方を信じます。そういい続けましょう。そして味方になってもらいましょう。他の点で意見が違っても、平和という点で協力できないはずがありません。
 老人党は仮想でも、個々の党員は活動してください。
 今回は簡単に近況と感想を述べるだけにします。
 18日は名古屋で、難病MSの自助「語りの会患者塾」を応援する講演会に出ます。



1月31日  2月4日の記者会見について。

 ウミサチヒコさんたちが、2月4日に、記者会見を予定しているようです。
 それに対して、どんな結果になるか、不安を感じる人たちもいるようです。ボランティアでサイトの管理を手伝って下さっている人たちから、それに対するぼくの意見を求められているので、ここではっきりさせようと思います。

 ぼくはこの会見が成功し、老人党の存在感をアッピールしてくれることを祈っています。
 老人党はヴァーチャル政党です。老人党宣言にも書きましたが、上も下もない、だれでも老人党を名乗ることができます。目標は老人の負担増の政策を推し進め、イラク戦争に加担し、近隣諸国とあえて摩擦を求め、ことを構える姿勢の、現在の政権を選挙で交代させるという目標に賛成であることです。それなら、だれでも自分も老人党だと名乗って結構です。
 ヴァーチャルな運動では満足できないという秋田の老人党他のみなさんが、リアルな活動をされましたが、それも結構なことだと思います。成功しなくても、どんどん試みることに意味があります。
 正直に申しますが、政権交代への道は容易でなく、現在、老人たちは、狙い撃ちの負担増の政策に苦しめられ、政権交代のために、応援しようとしている最大野党の民主党代表の、視野の狭さに、少々失望させられています。もちろん自分たちの無力さ加減にも、苛立っています。多くの老人党のみなさんも、同じ気持ちだろうと思います。
 ウミサチヒコさんたちも、そういう気持ちでしょう。そういう気持ちにさせたのは、ぼくが、次に打つ手を模索しながら、それが見つけられないまま、いたずらに日を過ごしてきたからです。ですから、今回のウミサチヒコさんらの冒険を見守りましょう。できることなら、これからなにか、新しいことが生まれることを期待しようではありませんか。

 ただ、掲示板上での論争で、違った意見の人たちもいます。しこりの残った人たちは、勝手に老人党を代表したように発言されるのは困るという気持ちもあるでしょう。これがリアルな政党なら、党の分裂ということになるのでしょう。現実には、こうしたことが次々に起こって、全体としての運動の力を弱めてきました。でも、老人党はヴァーチャル政党です。分裂するなら分裂してもいい。怖がることはありません。分裂して、どんどん新しいサイトが生まれ、新しい動きが生まれることは、望ましくさえあります。
 ぼくとしては、ぼくを思想的にも行動的にも、どんどん乗り越えていく人が出てきて、老人党の運動が、たくさんの人に担われていくことを望んでいます。同じ目標の人が集まって、一つになって、団結して、というのがこれまでの運動のあり方でした。リアルな運動は、こうして一つになろうとして結果的には、ばらばらになってきました。でもヴァーチャルなら、目標が同じなら、ばらばらで一緒というあり方も可能です。
 だれだれの意見は、ぼくの考えと違う、などとぼくはいいません。どんどん自分の意見を述べてください。大切なことは、その意見が説得力をもつということです。そうした、力のある、説得力のある言葉、思想が、話題になり、政治に影響を与えていくことです。

 ぼくは党首ではなく、一提案者です。サイトの主催者という、いわば広場の管理人代表です。この広場には、入り口に犬と何人は入るべからず、などという立て札も立っていません。そこがいいところなのです。
 ただ、この広場では、それぞれが、もっと成長し、もっと大人になっていくという努力をしなければなりません。でなければ、ばらばらで一緒、という形の運動の理想は実現できないでしょう。
 ぼくは、老人党のみなさんが、自分はまだ発展途上であると自覚し、もっと大人になることを目指してもらいたいと思います。人の意見を聞くという度量を持つことは、生易しいことではありません。三〇にして立つといい、その年で自分の見識を持てた、といった孔子ですら、耳従う(人の意見に耳を傾けることができるようになった)といえたのは、六〇歳になってからのことです。

 今後も、老人党のあり方を模索しましょう。



1月26日

 まず更新の遅れたことをお詫びします。年末から三週間フランスにおりましたが、風邪を引き、閉じこもっておりました。
 さらに、パソコンの設定がどこか間違っていたのでしょう。フランスから、サイトを開くことも、サイトを更新することもできませんでした。機械音痴の無力を、しみじみ感じました。

 さて、世の中の動き、急なようで、状況の思わぬ展開に、いらいらしている人も多いことと思います。老人党掲示板の混乱も、そうしたいらいらを反映しているのでしょう。
 この混乱には、ぼく自身が対応しなければならないのですが、そういうわけで、無為に見守ることしかできませんでした。
 ボランティアの人たちを頼りにして、なにかよい解決策を考えますので、しばらくのあいだ、寛容と忍耐で見守ってください。

 ぼくのメールアドレスは遂に、迷惑メールが9割を超えました。半分以上が、内容の同じものを、違うアドレスから送りつけてきたものです。しかも、これが、プロバイダーの自動的な迷惑メール拒否システムにひっかかるせいか、途中で受信がストップしてしまいます。ファックスの紙詰まりを引っこ抜くように、いちいち迷惑メールを除去するのも苦労なことです。

 インターネットは自由の広場と考えてきましたが、こうした迷惑メールに対して、敗北宣言寸前まで、気持ちの上で追い込まれていますが、「99パーセント絶望的な状況でも、希望を失わないのが、オプティミストだという」ホイジンハの言葉をかみしめて、対策を考えています。ボランティアの方々に、知恵と力をお貸しください。
 現在の政治状況についてのぼくの意見は、あらためて述べるつもりです。とりあえず、今回の更新では、無為に混乱を見過ごしてきたことのお詫びを述べるだけにします。